瀬戸内国際芸術祭2019!「粟島」編
粟島について
粟島は、香川県三豊市にある詫間港の北西4.5kmに浮かぶ島。
夜になると砂浜で光る「海ほたる」で有名なスポットだよ。

粟島は三つの島がつながっている形状をしていて面白い島だね。
須田港側から平面で見るとかなり大きな島に見える。

アクセス
粟島へは須田港から高速船で行く。
須田港へは、JR宅間駅から三豊市コミュニティバスが出ている。
※須田港には駐車場がないのでご注意を。
瀬戸内国際芸術祭の会期中は無料駐車場が用意される。
無料駐車場から須田港まで無料のシャトルバスが出ているよ。


乗船客が多いと臨時便が出るのでありがたいね。
行ってきます(^^♪

作品
粟島の作品は全10カ所で、すぐにまわれると思ったら展示数が多くて思った以上に時間がかかった。
ゆっくり見てまわることをおすすめする。

aw01「瀬戸内海底探査船美術館プロジェクト」日比野克彦
「ソコソコ想像所」
海洋記念公園本館に入るとすぐにある作品。

海底から引き揚げられたものを展示している。

海洋記念公園は国立海員学校だった。
反対側の部屋には粟島歴史資料館があったよ。

「一昨日丸」
海洋記念公園本館前桟橋にある作品。

「OTOTOI」と書かれてあるから「一昨日丸」は「おとといまる」と読むんだね。
ここも「ソコソコ想像所」と同じく海底から引き揚げられたものを船内に展示している。

この船は美術館なのだ。

「Re-ing-A」
粟島港から反対側にある「西浜」にある作品。

少し遠いけど、粟島港から電気自動車で運んでくれるよ。

6人乗りで快適~
aw02「種は船プロジェクト」日比野克彦
海洋記念公園本館前桟橋にある作品。

種は「人やもの、地域をつなぐ“船”のよう」という発想で造船された。

海岸の調査船なんだって。
15分無料で運行してくれる。
aw03「TARA」TARA
「TARA」とは、科学探査スクーナー船タラ号のこと。
科学者以外にアーチストも乗せて海洋探査を行っている。
「黒潮/Black Current」ニコラ・フロック
海洋記念公園本館の作品。

地球温暖化と海洋酸性化に直面している水中の写真を展示。

左にある笠のオブジェは高松港周辺の作品で見たね。

「クロニクル/chronicle」大小島真木
海洋記念公園武道場にある作品。

作者の大児島真木さんはタラ号での2カ月半の航海で、鯨の遺体がたくさんの生き物たちに食べられていく光景を目の当たりにされた。
どれほどの命がこの海に溶けているのだろう、と思ったそうだ。
aw04「粟島芸術家村」
「鯨の目」その1:大小島真木
Room1にある作品。


「祈りと語らいの部屋」大小島真木 with 粟島が~るず
Room2にある作品。

「プロセスルーム」
Room3にある作品。


「文化の糸ワルリ画」マユール・ワイェダ
Room5にある作品。

インドの少数民族ワルリー族は泥と藁でつくった家壁に米で壁画を描く。

とても精巧に描かれているね。

「鯨の目」その2:大小島真木
Room7にある作品。

素敵な鯨さんだね~

命の繋がりを表現されている。


「言葉としての洞窟壁画と、鯨が酸素に生まれ変わる物語」共同制作
Room8の洞窟にある作品。

洞窟にあるこの緻密な壁画の世界観も素晴らしかった。


あのグルグルはアリ。

近づいて見るとその細やかさに感心する。

aw05「SOKO LABO」
「TARAに乗って航海に出る」表良樹
海洋記念公園本館の作品。

VR作品。
TARA号に乗った雰囲気を味わう。
「孤独な龍神自動販売機」森山泰地
海洋記念公園武道場にある作品。

海で拾った冷蔵庫を改造した自動販売機。
「Re-ing-Aと想像するところ」今井さつき×代田江理子
西浜にある作品。

流木など、西浜に漂着したものを使って作品作り。

私も作ってみたんだけど、製作途中に崩れて断念(苦笑)
「海底から流れてきた時間」嘉春香
海洋記念公園武道場にある作品。

海辺に寄せられたプラスチックを使用している。
近年マイクロプラスチックが問題視されているからね。
私も環境問題についてもっと学ばないと。
「海からの視点 with TANeFUNe」喜多直人
海洋記念公園本館前桟橋にある作品。

