川島猛アートファクトリーに行ってきた

川島猛アートファクトリーに行ってきた

香川県出身のアーティスト「川島猛(かわしまたけし)」氏について

私が最初に川島猛氏のアートに出逢ったのは2019年の瀬戸内国際芸術祭だった。

川島氏は香川県出身の画家、現代美術家。

男木島の作品の中で一際輝いていて、ものすごく惹きつけられたことを覚えている。

The Space Flower・Dance・Ring(宇宙華・舞・環)内部3

そして、東かがわ市の讃州井筒屋敷で再会。

かめびし屋の川島猛の部屋

さらになんと、高松中央商店街ドーム広場のタイルやベンチをデザインされたのも川島氏。

高松中央商店街ドーム広場

さらにさらに、「たかまつミライエ」の壁も。

▼写真右中央よりやや下、キャラクターのPちゃんが可愛い(^^♪

たかまつミライエ川島猛

斬新で現代的なアートたち。

道の駅「源平の里むれ」房前公園にある作品は川島氏の作品っぽくないので意外だった。

▼「門-MUSE LOVE-」
川島猛「門-MUSE LOVE-」

2021年7月現在、高松市で大活躍中、御年91歳現役のアーチストさんなのだ!
まだまだお元気で、毎日創作活動をされているとのこと(^^♪

作品からはそのパワーがうかがえる。
鑑賞しているととても元気が出てくる。

高松市亀水町(たるみちょう)にある川島猛アートファクトリー作品

高松市亀水町には川島氏の制作拠点、作品保管庫、ギャラリーである「川島猛アートファクトリー」がある。

県道16号線沿い(高松王越坂出線)にあり、瀬戸内海を一望できる場所。

アートファクトリーの1階に門があり入口のように見えるけど、坂を上がって6階が入口になっている。

▼なんと素晴らしい6階エントランス。

川島猛アートファクトリー入口

川島猛アートファクトリー入口2

▼カラフルなブロックは空き缶でできている。

川島猛アートファクトリー入口空き缶のアート

川島猛アートファクトリー入口空き缶のアート2

入館前から感動、いつものことでなかなか前に進めない(笑)

川島猛アートファクトリー入口4

入館料1,000円。
予約推奨とのことだったけど、本日は飛び込みで入館することができた。

川島猛アートファクトリー入口から見える瀬戸内海

無料(約15分)のガイドツアーがあるとのことでお願いした。

川島氏は高松工業学校(現高松工芸高校)を卒業後、武蔵野美術専門学校(現武蔵野美術大学)に入学された。

▼東京都三鷹市井の頭三鷹台アトリエ回転ドアパネル
川島猛「東京都三鷹市井の頭三鷹台アトリエ回転ドアパネル」

川島氏は1951年(昭和26年)に上京。
1959年(昭和34年)、初めてのアトリエが東京に完成した。

親友の安本一夫さん(漆芸作家)が上京し何かお祝いに作ることになり、狭い玄関スペースに漆の回転ドアを考えた。
川島が原画を描き、安本さんが彫って仕上げた。
漆は時間がかかるし、いったん高松にもどり、再び上京したのか、数ヶ月滞在したのか、その辺は覚えていない。
安本さんが、金箔を貼るのに、ふうふうと息を吹きかけて作業していた姿がとても印象的だったと語る。
1959年、二人の合作

▼細かい作業だね。

川島猛「東京都三鷹市井の頭三鷹台アトリエ回転ドアパネル」アップ

1963年、専門学校を中退し渡米。

当時ニューヨーク・マンハッタンにお住まいになった。
東京では憧れの猪熊弦一郎氏によく可愛がってもらったので、猪熊氏のいるニューヨークを選ばれたんだって。

今でこそ、芸術家はメジャーな職業だけど、当時は大変な生活をされていたのだろうなと想像する。

『あらゆる人種、あらゆる目的をもった人が集まったカオス(混沌(こん・とん))の街で、精いっぱい戦った。』
(川島氏談)

そしてわずか2年で認められ有名になった作品が以下。

「RED & BLACK」シリーズ

▼「RED & BLACK」1965年
川島猛「RED & BLACK」1965

NY近代美術館における展覧会「The New Japanese Painting and Sculpture」に展示され、その一つがパーマネントコレクション(永久所蔵品)となります。
※公式サイトから抜粋

