瀬戸内国際芸術祭2019!「伊吹島」編
瀬戸内国際芸術祭2019「ひろがる秋」の開催期間は9月28日(土)~11月4日(月)。
今回は香川県の最西端「伊吹島(いぶきじま)」をレポートする。
伊吹島は「ひろがる秋」のみの開催なのだ。
伊吹島は「いりこ」で有名で、讃岐うどんやラーメンの出汁として使用しているお店も多数。

アクセス
伊吹島は観音寺市の観音寺港からフェリーで行く。
自動車
観音寺港には駐車場がないので、自動車の場合は「ハイスタッフホール」か「有明グラウンド駐車場」にとめて無料のシャトルバスを利用することになる。
※会期外は観音寺港に無料駐車場があるよ。
高松空港から
会期中は高松空港から「JR坂出駅」、「JR丸亀駅」までリムジンバスが出ている。
JR「予讃線」に乗り「観音寺駅」で下車。
予讃線は愛媛県松山市方面ね。
「土讃線」に乗ると高知県に行ってしまうからご注意を。
高松駅から
坂出駅や丸亀駅を通過して観音寺駅まで行くことになる。
高松-坂出間は「瀬戸大橋線」に乗り、坂出駅で「予讃線」に乗り換えると早く着くよ。
でも坂出でちゃんと乗り換えないと岡山県に行ってしまうからご注意を。
また高松-坂出間は「予讃線快速サンポート南風リレー号」があってこれに乗るのも少しだけ早く到着する。
前述したけど「土讃線」には乗らないように。
ややこしく書いてしまったけど、「予讃線」や松山行き(愛媛県松山市)というキーワードが大事で、「瀬戸大橋線」なら坂出駅で乗り換えることね。
シャトルバスの経路・運行時間
JR観音寺駅に到着すると、徒歩5分の「ハイスタッフホール」に向かおう。
※ハイスタッフホールには無料駐車場もあるよ。

観音寺市の公式サイトに掲載されている時刻表を貼っておくね。

有明グラウンドに自動車をとめると、「銭形」などで有名な琴弾公園や有明浜の観光も可能。


有明グラウンドの無料シャトルバスの時刻表も貼っておく。

のりあいバス
会期にかかわらず1日7便、観音寺駅から「のりあいバス」が出ている。
「内循環線」に乗り、「観音寺港」に行きたいと告げると乗せて行ってくれる。
国道11号線の指定箇所以外は自由に乗り降りが可能。
1回乗ると100円。
フェリー

シャトルバスと連動しているのでいいね。
片道大人(中学生以上)520円、小人(小学生)260円で往復割引はない。
団体割引や回数券、障害者割引があるので公式サイトを確認してみてね。
▼向こう側の大きい船が「ニューいぶき」。

手前の小さい船は臨時便。
乗り切れなかった時に利用される。

定員は300人なんだけど、ほぼ満席。
▼出発する時に旗を振ってお見送り。

行ってきま~す(^^♪
約25分の船旅だよ。

いつもは高松市から淡いブルーの瀬戸内海を見ているけど、ここ観音寺の海は少し色が違う気がした。

とてもブルーがきれい。
作品
伊吹島に到着。
伊吹島はマイナーで西の端だし、狙い目と思ってきたけど、人が多かった~

次回の3連休、小豆島に行こうと思っているけど、ものすごく混雑しそうな予感・・・
さて、伊吹島の作品No.は「ib」で番号が付いている。
01~06の6作品で、06「パサング‐ふたつのものすべての中に」は3個所にあるのでご注意を。
島内は坂道の傾斜が結構急な場所もあるので、紫外線対策、飲物、タオル、履物など装備の充実を。

巡り方は、06①→01→02→03→06②→05→04→06③となると思うんだけど、作品No.順に掲載するね。
ib01「トイレの家」石井大五

さっそく中に入って撮るぞ~と思ったんだけど・・・

基本的にトイレだもんね・・・

便器を撮っても映えないし、女子トイレもさることながらトイレを撮るなんて~と冷静になってしまった(笑)

外から眺めるもの(^^♪
ib02「伊吹島ドリフト伝説」コンタクト・ゴンゾ
島内をCGで再現したレースゲーム。

原付バイクに乗って、8分以内に島内を1周すればクリア。
30分待ちだったこと、予約ができないとのことで並ばずスルー。
カーテンをめくって撮らせていただいた。


しかし面白い黒板があるね。

「僕たちは腐ったミカンじゃありません」と書いているけど、そんなことを言われたのかな?
こんな自然豊かな島で育った方々が、腐るわけがない。
というより、ちょっとでも変だと腐ったミカン扱いされたりするのかな?
腐ってなんかいないよ(^^♪
ちなみにここは小学校跡地で、校舎全体がアートになっているんだけど後述するよ。
ib03「イリコ庵」みかんぐみ+明治大学学生

