月曜日の直島で瀬戸芸2022をたのしむ
コロナ禍で始まった瀬戸内国際芸術祭2022。
ゴールデンウィークは避けておこうと思っていた。
しかし、日曜日に直島を調べていたら、月曜日にはほとんどの施設が休業している。
直島は瀬戸内国際芸術祭が開催されていなくても観光客の多い島。
月曜日に行けば空いているのである。
月曜日は直島に行くのもアリじゃね?と思い始める。
ただ、2022年に新たに加わったのが「杉本博司ギャラリー 時の回廊」(予約が必要)、「ベネッセハウス ミュージアム ヴァレーギャラリー」は開いているんだ。
それと、ベネッセハウスミュージアムも開いている。
いざ直島へ。
結局、施設は開いていないのだから、外観を眺めるだけになる。
始発の高速艇7:20高松発に乗れば、ゆったりまわることが可能。
さて、ほとんどの施設が休みだと分かって行くわけなので、いつもより存分に楽しんでこよう(^^♪
ってどんだけ早く高松港に来てんだよ・・・
7:20高松発、7:50直島(宮浦港)着。
作品は「宮ノ浦」、「本村」、「ベネッセハウス周辺」の3カ所に分けられる。
私はすべて徒歩でまわり、すべての作品を巡って午前中には終わった。
結論から言って、とても有意義な体験ができた。
月曜日の直島はアリアリだよ。
しかも「杉本博司ギャラリー 時の回廊」を前日でも予約することできた。
13:45まで少し待つことになったけど。
(直島に行くかどうか悩んでいる女性に遭遇。いろいろ教えてあげたかったけど行くかどうかは彼女次第だからね。ただ「杉本博司ギャラリー 時の回廊」は当日の予約はできなかったよ。予約システムは前日までのようだ)
▼草間彌生さんの「南瓜」は現在ないので、私が置いてきた(笑)
何組かの観光客の方にもおすそ分けしたので、SNSで発見するかもね。
はやく本物が帰ってきて欲しいね。
さて、いつもの作品No.ではなく本日は巡った順番で掲載していくよ。
かなり長くなるけどお付き合いを(^^♪
宮ノ浦の作品
na02『海の駅「なおしま」』妹島和世 + 西沢立衛 / SANAA
この建物自体が作品。
お土産、瀬戸内国際芸術祭の公式ショップ、カフェ「おうぎや」などがある。
ここは月曜日でも開いているので助かるね。
帰りのフェリー待ちで「直島マカロン」を食べたよ。
na01「赤かぼちゃ」草間彌生
南瓜は台風で壊れてしまったけど赤かぼちゃは健在。
あ、いつもは混雑しているから中に入るって発想がなかった。
こんな風になっていたんだ。
瀬戸内海もきれい。
na03「BUNRAKU PUPPET」」ジョゼ・デ・ギマランイス
この作品は夜に鑑賞したいんだよね~
また計画しよう。
na04「直島パヴィリオン」藤本壮介
この作品も夜のライトアップを見てみたい。
na05-B『直島銭湯「I♥湯」』大竹伸朗
実際に入浴できるんだけど月曜日はお休み。
中も見学したいところだけど、外観も素敵。
na06-B『宮浦ギャラリー六区│瀬戸内「 」資料館』下道基行
ここも月曜日はお休み。
近づいてみると・・・
100円ライターでデザインされている。
na23-B『The Naoshima Plan 「住」』三分一博志
本村の家プロジェクトでna23-B『The Naoshima Plan 』「水」という作品があったな。
本日はお休みではあるけど、説明書きを読むと、未完成なのではなくて進行状況を公開しているんだ。
こういう趣向もいいね。
お隣の「SPARKY’S Coffee」さんは開いていたよ。
8:00~18:00の営業。
朝一番の高速艇で来るとちょうどいい朝食を食べられるね(^^♪
本村の作品
巡り方はいろいろあると思うんだけど、ベネッセハウス周辺を最後にしたかったので宮浦港周辺の作品から少し離れた本村に向かう。
家プロジェクトのメインスポット。
