瀬戸内国際芸術祭2019!「男木島」編
瀬戸内国際芸術祭2019の夏の部「あつまる夏」が開催中だ。
男木島に行って全作品コンプリートしてきたのでレポートするよ。
男木島について・アクセス
男木島へのアクセスは高松港から女木島経由となる。
▼「めおん2」に乗って行くよ。

女木島は桃太郎伝説の「鬼ヶ島」として有名なだけに、観光客の方々は男木島まで足を伸ばすということがなかなかできないという状況だった。
男木島は女木島の影に隠れたマイナーな島なんだよね(失礼)。
瀬戸内国際芸術祭様々なのだ・・・とかなり失礼なことを言っていると思われるかもしれないけど、これからいっぱい男木島の魅力を紹介するので・・・
男木島には高松港から約40分で行けるよ。
時刻表・料金は以下を参考にしてね。
■フェリーの時刻表・料金|男木島・女木島フェリーの雌雄島海運
※私は男木島まで510円、男木島から高松まで510円の計1,020円だった。
高松市に観光客が押し寄せているよ!

ちょっと男木島の話題から外れるかもしれないけど、産経新聞の記事をご覧いただきたい。
一般社団法人せとうち観光推進機構や香川県などは、米紙ニューヨーク・タイムズが今月9日の電子版に掲載した「2019年に行くべきデスティネーション(52エリア)」に「Setouchi Islands(瀬戸内の島々)」が日本で唯一選出されたと発表した。世界中のデスティネーションの中で第7位だった。
※2019.1.20産経新聞より
と、引用したのは何が言いたいかと言うと、高松市に住む私が感じることは過去最高に観光客が来ている。
そして外国人の方がとても多く、ボランティアの方も外国語がかなり堪能だ。
普通の女の子ボランティアの方が、英語や韓国語を使い分けて対応されているのを目の当たりにすると、高松も国際的になったものだと実感するのである。
この勢いで四国八十八ヶ所霊場や栗林公園も世界遺産になってもおかしくないのではないかと思う今日この頃。
住んでいる地域が活気づいているとこちらも元気がでるね。
多くの方にお越しいただきたい。
「めおん2」は大混雑するので早めに乗船手続きを。
※私は8:00の始発に乗るために7:45に到着したら大行列だったよ・・・
さて、作品巡りをコンプリートしてきたので紹介していくよ。
作品について
本島、豊島、直島などは、作品群で分かれていて島内全域をまわる感じなのに対し、男木島は17作品がほぼ密集している。
作品以外の場所は島民以外立ち入り禁止となっていて、2時間あればすべてまわれると思う。
そのまま女木島に行くこともできるだろう。
他の島は予約が必要であったり、追加料金が必要であったりする作品もあったけど、男木島はすべて予約は不要で、パスポートがあれば無料で鑑賞することができる。
今回「男木島中心部」、「男木漁港周辺」という分け方はせず、og01からog17まで一気に掲載するよ。
og01「男木島の魂」ジャウメ・プレンサ

めおん2を降りるとすぐに目の前にある作品。
案内所で、トイレもある。
フェリーの乗船手続きもここで行うよ。


風のない日、超広角レンズでリフレクションを狙いたい。


なかなか上手く撮れなくて枚数が増えてしまった・・・

一番ここの写真を上手く撮ろうと意気込んできたんだけど、手持ちの機材では難しかったなぁ。

クーラーが効いているんだけど、外の方が涼しい。

文字が床に映ることも作品の狙い。
og02「タコツボル」TEAM 男気
はい、この記事を執筆中に知ったよ・・・
中に入ることができたんだね・・・

og03「生成するウォールドローイング -日本家屋のために」村山悟郎

男木島に育つ植物をモチーフにした壁のアート。
ちゃぶ台がいい味を出している。

2階に上がる。


成長していくツタを表現しているんだって。

私も男木島に咲くサルスベリを撮ったよ(^^♪

しかし高松市内は猛暑で出歩こうと思わないけど、島内は風が吹いて涼しいよ。
こんな魅力的な看板もあったり。

og04「うちの海 うちの見」サラ・ヴェストファル

真っ暗闇でピントがボケボケ~
右奥の部屋には映像が流れていて、手前の水に反射している。
瀬戸内海を表現しているんだって。
映像は瀬戸内国際芸術祭2019のポスターのタコだね。
あ、オンバがあった。

og05「男木島 路地壁画プロジェクト wallalley」眞壁陸二
これは島内数カ所にある作品。
案内所でもらえるマップに場所が示されているよ。



作品を順番にまわっているとあるから注意して見つけてね。
※作品巡りをしただけでは見られない場所もあるので、マップで要確認のこと。

og06「オンバ・ファクトリー」オンバ・ファクトリー

作品とともにカフェにもなっている。

▼オンバの説明。

「オンバ」を製作展示・販売しているようだ。


農作業が楽しくなるね。

カフェもお洒落。


瀬戸内を眺めながら「冷やし白玉ぜんざい」、「冷やしわらび餅」なんて最高だね。
「本日の」ってことはメニューは変わるんだね。

オンバ・ファクトリーさんを出て歩いていると作品ではないけどカフェがあったよ。

og07「The Space Flower・Dance・Ring(宇宙華・舞・環)」川島猛とドリームフレンズ
私が一番お気に入りとなった作品。
ここにもカフェが。

期待できそうなアートな表札。

入ろうと思ったら巨大万華鏡が。

のぞいてみると・・・

ん、ん・・・大きさの割には・・・だね・・・
いざ。

ぬお!このオーラは!