集会場なんだって。

デッキ部分が広くていいね。


廃木のベンチ、座ってみたい。

あれ?、これって鑑賞している皆さんがどなたも近づいていなかったから立ち入り禁止だと思っていたけど、座っても良かったのかな?
ib04「壁」エコ・ヌグロホ

古民家を改装して作品を展示するスタイル、一番気にっている。

フォト・イン・フォトみたいになってしまった。

こういう作品が一番ワクワクするよ。

ウルトラマンに出演されていませんでしたか?

ib05「伊吹の樹」栗林隆

これは大作だね。

伊吹島は出産前後を女性だけで集団生活をし、家事から解放され養生する風習がある。
その場所を「出部屋(でべや)」と呼んでいた。
出部屋の跡地にできたアート。
中は空洞になっていて鏡面仕上げ。

覗き込むと・・・

すごい世界が広がっている~
一番見応えがあって、しばし見入る。
ib06「パサング‐ふたつのものすべての中に」メラ・ヤルスマ
島内3個所にある作品。

地元漁師の方が漁船に持ち込むお守り「ふなだまさん」をモチーフにしている。
▼ib03「イリコ庵」近くにある作品。

「パサング」とはインドネシア語で「ペア」を意味するらしいけど、これはペアになっていないんだね。
マップでは民俗資料館にも「06」と掲示されているんだけど・・・

見つけることができなかったぁ(泣)
ん?今になって思うけど、伊吹島の歴史資料などが展示されていて、もしかしたらモチーフになったお守りがあったのではと・・・
想像でしかないけど、現地の方に聞いたりすれば良かったと後悔。
視野がせまいねぇ・・・
訪れたら探してみてね。
旧伊吹小学校の作品
現在の伊吹小学校は伊吹中学校に併設された。
旧伊吹小学校跡地にはib02「伊吹島ドリフト伝説」があったんだけど、その他の作品があったよ。

※マップに示されている作品は場所が変更されていた。
校舎から見える瀬戸内海が美しかった。

「いぶき島づくりラボ」みかんぐみ+明治大学学生

伊吹島を立体的に見ることができる。
非常に興味深い。

伊吹島ってハート型に見えるよね。

心温まる、ハートの島だよ。

「バタバタ映像」コンタクトゴンゾ

島内を低い視点で巡る映像作品。
隣の部屋の作品は解釈不能。

「伊吹島ヤタイトリップ」栗林隆
おそれ多くも校長室!

▼2階にあったヤタイトリップ。

このヤタイトリップといろんな国々をまわられた映像作品だったよ。
2階には入り口のマップで示されていない映像作品があった。

小学校跡地は長く楽しめるスポットだ。
伊吹島レストラン「うみないぴ」

歩いていると「うみないぴ」の宣伝が。

たたみかけてくるね(笑)

そして「うみないぴ」。

▼ヤタイトリップがテーブルに変形。

その他
2階では、アーティストの方が作品作りをされていた。
あとで調べれば分かると思っていたけど、不明・・・

情報があればどなたか教えていただきたい(泣)

しかし瀬戸内海が美しいね。
伊吹島のお店やカフェ

行きたかったけど時間が合わず。

「うららの台所」さんではイリコの佃煮200円を購入。

「帰りに買おうと思うんだけど、売切れるかな?」と相談したら、「取り置きしておいてあげる」って。
優しい女性(^^♪
※12:00頃、取りに寄ると売り切れていた。
甘辛く味付けされていて、ただでさえ美味しいイリコが極上のおつまみに。

公式ガイドブックには掲載されていないお店。

その他、「上福水産」のアツアツのエビの天ぷら、「お休み処まっちゃん」、伊吹漁協のお店など飲食には困らない。
※私は経費節減のため、マイ弁当持参。
まとめ
作品を鑑賞したら、すぐに観音寺に戻って散策をしようと計画していたんだけど、伊吹島は作品以外にも見どころがたくさん。

アサギマダラの飛来地でもあるんだ。
「金田一晴彦先生の歌碑」、「石門」、「合戸の穴」など、次回に訪れた時は行ってみたい。
金田一先生のことは、島の写真家おばあちゃんから聞いた。
(お名前をお聞きしなかった・・・何と失礼な・・・)

家の中ににいるおばあちゃんと目が合って、「入んな」とのこと。

おばあちゃんは写真が趣味で、伊吹島の自然や人を撮っている。
おばあちゃんの家には金田一先生も訪れたんだって。
すごい!

「写真、好きなん?」
私の持っているカメラを見て問われた。
恥ずかしくて「趣味程度です」と答える。
そして撮られた写真をプレゼントしてくださった(^^♪
ありがとうございます。

イリコ漁の写真が気に入った。

伊吹島に来たらおばあちゃんちにもお立ち寄りを。
私はまたご挨拶にお邪魔して、次回はお名前をお聞きしたい。
※03から05を目指していたらあるよ。
▼帰る時も大きな声でお見送り。

心あたたまるハートの島、また来るよ。



▼瀬戸内国際芸術祭2019をまとめているのでご覧いただければ幸いだ。