徒歩20分で到着する。
na16-B「家プロジェクト はいしゃ」大竹伸朗
ここもお休み。
宮浦港から本村に向かってくると最初に現れる。
▼内部が見える。
中には入ることはできないけど、いつも大行列だからこんなにゆっくり外観をみることはできないよ。
na08「直島ホール」三分一博志
ここもお休み。
前回は入ると涼しいと感じた。
天然のクーラーというか、つくりが素晴らしいんだよね。
na07-B『The Naoshima Plan 「水」』三分一博志
ここはほぼ見られないね・・・
na17-B「家プロジェクト きんざ」内藤礼
お休み。
予約も必要な家プロジェクトの作品。
na14-B「家プロジェクト 碁会所」須田悦弘
きんざのお隣。
ぬお!入れない。
na15-B「家プロジェクト 石橋」千住博
家プロジェクトは、瀬戸内国際芸術祭が開催されていなくても鑑賞できるから・・・
島小屋のジャンボプリン
家プロジェクト巡りをしていたら出逢ったブックカフェとテントステイの「島小屋」さん。
ジャンボプリンをいただきましょ。
ちなみにスモールプリンはないんだそう。
インスタでプリンを美味しく撮るコンテストがあるよ(^^♪
na11-B「家プロジェクト 角屋」宮島達男
開いてる?と思って一瞬テンションが上がったんだけど、地元の小学生のために開けていたんだ。
地元の方々にも還元しないとね。
迷路のような町の家プロジェクト巡りも一旦終わり。
na09「直島港ターミナル」妹島和世 + 西沢立衛 / SANAA
ここは直島港(本村港)。
内部は船の待合所、駐輪所、トイレになっている。
ここからの瀬戸内海の景色もいいね。
Ripple「木村翔太」
次のna12-B「家プロジェクト 護王神社」に向かおうとしていたら別のアートに遭遇。
「Luke’s Pizza & Grill」さんの裏側にあった。
na12-B「家プロジェクト 護王神社」杉本博司
家プロジェクト巡り再開。
少しだけ山に登る。
高原城址の近くにあるよ。
ここからの眺めもいい。
見えているのは向島。
▼護王神社に到着。
階段にガラスが乗せられている。
そうそう、前回ここから一段下がったところが大行列だったんだ。
何があったんだろ?
この入口に並んでいたんだね。
一番最後に鑑賞した「杉本博司ギャラリー 時の回廊」にて、本作品の模型があったので掲載しておくよ。
これは次回並んででも鑑賞したいね。
直島から見る瀬戸内海、ただそれだけで訪れる価値があるよ。
na10-B「ANDO MUSEUM」安藤忠雄
護王神社からまた本村の迷路に戻るよ。
尊敬する安藤忠雄氏の施設を前に何もできぬとは~
na13-B「家プロジェクト 南寺」ジェームズ・タレル
建物は安藤忠雄氏設計。
ここも内部を鑑賞したい。
ベネッセハウス周辺の作品
さて、本村で楽しんだ後はいよいよ最後のベネッセハウス周辺の作品へ。
まずはna22「桜の迷宮」安藤忠雄を目指そう。
直島旅館 ろ霞
2019にはなかった、旅館。
ただならぬオーラ。
庭にアートがあったので掲載させていただいた。
近くにダメージ具合ハンパない自動車があった。
対照的な景色に心を打たれた。
直島は明らかに開発が進んでいる。
地元の方が潤い、幸せになっていただくことができると良いと思う。
いっぷく茶屋
歩いていたら汗ばむけど、風が気持ちよく吹く。
いっぷく茶屋さんは歩いていて注意していないと発見できない場所にある。
本日はお休みとなっていたけど電気が点いていた。
ペンションだからね。
カフェがお休みってことだね。
とても素敵なペンション。
「もうひとつの再生」三島喜美代
瀬戸内国際芸術祭2022の作品ではないけど、かなりメッセージ性の高い作品。
na22「桜の迷宮」安藤忠雄
本村から徒歩約15分。
地中美術館のすぐ近くにある。
