瀬戸内海歴史民俗資料館は香川県の「DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築」
瀬戸内海歴史民俗資料館とは
瀬戸内海歴史民俗資料館は1973年(昭和48年)に開館した。
設計は山本忠司氏(さぬき市志度出身)、構造設計は木村俊彦氏(高松市出身)。
山本氏は世界の丹下健三氏や、猪熊弦一郎氏、流政之氏、ジョージ・ナカシマ氏、イサム・ノグチ氏ともお仕事をされた方。
瀬戸内海歴史民俗資料館は2013年(平成25年)、「DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選出されている。
香川県には現在4つある。
・香川県庁(高松市)
・坂出市人口土地(坂出市)
・百十四銀行本店(高松市)
・瀬戸内海歴史民俗資料館(高松市)
館内には国の重要有形民俗文化財が多数展示されている。
また、1974年(昭和50年)に日本建築学会賞を受賞している。
さらに、1998年(平成10年)には公共建築百選に選ばれている。
公共建築百選とは建設省が設立50周年を記念して選定したもの。
ちなみに香川県では他に「猪熊弦一郎現代美術館(丸亀市)」、「香川県庁」、「NTT高松病院(高松市)」が選出されている。
そして2008年に香川県立ミュージアムの分館となった。
本日は肩書だらけの「瀬戸内海歴史民俗資料館」をレポートするよ。
アクセス
高松市にあるとはいえ、DOCOMOMOの建築の中で一番アクセスが難しい。
坂出市と高松市にまたがる山塊「五色台」にあるんだよ。
公式サイトのアクセス方法によると、バス停「弓弦羽(ゆずりは)」で下車、徒歩1時間15分、とか(笑)、JR高松駅からタクシー5,000円とか、無茶苦茶(T_T)
マイカーかレンタカーでお越しくだされ・・・
外観
石垣の和テイストに赤いドアがエッジ効いているね。
駐車場は自動車30台。
石垣の内部は展示室。
重厚なデザイン、ワクワクする。
▼瀬戸内海が見えている。
海の向こうに岡山県が見えた。
この写真の撮影ポイントに行きたいと思って、係員の方に聞くと航空写真なんだって。
▼公式サイトからいただいた。
ドローンが欲しくなった・・・
香川県立ミュージアムで模型を見たよ。
上から見るとつくりがよく分かっていいね。
白灯台と赤灯台。
現在サンポート高松にある「せとしるべ」の場所にあった赤灯台なのだ。
▼豪華客船の向こう側にある「せとしるべ」が赤灯台、そして海にポツンとある堤防が白灯台があった場所。
どちらも約30年高松港を照らした。
お疲れ様だね。
内部
外の石垣が内部にもつながっているようなつくり、とてもユニーク。
奥に進むと重要文化財の宝庫。
天井のつくりも素敵。
今日は建築の見学なので、展示物の詳細は後日。
▼と言いつつ雨ごい竜。
仁尾町の竜まつりで使用される藁でつくった竜。
外観上空の写真を見て分かるけど、段々上がりながら展示室がつくられている。
立体構造でぐるぐるまわりながら展示物を見ていると、現在建物のどこにいるか分からないという感覚が面白い。
ここは下がっている。
館内に石垣があるのも非常に珍しいよね。
外にいるのか、みたいな感じ。
さて、屋上展望台に行くよ~
屋上展望台
昨晩から朝にかけて雨が降っていたため、晴れたけど霞んでいる。
展望台にはウッドデッキがあった。
屋上部分も複雑な構造。
山の向こう側には流政之氏の「またきまい」があるよ。
紅葉と瀬戸内海。
まとめ
以前にも訪れたことがあったんだけど、その時は建物を鑑賞するという感性がなかった。
あらためて見るととてもワクワクする建物だと感じる(ようになった)。
香川県の建築をたどっていくとアーティストさんたちがつながっていくところが面白い。
しかしこんな素敵なスポットなのに、アクセスが悪いことが気になるよ。
今後最寄りの駅から直通のバスを用意していただきたいな。
▼香川県の「DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築」をまとめたのでよろしければご参考に。