すてきすぎる!
すべての床、壁、天井、柱に絵が描かれてあり、反射したり、スクリーンに映像が映し出されたりしている。




クーラーも効いていてずっとここにいたい。

どこもカラフルなデザインで彩られていて、作品に没入できるよ。

あ、トイレは白黒。

作者の川島猛さんが、落ち込んで色を使えなくなってしまった時の作品なんだって。
いや~この作品はとても良かった。
※追記
東かがわ市にある「かめびし屋」さんに行くと川島猛さんのことを詳しく知ることができるよ。
というか川島猛さんの美術館に行くといい(^^♪
og08「アキノリウム」松本秋則
この作品もすごかった~

待つこと10分。
ホラーハウス的なアートかな?

あ、ホラーハウスではないね。
ロフトに上がる。

あ、竹細工のオブジェか~何かそれっぽいだけじゃん・・・
ん?

よく見るとそれぞれのオブジェが時々動いているぞ・・・
聞きなれない優しく小さな音が聞こえてくる。

何と!この部屋にあるオブジェすべてが楽器だよ!
超アナログに見えてるんだけど、よく見るとロボットでもあるようだ。
プログラミングされていて、いろんな場所で音を鳴らしている。
その全てが個性的な音で、心地よくずっといたくなる空間。

▼つり下がっている長いオブジェはゆっくりクルクルまわり、小さい枝が当たったり当らなかったりして優しい小さな音を出す。

目をつぶって耳を澄ませはとても癒される。
とても小さい音。
ずっといたいんだけど制限時間は5分なんだよ。
これを考えた松本秋則さんは天才だ!
og09「未知の作品2019」グレゴール・シュナイダー

真っ黒の廃墟。
外観しか見られなかった。
og10「SEA VINEー波打ち際にてー」高橋治希

オーシャンビューの窓、波打ち際を表現したツルと花。

og11「Trieb-家」遠藤利克

ただの廃墟かと思いきや・・・

大量の水がドーっと流れている。
ちょっとの水が流れているんではなくて、ほんとに大量の水で、見ているとかなりのエネルギーを感じる。
男木島の作品たちはすべて意外性があっていい。
og12「自転-公転」リン・ティェンミャオ(林天苗)

自転、公転という作品で、すべてが回っている(笑)

どれも回っている。


日用品をくっつけて回す(笑)


とてもユニークで、渋い作品が続いたから顔がほころぶよ。

まだあるんだ(笑)

自転は分かるんだけど、公転しているものあるのかな?

思わず回っている作品を見入ってしまう。
公転については後日考えよう・・・
og13「記憶のボトル」栗真由美

これも奇麗な作品だ~
島の思い出が瓶に詰まっている。


下から撮ってみたよ。

og14「漆の家」漆の家プロジェクト

漆は艶がいいね~
ここにもカフェが。


トイレも漆かな。

og15「部屋の中の部屋」大岩オスカール
大岩オスカールさん!
沙弥島で大岩さんの作品に感動したんだよ。
とにかく行ってみよう。


▼男性は横になっているんじゃないよ。

部屋が90度傾いている。
▼掛け軸を横に撮ったんじゃなくて、見たまんま。

面白い空間。
しかし沙弥島での作品と少し世界観が違うね。
▼沙弥島の大岩オスカールさんの作品。

og16「歩く方舟」山口啓介
少しだけ離れた場所にある、男木漁港周辺の作品。

少し怖い感じもする・・・


og17「青空を夢見て」レジーナ・シルベイラ



男木島にあるカフェ
男木島はカフェがたくさんあったよ。
▼「男木人」というカフェで生ビール。

作品に併設しているカフェはog06「オンバ・ファクトリー」、og07「The Space Flower・Dance・Ring(宇宙華・舞・環)」、og14「漆の家」にあった。
その他、作品巡りをしていて確認したカフェは3つほどあった。
※マップで確認ともっとあるね。
水分補給の場所には困らないだろう。
男木島の猫
猫島と言われた青島にはまったく及ばないけど、og16「歩く方舟」に向かう途中猫ちゃんたちがいっぱいいた。

すごく人懐っこく近づいてくるよ。

猫好きさんは猫ちゃんをお目当てにどうぞ。
まとめ
冒頭では随分男木島に対して失礼な表現をしたかもしれないんだけど、ものすごくアートな島で見所満載なのだ。
高松港8:00発、9:00前に到着し、作品によっては行列に並んだ。
すべてまわり終わった時、10:50だったので、11:00男木島発のフェリーに乗ろうと思えば乗れたかもしれない。
フェリーの切符は出発30分前にならないと販売しないこと、定員オーバーしたら次のフェリーにまわされてしまうことが注意点。
私は男木島に行って、そのまま女木島に行こうと思えば可能だったんだけどちょっと歩き疲れて断念。
体力に自信はある方なんだけど・・・
もし計画をされるなら2日かけた方が良いかも。
女木島は洞窟の作品が山の頂上にあるからね。
※電動レンタサイクルを借りれば楽に登れる。
熱中症にくれぐれもお気をつけて、良い旅を。