川島氏にとっては、ニューヨークの高層ビル街はどこを見ても同じで、四角は窓を表している。

でも窓の中は、それぞれの人間模様があるということが表現されているそうだ。

見方によるととてもエロティック。

▼「1996 N.Y.-68」1966年
川島猛「1996 N.Y.68」1966

▼「N.Y.Green and Black」1966年
川島猛「N.Y.Green and Black」1966

ニューヨークにお住まいだった川島氏は、2010年第1回の瀬戸内国際芸術祭に出展する際、瀬戸内の島々を見直されたそうだ。

川島猛アートファクトリーから見える瀬戸内海2

2016年、53年間住んだニューヨークから高松市に戻られた。

元は工場だったこの場所がお気に入りになったのでアトリエになったわけだね。

▼2010年第1回瀬戸内国際芸術祭作品「思い出玉」
川島猛「思い出玉」

▼おだやかな瀬戸内海、亀水(たるみ)湾を一望。

川島猛アートファクトリーから見える瀬戸内海3

「BLUE and WHITE」シリーズ

▼「blue,white,black and red」1993年
川島猛「blue,white,black and red」1993

川島氏は青が好きとのこと。

「青色が好きでね。青色は無限の空の色。」(川島氏談)
「Red and Black の格子を外して外に出ると空と雲の下に人間のドラマがある」とも話していたわね。(奥様談)

「Dreamland」シリーズ

▼「Dreamland Green」1992~1995年
川島猛「Dreamland Green」1992~1995年

Dream Land は今生の幸せということでずっとやってきたもの。
「自分は今を生きるアーティストだから現実の楽園を描きたい」ということで始まった。(奥様談)

「楽園」という言葉に惹かれる。

このシリーズを描き続けていた時に、2001年9月11日アメリカ同時多発テロ事件が起こる。

ニューヨークのアイコン、ワールドトレードセンターの近くにお住まいだった川島氏は創作活動ができなくなってしまう。

現実の楽園を描きたいということで描いていたドリームランドがバーンと崩壊した。
いきなり変わってしまった。
いつ何が起こるのかわからない。
たしかなものはなく常に変わっていくものなのだ。
今生の楽園が崩壊したことで「千変万化」という言葉が出てきた。
「千変万化 – 万華ーKALEIDOSCOPE。」
※公式サイトより抜粋

「KALEIDSCOPE(千変万化 – 万華 -)」シリーズ

2002年から「KALEIDSCOPE(千変万化 – 万華 -)」というシリーズが生まれた。

「KALEIDSCOPE(カレイドスコープ)」とは万華鏡のこと。

▼「Kaleidoscope-No.5」2006年
川島猛「Kaleidoscope-No.5」2006年

※カレイドスコープのスペルが公式サイトと表示では異なっているんだけど、そのまま表示させていただいた。

切絵の下に色があり、立体的な作品となっている。

▼こちらはNo.1という作品だけど、切り絵部分は同じんなんだよ。

川島猛「Kaleidoscope-No.1」2006年

下の色で印象が全然違う。
面白い(^^♪

「宇宙」シリーズ

最近精力的に描かれているのが宇宙シリーズ。

▼「宇宙華」2017年
川島猛「宇宙華」2017年

▼「宇宙華-Minazuki」2017年
川島猛「宇宙華-Minazuki」2017年

▼宇宙シリーズがいっぱい(^^♪

川島猛宇宙シリーズ

▼「宇宙孟-X」2021年
川島猛「宇宙孟-X」

▼「宇宙孟-Ⅷ」2021年
川島猛「宇宙孟-Ⅷ」

▼「宇宙流-Ⅱ」2021年
川島猛「宇宙流-Ⅱ」

アフリカの骨董コレクション

川島氏はアフリカの骨董品に興味があるようで、アフリカの骨董品のコレクションが展示されている。

川島猛アフリカコレクション

川島猛アフリカコレクション2

その他

▼これは「RED and BLACK」シリーズのオブジェかな。

川島猛オブジェ

今回ご紹介していない作品もまだいっぱいあるよ。

川島猛アートファクトリーから

川島猛アトリエ

まとめ

アートって難解なものもあるけど、川島氏のアートは分かりやすくて優しさを感じる。

見ていると涙が出てきた。

1年に1回は展示内容を変更するとのことで、また来ないとね。

というか、川島氏に是非お会いしたい。

今後は香川県内の作品、展示会などの情報を追っていくよ。

公式サイト公益財団法人 川島猛アートファクトリー Takeshi Kawashima Art Factory
開館日:火・木・土曜日
開館時間:10:00~16:00
入館料
【一般】1,000円
【高校生以下】無料
※20名以上の団体割引800円
※年会費3,000円で入館無料
場所
【住所】:香川県高松市亀水町1411
【電話】:087-802-6888
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