流政之氏の作品巡り
流政之氏は香川県にお住まいだった彫刻家・作庭家。
流政之氏の作品は、香川県内を歩いているとよくひょこっと出逢い、立ち止まって見入ってしまう。
それだけ私にとっては他のアートとは違う存在。
街中にポツンとあったりしていて、それがまた優しさを感じるのだ。
流氏は長崎県のお生まれで、お父上はなんと立命館大学の創始者中川小十郎さん。
私としては身近な存在の芸術家だと思っていたら、調べると・・・
1964年にニューヨーク世界博覧会で壁画「ストーンクレージー」(日本から2500個、600tの石を運んだ。)を展示し話題を呼ぶ。1975年には、ニューヨーク世界貿易センターのシンボルとして約250トンの巨大彫刻『雲の砦』をつくり国際的評価を得る。また、作品『受』はニューヨーク近代美術館の永久保存作品(パーマネントコレクション)として収蔵されており、彼の国際的評価の高さを裏付けている。1967年には、TIMEが選ぶ日本を代表する文化人の一人に選ばれた。
※Wikipedia:「流政之」より抜粋
そんなすごいお方とは知らずに今まで鑑賞させていただいていた。
難解なアートもいいんだけど、流氏の作品は分かりやすくて大好きだ。
2018年7月7日に95歳でお亡くなりになった。
今まで私にさまざまな感動を与えていただき感謝いたしております。
いつかお会いできるならと思っていたのですが残念です。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
作品は今後も残っており、これからも鑑賞させていただきたい。
そこで、香川県にある作品を調べていたら全国各地に点在しており、全国となると分かりにくいので、西日本のマップを作成してみた。
公式サイトの作品と場所を基にしたんだけど、公式サイトに掲載されていない作品も確認しており、本当はもっとあるのだろう。
この記事とマップは、今後知り得た情報や撮った写真などを追加し、随時更新していこうと思う。
今後もひょこっとどこかで作品に巡り合うことを期待しよう。
▼流政之氏の作品をGoogleマップにまとめてみた。
※今後行く予定がありそうな場所の香川県、大阪府、徳島県、兵庫県、京都府、岡山県の作品をまとめてみた。
Googleマップにメジャーなものは作品名として掲載されていたり、1カ所に複数あったりする場合がある。
さて、以下に関連した記事をまとめていこう。
高松駅周辺の作品群
■JR高松駅「だいてんまい」
■オリーブタワー「あしたの枕」
■せとシーパレット「MATAKITENO」
■サンポート高松A街区「SUNSET of SETO」
■サンポート高松ホール棟3階「SANUKI SAKIMORI 2002-2004」
■香川県文化会館「おいでまぁーせ」
■香川県立中央病院の「まかしまい」
を掲載。
※「SUNSET of SETO」は香川県立体育館予定地にあったので、現在海側に移動している。
菊池寛生家跡「大黒天」
歩いていると、偶然出逢った作品。
「菊池寛」氏の生家跡地にある。
※これ、あんまり知られていないことなんだけど、芥川賞・直木賞を設立したのは香川県出身の菊池寛氏なんだよ。
「雨恋いじし」と「草壁画」
香川国際交流会館「アイパル香川」にポツンとある「雨恋いじし」と、百十四銀行本店営業部の裏通りにある「草壁画」。
百十四銀行本店の作品
前述の「草壁画」を所有する百十四銀行本店には「とびたつ鳩」があり、店内の壁「石壁」とモザイク石床「さぬき波ばやし」はすべて流氏のデザインなのだ。
四国村の作品群
四国村創建には流氏も携わっている。
大作の「流れ坂」、「染が滝」などが鑑賞できるんだけど、安藤忠雄氏設計「四国村ギャラリー」内にある「夜のてざわり」は撮影不可で、実際に行かないと見る事が出来ない。
※追記
丸亀市出身の猪熊弦一郎氏の作品展示があった時、館内は撮影可能だった。
その流れで「夜のてざわり」も撮影許可がでた時に撮影させていただいた。
「夜のてざわり」の撮影許可が出たので撮影している。
丸亀市にある猪熊弦一郎氏の美術館はいつも撮影可能。
ご本人の意思なんだね。
高松中央高等学校「してんまい」
私立高松中央高等学校正門にある作品。
記事にはしていなかった・・・
毎日流氏の作品が出迎えてくれるなんて、なんてぜいたくな高校だろう。
香川県歯科医療専門学校「うまげに咲かそ」
閉まっていても正門の外から見ることができる。
瀬戸大橋記念公園「浜栗林」の作品群
瀬戸大橋記念公園の浜栗林一帯の作品群。
■鬼屏風
■くぐり滝
■どたま獅子
を掲載。
瀬戸大橋記念公園もいいところだし、瀬戸大橋をバックに楽しみながら散策することができる。
五色台「またきまい」
香川県のPRで見かける作品。
分かりにくい場所で、それがまたいい。
静かに瀬戸内海を眺めることができていい場所。
ジョージナカシマ記念館
作品があるわけではないのだけど、カフェの1本の柱にジョージナカシマ氏、猪熊弦一郎氏、流政之氏、イサム・ノグチ氏のサインが寄せ書きされてある。
写真を撮らなかったことを後悔している・・・
「コーヒーを飲むだけでもいいので、いつでも遊びに来てください」とのことなので、また撮ってくるよ。
※行ってきたので下記にて。
美術館内カフェの柱に流政之氏、ジョージナカシマ氏、金子正則氏、剣持勇氏など著名な方々のサインが書かれてある。
東かがわ市引田「まちこまた」他
東かがわ市引田の「讃州井筒屋敷」と「かめびし屋」に作品がある。
特にかめびし屋さんにある流氏デザインのゲストルームと庭園は圧巻。
流氏の作品はいつもいい場所にあるなと感じる。
いろんな方に愛されている。
高松市立美術館「ナガレバチ」
高松市美術館に入るとすぐに出迎えてくれる。
三味線のバチでもあるんだけど、女性の股も表現している。
美術館内でも写真撮影可能。
夜でも外から見えているんだよ。
高松国際ホテル「おむすさん」
高松国際ホテルにはなんと世界の黒澤明監督がデザインされたモニュメントも展示されている。
素敵な空間に展示されていて、とても心地よい。
はやく流政之美術館に行きたいな。
流政之美術館
やっと流政之美術館に行くことができたよ(^^♪
超感動!
完全予約制なんだけど、絶対会員になってから行くことをおすすめする。
粟島「サキモリ」
粟島には3回ほど行ってるんだけど、瀬戸内国際芸術祭2022で発見。
説明書きが新しいこと、2018年に流氏が亡くなったことが書かれてあるので、2019にはあったのかな?
まとめ
JR高松駅周辺を鑑賞してから高松市中央公園まで歩くと、かなりの作品を鑑賞することができる。
坂出市にある瀬戸大橋記念公園もおすすめだ。
流氏がお住まいだった庵治町の美術館、是非会員になって、季節や時間をかえて鑑賞したいところ(^^♪