瀬戸内国際芸術祭2022「四国村ミウゼアム」にある作品
瀬戸内国際芸術祭2022の作品は香川県11の島、岡山県1の島、高松港周辺、宇野港周辺の14カ所で作品が展示されている。
「高松港周辺」といっても、これがかなりの広範囲。
高松港、高松空港、屋島、竜王山の4つに分けられている。
屋島のふもと、四国村ミウゼアムの作品をご紹介するよ。
アクセス
マイカー・レンタカーなら屋島神社の駐車場にとめて歩く。
藤の花がきれいに咲いている。
JRならJR屋島駅から徒歩15分、琴電ならば琴電屋島駅から徒歩7分くらい。
作品
流政之さんの作品は瀬戸内国際芸術祭の作品ではないんだけど、敬礼。
一番最初と、ほぼ最後にやってくる作品で、いつもワクワクしながら鑑賞している。
▼ここから水が落ちて滝になるんだ。
流さんが、四国村ができるとき、「音が欲しい」ということでできた作品。
流政之氏に黙とう。
村内には他に2点流政之氏の作品がある。
順路と安藤忠雄氏設計のギャラリーを見ていけば出会うことができるよ。
tk15「Suitcase in a Bottle」ラム・カツィール
2019では蔓橋にあったんだ。
2022では冨木田家砂糖しめ小屋内にあったよ。
tk20『四国村ミウゼアム・エントランス「おやねさん」」川添善行
いつのまにか、四国村が「四国村ミウゼアム」になっていた(笑)
ミウゼアムって言うと、すごくモダンというかナウいというか・・・
たしか猪熊弦一郎さんの発言か文章の中にあったものを使ったのかな。
モダンでナウくなったよね~
かなりイケてる(^^♪
うどん屋「わら家」さんも新しくなっている~
tk21「装う神さま」本山ひろ子
村内に点在する作品群。
人鳥
むかしむかしのおはなし
まだ地球に地面がひとつしかない頃、このあたりには二本足で歩く鳥がおりました。翼があるのに空を飛ぶことができないので、小鳥たちは哀れに思っておりました。
「南の国には、たくさんの果物があるんだよもっと南に行くと、氷のお城もあるんだよ」二本足で歩く鳥は、いつおワクワクしてそのお話を聞いていました。
あるとき、大きな地震がおきました。大地に亀裂が走り、地面は大きく割れました。割れた大地はどんぶらこぢんぶらこと、南の方に流れていきました。
それからどれくらいの時間が経ったでしょう。いあmでは南極と呼ばれる場所に、二本足で歩く鳥が生息しているとのことです。
2022年四国村
村内を順路に従って歩くと見られるからね。
雨降使(アメフラシ)
むかしむかしのおはなし
讃岐国は雨が降らず人々は日々、水不足でこまっておりました。それを見ていた神さまは日本中のアメフラシを集めてこう言いました。「讃岐国に雨が降るように、どうにかしておくれ」アメフラシたちは毎日天にお祈りをしました。そのおかげで讃岐国はやくさんの雨が降るようになりました。
するとこんどは雨が止まないので、とうとう洪水がおきてしまいました。
雨を降らせることは得意だけど、止めることはできません。アメフラシたちはしょぼしょぼと海に戻っていきました。
それからというもの、アメフラシは日照りが続くと屋島に登り、雨が降ったら海に戻ることにしたのです。海岸近くにアメフラシがいるのは、すぐに雨乞いを始められるようにしているからと言われています。
花咲かヒツジさん
むかしむかしのおはなし
この辺りには珍しい、二匹の羊がおりました。羊なのに毛がなくて、いつも恥ずかしい思いをしていました。四国村にはたくさんの花が咲きます。小鳥もたくさんいます。
毛がない羊に、小鳥が言いました。
「タンポポの綿毛を身にまとったらどうだろう。僕らがとってきてあげるよ」
四国村にある樹木のタネや、花のタネをとっては羊の背中にのせていきます。
花のタネがどんどん降り積り、羊はモフモフになっていきました。羊の背中で温められたタネたちは、また四国中に飛んで、たくさんの花を咲かせましたとさ。
2022年四国村
ご隠居猿
むかしむかしのおはなし
瀬戸内海にサルがたくさんいる島がありました。そこでは誰がお山の大将になるかと毎日競争が起きていました。
その陰で、闘いに疲れて引退を決意した三匹のサルがおり、どこか別の山で静かに暮らしたいねと話しておりました。
ある日、そのうちの一匹が遠くに屋根のようなお山がある島を見つけました。しかし、その前には大きな海があります。お猿は意を決して海に飛び込みました。穏やかな海にぷかぷか浮かびながら、その島に流れつきました。そこには素敵なお家がたくさんあって、みんな楽しそうにしています。
四国村の縁側でのんびり日向ぼっこしてる猿がいたら、瀬戸内海を泳いで渡った猿かもしれません。
2022年四国村
うどん狐
むかしむかしのおはなし
四国村には、うどんが好きなキツネがおりました。お揚げが好きなキツネじゃなくて、うどんが好きなキツネでした。キツネの姿ではお店に入れてもらえないので、いつも見ている受付のお姉さんに化けてうどん屋さんの暖簾をくぐります。けれどうどん屋さんにはお見通し。だってお姉さんのお尻にはシッポついているのです。
キツネは考えました。いつもお姉さんの姿に化けているけれど、いろいろな人の姿に化ければきっと気が付かないかもしれない。
芸術祭になるとたくさんの人がやってきます。さてさてどの人に化けようか。
今日もキツネは来る人をじっと観察しているのです。うどん屋さんの入口で鼻をクンクンさせている人がいたら、それはうどん狐かもしれません。
うどん狐ちゃんかわいい!
その他
以前のレポートや瀬戸内国際芸術祭2019の過去記事で四国村についてご紹介させていただきたい。
そして今回、新しくなっているものを中心に撮ったものを掲載するよ。
瀬戸内国際芸術祭に合わせてか、村内がいつもより綺麗になっている気がした。
表示刷新
あ、表示はすべて新しくなっていたね。
ちなみに左甚五郎さんの墓碑をどこかで見たなって長年思い出せなかったんだ(笑)
スッキリ。
安藤忠雄氏設計「四国村ギャラリー」
ギャラリー内は美術館で撮影禁止。
外に出れば撮影可能。
瀬戸内国際芸術祭や直島作品で存在感ありありの安藤氏、今後もますます発展されますよう。
大久野島灯台
▼大久野島灯台のドアが開いていた。
閉まっていたドアが開くと嬉しい。
雨が降っているけどどうかなって思ったんだけど、やっぱり来て良かった(^^♪
チューリップ
▼あ、チューリップが満開。
お~
どんだけチューリップ撮ってんの。
その他の花
この時期いっぱい花が咲いていた。
▼ヒナゲシさんは勝手に咲いている花だけど、そんな言い方をしたらダメだね。
グビジンソウ(ヒナゲシ)さんもこんにちは。
▼散ったサクラ。
久米通賢旧宅リニューアル
あ、久米通賢さんの旧宅がリニューアルされていた。
旧丸亀藩御用蔵リニューアル
旧丸亀藩御用蔵の中が綺麗になっていた。
要潤さんのお話で進められる紹介動画。
まとめ
ただでさえ美しい四国村がアートで彩られるとまた楽しい。
しかし新型コロナウイルスの影響で、作品が前回よりも圧倒的に少なかった。
次回、2025ではまたたくさんの作品が展示されることを望む。