春の会期中に桜は散っているのがいつも残念。
▼桜が咲いている時期に撮影。
でも今日は実がなっていたのを発見。
やった(^^♪
通り抜けることが可能。
階段を上ると池。
桜の迷宮を見下ろす。
na21-B「地中美術館」安藤忠雄
地中美術館は瀬戸内国際芸術祭のパスポートは適用されない。
インターネットで予約して、さらに美術館ではなくて、このチケットセンターで受付をしないといけない。
よく時間ギリギリに直接美術館に行って時間を無駄にされる方がいらっしゃるようなのでご注意を。
予約することすら知らなくて、門前払いをくらっている方も時々いらっしゃる(+_+)
いつもはチケットセンターも混雑しているからね。
「地中の庭」を通って地中美術館へ。
閉館中の地中美術館、人がいなくて新鮮。
チケットセンターから徒歩3分くらい。
私は3回ほど鑑賞したことがあるけどとてもおすすめの美術館。
人気なので、サラリーマンにとって予約するのはかなり難しいけど。
na20-B「李禹煥美術館(リー・ウーファン)」李禹煥・安藤忠雄
閉まっているのは分かっていたことなんだけど誤算が・・・
ここまでしか入場できなかったので外観を撮影することができなかった。
na25-B「ベネッセハウス ミュージアム ヴァレーギャラリー」安藤忠雄・草間彌生・小沢剛
やっとだ、ここは開いているよ!
▼あのステンレス製のボールは草間彌生さん作品。
「ナルシスの庭」と名づけられている。
池に浮いてる。
このステンレスボールは1966年、ヴェネチア・ビエンナーレ(2年に1回開催の意)で世界的に注目を浴びた記念作品。
豊島の産業廃棄物とは思えない仏像様。
拝ませていただいた。
ステンレスボールに自分が映っていることに気が付く。
私たち一人一人がひとつの生命体として自然と一体化し、無限に拡がっていくような感覚を味わいます。
※パンフレットより一部抜粋
なるほど~すごく納得。
さて、安藤忠雄氏設計の建物に入る。
「小さくとも結晶のような強度を持つ空間をつくろうと考えた」とのこと。
入口はドアがなく、半オープンスペース。
少し風を感じ、心地いい。
▼奥が作品①(と呼ばさせていただこう)、左側の壁は外壁、右側の壁は作品②の室内。
▼作品①
▼作品②
安藤建築と周囲の自然や地域の歴史を「反映」するこれらの作品が響き合い、改めて自然の豊かさや共生、根源的な祈りの心や再生などについて意識を促します。
※パンフレットより抜粋
2022からの新作、すごく良かった!
完全に月曜日だけど来て良かったと実感。
「黄色と黒のボート」ジェニファー・バートレット
李禹煥美術館の庭は海まで続いている。
ベネッセハウスミュージアムまで歩いていると、黄色と黒のボートが砂浜にあるのを確認することができる。
注意して見ていてね。
あとでデジャヴになるから(笑)
それと、写真では判別がしにくいんだけど、岬に杉本博司氏の作品『「タイム・エクスポーズド」ノルウェー海ベステローデン諸島』が発見できるので参考に。
ここに繋がる。
「文化大混浴 直島のためのプロジェクト」蔡國強
これは気が付かずに通り過ぎるランキング1位といっても過言ではない。
歩いていたら海岸側にあるのでご注意を。
随分前はジャグジーに入ることができた。
ここで混浴ってかなり勇気が必要だ。
以前はなかった小屋を発見。
あったのかな?(笑)
座って海を眺めると心が休まる。
na19-B「ベネッセハウスミュージアム」安藤忠雄
ベネッセハウスミュージアムに到着。
ベネッセハウスミュージアムは007の小説「赤い刺青の男」で舞台になっている。
ベネッセハウスミュージアムのアートもすごいけど、屋外にもいっぱいアートがあるんだ。
ご飯を食べたら屋外作品も見に行こう。
何と!前回は撮影禁止だったのに、ほぼすべての作品を撮ってもいいんだって!