TANeFUNeで収集された漂着物の展示。

カラフルで綺麗だねって思った。
私は毎朝ボランティア清掃をしているけど、最近惰性で行ってしまっている。
環境について今一度考えてみよう。
aw06「思考の輪郭」エステル・ストッカー
旧粟島幼稚園にある作品。

これは大作だ。

奥まで入場可能なんだけど、引っかかってつまづいたりしている方がいらっしゃった。
鑑賞時はご注意を。

白と黒の世界。
別室の作品も素晴らしい。

aw07「過ぎ去った子供達の歌」ムニール・ファトゥミ
旧粟島小学校にある作品。

各教室はさりげなくアーティスティックに飾られている。

音楽室から屋上に行くことができる。
3つのメッセージが書かれていた。
▼「もし忘れたいなら、そうすればいい。覚えておきたいなら、それは高くつくだろう」

▼「私には春がなかった、夏がなかった、今はもう冬だ」

▼「私は出発の風も、到着の風も、知らないままだ」

この寂しさ、侘しさが瀬戸内海に合うね。

かつての瀬戸内海は流刑地だったり、産業廃棄物問題、原爆投下など負の遺産として認識されている。
これからは陽を浴びて発展していってほしいな。
いつも穏やかであたたかい瀬戸内海を想いながら生活していきたい。
aw08「この家の貴女へ贈る花束」ディン・Q・レ

床面全面がカラフルな絨毯になっている。

ベトナムの紡績工場で廃棄される端切れを再利用したんだって。
寝そべったりしている方が多数、皆さん笑顔(^^♪
aw08「ナイト&デイ(人生は続く)」ディン・Q・レ

空き家に監視カメラを取り付けリアルタイムで放映している。
電灯から伸びる引っ張るスイッチが少し揺れている。
空き家とはいえ何かを感じてしまう。
少しだけホラー。
aw09「ヒキコモリ」リチャード・ストライトマター・トラン



外部を見る潜望鏡とのことだけど、リアルタイムの映像。

狛犬さんの口に仕込まれたカメラ。

狛犬さんの下に立って景色を眺めてみる。

aw10『須田港待合所プロジェクト「みなとのロープハウス」』山田紗子
この作品は粟島内ではなく、須田港の高速船切符売り場にある作品。

その他
粟島はとても魅力的な島だった。
ブイアート

漁に使用する「ブイ」のアート。

他の島でもいっぱい見たね。

▼これ可愛い!

作品を巡っていると出会うことになるよ。
探してみてね。
粟島海洋記念公園の内部

元国立海員学校の校舎内はとても綺麗で印象的だった。





ギフトショップにしやま

カフェメニューを置いている。
タピオカドリンクもあったね。

詫間町にある「カフェルポ」さんのパンを置いてあった。
クリームパンを食べたけどとても美味しかった。
超おすすめ。
武内商店

島内には自動販売機が見当たらなかった。
粟島に到着したら飲物を確保しておこう。

くじらの鬼瓦
西浜近くにある標識。

行ってみよう。
1本道なんだけど、どこにあるのか迷う。

鯨の尻尾の鬼瓦で、この屋根の反対側が鯨の頭になっているよ。
まとめ

登録は10作品なんだけど、とても作品の数が多い。
大島には人権について考えさせられたけど、粟島には環境について考えた。
今日のことを忘れずに、ゴミの分別や資源の使い方を考え直す必要があると思ったよ。
海ほたるを見ることができる時期(5月~10月)にまた来たい。
▼瀬戸内国際芸術祭2019をまとめているのでご覧いただければ幸いだ。