栗林公園「花園亭」はなれ『泛花亭(はんかてい)』で朝粥(茶粥)を召し上がれ。
栗林公園には「亭」と名の付く茶店が数店ある。
茶店のひとつ、花園亭さんは「泛花亭」というはなれも管理されている。
そこでは北湖の庭園美を見ながら朝食を食べることができるんだよ。
前日までに予約をしないといけないのでご注意を。
「泛花亭(はんかてい)」は「花園亭」さんのすぐ向かい側にあり、北湖のほとりにある。
普段は利用できないので特別感があってワクワク。
少し早く着きすぎた・・・
桜の馬場の前を散歩。
今年はここの桜を撮り忘れたんだよね~
あ、桜がまだ咲いていた。
早起きは三文の徳。
さて時間だ。
いつもは閉まっているところしか見たことがない「泛花亭」。
今日は30分、私だけの貸し切り。
いいムード。
泛花亭から見た北湖。
こんな素敵な場所で朝ご飯を食べられるなんて感激。
泛花亭は武者小路千家13代家元「有隣斎(ゆうりんさい)」宗匠監修の元に建てられた。
高松藩初代藩主「松平賴重」さんは千利休さんのひ孫「一翁宋守(いちおうそうしゅ)」さんを召し抱え、茶道を指南させた。
一翁宋守さんは引退後、京都で「官休庵」という茶室を建て、武者小路千家を開いた。
(高松松平家の茶頭という官職を辞して開いたので「官休庵」と命名。)
有隣斎さんは武者小路千家の十世にあたる。
(平成11年、86歳でお亡くなりになっている。)
「官休庵」は現在も京都にあるよ。
▼外観だけ見てきた。
待っているとすぐに茶粥がやってきた。
文字通り、お茶で炊いた粥。
茶色だね。
『幻のお茶「碁石茶(ごいしちゃ)」を使った瀬戸内の島・塩飽諸島の伝統料理「ちゃがいさん(碁石茶の茶粥)」』と公式サイトでは説明されている。
生姜のトッピングが寒い朝にいいね。
器もとても素敵。
※以下料理の説明は自分の知識だけで説明しているんだけど、料理名は定かではないのでお許しを。
ブロッコリーの茹で加減が素晴らしい。
大体朝からこういうメニューを頼むと野菜ってクタクタだと思うんだけど、そんなことはまったくなくて、しっかり作り込まれている。
さぬきの定番郷土料理、しょうゆ豆(^^♪
サワラを鮮度がいい。
サワラは料理の中で唯一濃い味付けで、茶粥が進む。
もちろん冷凍ではない。
カイワレダイコンをかじるとピリッとした辛みがさらに味を高める。
サッパリとクセのない蕗とゴボウ。
菜っ葉の漬物は薄味でおいしく味付けされている。
四国東部でつくられる高級砂糖「和三盆」は「盆の上で三度砂糖を研ぐ」という製造工程からネーミングされた。
舌の上でとろける。
先ほど私のためにつくられた料理たち、1品1品すべてがあたたかく、心に染みた。
シチュエーション、料理、流れている空気、全ての質が高く、栗林公園そのものを表していると感じた。
栗林公園に観光で来られる予定のある方は、早朝散歩後に朝ご飯を「泛花亭」でいただくというのも選択肢の一つとしてご検討を。
4月~9月に栗林公園は早朝5:30から開園しているよ。
観光地って営業開始時間が遅いから午前中にまわることができるスポットが限られてしまうけど、栗林公園を最初に訪れると素敵な1日になることだろう。
▼栗林公園の魅力についてのまとめ
・公式サイト
【電話】087-833-7411
【住所】香川県高松市栗林町1丁目20−16