とはいえ、全部撮っていたらものすごい数なのでメインの作品、全体像、気になった作品を。
メッセージを見ていたら、100歳まで生きろっていう意味ではないようだ。
「100 Live and Die」で、「100」は「Die」にもかかっていると思う。
「100パターンの生と死」という感じかなと。
全部のメッセージが点灯するのを待つと数分かかる(笑)
行き止まっている階段を上るとどうなるんだろ?って思うじゃん?
特にどうなるってわけもないとことがいいところ(笑)
これは大作なんだ。
国旗が小さなパイプですべて結ばれている。
アリさんが巣をつくっていて行き来できるようになっている!
アリさんはすでにいなかったんだけど・・・
なんでこんなところに草が生えているんだろ?じゃなくて作品だよ。
よくできてるね。
▼カフェからの眺め。
さすがに昼になるとカフェはお客さんで混雑。
少しお高いけど日本料理「一扇」さんで。
壁に飾られた写真ね。
写真を趣味とする私としてはかなり贅沢な食事になるね(^^♪
お茶はそば茶でテンションアップ。
そして茶托に映った空を見てさらにテンションアップ!(^^)!
ベネッセハウスミュージアムの屋外作品
「杉本博司ギャラリー時の回廊」予約時間までまだ時間があるので、ゆっくりベネッセハウスミュージアム周辺の作品を鑑賞しよう。
ベネッセハウスミュージアムからすぐ海岸に降りる道があるよ。
風を受けてユーラユラ。
建物は安藤忠雄氏設計。
桟橋があって、先を目指すと・・・
▼岬に杉本博司氏『「タイム・エクスポーズド」ミルトア海スーニオン』があるよ。
そしてベネッセハウスまで徒歩5分。
ニキ・ド・サンファールさんの作品は他にもいっぱい。
さて、杉本博司氏のギャラリーに行こう。
na24-B「杉本博司ギャラリー 時の回廊」杉本博司
パスポートとは別料金1,500円が必要。
予約者しか入れない場所、少し特別感。
作品はすべて撮影可能。
メインアートは硝子の茶室「聞鳥庵(もんどりあん)」。
その茶室を使うわけではないけど、まずお茶をいただく。
ほうじ茶をいただいた。
ツバキを模した和菓子、染みる。
作品鑑賞に戻る。
杉本博司氏はメインが写真家。
カメラを使用する私にとって、おこがましい話だけどすごく参考、勉強になった。
そして最後の作品。
さっき看板があったな。
画家ピート・モンドリアン氏のお名前から。
鳥の声を聞く庵なんだって。
作法をしっかり身に着けて、お茶会に参加したいところ。
まとめ
さて、帰りましょ。
すぐ隣のつつじ荘からバスがちょうど来るみたい。
宮浦港まで戻るよ。
料金は100円。
(歩いて45分のところを10分、さすがの私も最後はバスを使ったよ・・・)
少し船の出発まで時間があるのでスイーツを。
アイスクリームもいちごジャムもすごく美味しいね。
さて帰りも高速艇で。
フェリーが片道520円、高速艇は1,220円、700円アップでも魅力的・・・
でも、時間をかけてくるフェリーの方が、作品鑑賞前のスイッチが入りやすいというか・・・
高速艇は儀式を手っ取り早くやっちゃってる感はあるかな・・・
▼フィルターを貼った窓越しに景色を撮っても変な色合いになるし・・・
それはさておき、月曜日の直島でも楽しい体験はできるということ。
というか、むしろ月曜日がいいんじゃないかなとさえ思った。
少し疲れたけどめちゃくちゃ楽しかったぁ。