流政之氏の大黒天『みんなになでてもらいたい』という優しい気持ちに涙

高松中央公園周辺を歩いていると何やら彫刻らしきものを発見。

流政之の大黒天

流政之の大黒天2

横に説明書きがある。

流政之大黒天説明書き

この地に菊池寛の生家があった
世に福多きことを願い
大黒天をおくる
2017年
流政之

流政之氏の大黒天という作品(2017年)だ。

ここは菊池寛通りにある菊池寛氏の生家跡だ。

流政之氏は2018年7月7日にお亡くなりになったことを最近知った。
「またきまい」などで私は大ファンであった。

歩いていて作品に出合えるとは非常に幸運だ。

調べてみると2017年のニュースにあった。

「菊池寛生家の跡」に記念作品、ゆかりの彫刻家が制作
高松市天神前にある「菊池寛生家」の跡地に、日本を代表する彫刻家、流政之さん(94)による記念の彫刻が置かれることになった。28日に除幕式が行われ、福の多い街になることを願った作品「大国天」が披露された。

菊池寛の没後に、有志らが「菊池寛生家の跡」という顕彰碑を建てたが、地権者の第一法規(東京)のビルが老朽化のため取り壊され、顕彰碑は菊池寛通りの北側、市中央公園の歩道脇に移設された。

跡地は駐車場となり、菊池寛生誕の場所が特定できない状態だったため、新しい石碑を建立することを決め、流さんに相談したという。

高松市在住の流さんは、若い頃に文芸春秋社から依頼を受けて作品を制作したこともあり、生前の菊池寛と親交があったという。流さんは菊池寛のことを「個性の強い人だった」と懐かしそうに振り返った。

作品は七福神の大黒天をモチーフに、平成27年に制作され、材質は黒御影石。高さ約60センチ、幅40センチ、奥行き40センチで庵治石の台座にのっている。「みんなになでてもらいたい」と話し、新たな名所になればと期待を寄せた。
■引用:産経WEST

流政之氏の作品は県内に多数あるので、たどってみたいな。

▼ジョージナカシマ記念館にはイサムノグチ氏、猪熊弦一郎氏、流政之氏のサインが同じ木材にサインされているので一見の価値あり。

『みんなになでてもらいたい』という優しい気持ち、流政之氏の人柄がうかがえ、うれしくなった。
この時はそのことを知らなかったし、おそれ多いので触れなかった。
今度なでてみようと思う。

※追記
後日なでなでしてきたよ~
とても優しい気持ちになれた。

ちなみに娘さんの麻二果さんもご活躍されているので、今後応援させていただこうと思う。