瀬戸内国際芸術祭2019!「直島」編
「瀬戸内国際芸術祭2019」が始まり、盛り上がりを見せている高松市。
直島へ行きたいという気持ちが高まり、ついに行ってきた。
私はパスポート、フェリー乗り放題乗船券は購入しておらず、なおかつほぼ予備知識なくまわったので後悔している(泣)
前回『瀬戸内国際芸術祭2019!「直島」スタート編』の続き再開。
直島の3会場・作品について
会場は、
1.直島港周辺の「宮ノ浦」
2.本村港周辺の「本村」
3.地中美術館やベネッセハウスを中心とした「ベネッセハウス周辺」
の3つに分けられている。
直島の作品は「na01」などと直島の頭文字「na」があてられている。
ちなみに「女木島」は「mg」、「小豆島」は「sd」など。
「na05-B」と「B」があてられている作品は「ベネッセ」の作品。
直島には「na1」~「na23」の23作品があるよ。
また、瀬戸内国際芸術祭ではない「家プロジェクト」の作品(瀬戸内国際芸術祭作品と被っているものもある)と、対象作品でないものも多数あるので、ほんとにアートの島だと実感する。
さらに未公開、予約をしないといけない作品もあった。
直島では絶対に訪れていただきたい「地中美術館」は完全Web予約制。
「地中美術館」の予約状況で直島に行くことを強くおすすめしておく。
「本村」にある作品「na17-B:きんざ / このことを」は「家プロジェクト」と被っている作品で、これも予約制。
「瀬戸内国際芸術祭」ではなく、ベネッセアートサイト「家プロジェクト」で予約ができるようになっているのでご注意を。
私は直島によく遊びに行っているんだけど、地中美術館で「え?入れないんですか?」といって残念がっている方を本当によく見かける。
直島での移動手段(相場)
島内の移動手段をざっくりまとめると以下。
※詳しく書くと分かりにくいので相場を掲載する。
レンタサイクル・バイク
自転車:300円~500円
電動アシスト自転車:250円~1500円
オートバイ:50cc1,500円~
バス
ベネッセハウス周辺シャトルバス:無料
町営バス:大人100円、子ども50円
レンタカー
6,000円~8,000円、日をまたぐと10,000円~
1時間1,000円というショップもある。
マイカーをフェリーに乗せて島内移動
自動車:3m片道3,230円~
オートバイ:50cc片道640円~
自転車:片道310円
私は高松港8:12発で行き、徒歩で全部のポイントをまわり、14:20直島発、15:20に高松に帰ってきた。
(結構体力には自信がある。)
まわってみて思ったおすすめの移動手段は、坂が多いので「電動アシスト自転車」をレンタルするのが効率良く楽しいかも。
※na12-B「護王神社 / アプロプリエイトプロポーション」に行くには、自転車では行けないので、その際はどこかに置いて行かなければならない。
もちろん徒歩が健康的で、徒歩ならではの体験があるので、徒歩も弱くすすめておく(笑)
※全部まわるのは結構しんどかった。
島内での飲食
島内ではいたるところにカフェ、アイスクリーム、魚介類などのお店がデザインに溶け込んで点在している。

おなかが空いても、喉が渇いてもお店がいっぱいあるのでまったく困らない。

▼田舎の風景でも写真中央にあるのはお洒落なカフェなんだよ。



数年前に来た時はあまりなかったので、困るといけないからマイ弁当を持って行ったんだけど、予想外(笑)
ちなみに「na12-B護王神社」の近く「高原城址」の高台ベンチでいい眺めを見ながら弁当を食べた。

写真中央に見えているのはお隣の島、「向島」だよ~
涼しくて汗ばんだ身体が冷えた。
自分の作った弁当がこんなにおいしいと思ったのはこれが初めて。
これは徒歩ならではの体験。

写真はほんの一例。
ほんとにほんとに飲食店多し。
でも何か鬱陶しくなく、いい感じで溶け込んでいるよね。

さて、作品群を紹介していこう。
作品No.順に掲載しているけど、行先やまわり方は地図を見ながら楽しんで散策してね。
宮ノ浦の作品群
直島宮浦港に到着するとすぐに鑑賞できる作品たち。
na01~na06までの6つの作品がある。
ここから「本村」に行くか、「ベネッセハウス周辺」に行くかでまわり方が変わると思うけど、すべての作品が集まっているのであまりまわり方は重要ではない。
na01「赤かぼちゃ」草間彌生

直島港につくとこの草間彌生さんの「赤かぼちゃ」が出迎えてくれてテンションが上がる。

この「na~」をすべて撮りたかったのだけど、ベネッセハウスは館内撮影禁止でコンプリートできず。
▼平日の誰もいない直島に行った時の赤かぼちゃ。


na02『海の駅「なおしま」』妹島和世・西沢立衛
どれが作品なのかウロウロ(笑)

どうやら船を降りてすぐのターミナルすべてが作品。

お土産、カフェなどがあるよ。
na03「BUNRAKU PUPPET」ジョゼ・デ・ギマランイス

隙間に張ってある線はネオン管。
夜になると光るので、直島にはやはり泊まらないとすべての作品鑑賞は不可能なのかもね。
高松港に行くフェリー最終は17:00で無理だけど、高速艇なら19:45なので可能かな?
na04「直島パヴィリオン」藤本壮介

これも夜にライトアップされると奇麗。
直島に泊まってみたいね。
▼平日に撮ったパヴィリオン内部の写真。

na05-B『直島銭湯「I♥湯」』大竹伸朗


ここはその名の通り「銭湯」。
何か楽しそうなお風呂屋さん。


na06-B「緑川洋一展」西沢大良

準備中でまだ公開されていないとのこと。
本村の作品群

迷路のような本村の街並みを楽しんで。
本村の作品群は「家プロジェクト」の作品たちがそのまま「瀬戸内国際芸術祭2019」の作品となっている。
皆さん地図を片手に縦横無尽に街並みを散策されていた。
na12-B「護王神社 / アプロプリエイトプロポーション」に行くには、急な石段、山道を通って行くことになる。
唯一徒歩以外では行けない場所だから注意して。
また、na17-B「きんざ / このことを」は公式マップに詳細がない。
na07-B『The Naoshima Plan 2019「水」』とna14-B「碁会所」の間にある焼き板の壁の建物がna17-B「きんざ / このことを」なのでご参考に。

na07-B『The Naoshima Plan 2019 「水」』三分一博志

ここは無料で鑑賞することができる。
もうちょっと撮り方を工夫したかったと反省。

みなさんが乗っているあの台の下はすべて水。
na08「直島ホール」三分一博志

ここも無料で見学可能。

入った瞬間、「あ、クーラー効かせてくれている、ありがたいね」と思ったんだけどそうではない。

空気が上に流れている。
すごく涼しい。
工夫するとここまで快適に過ごせるようになるんだね~ビックリ。
na09「直島港ターミナル」妹島和世・西沢立衛

あの人もアート作品に溶け込んでいるよ。
キャラに合っている(笑)
na10「ANDO MUSEUM」安藤忠雄

安藤さんのファンなのに入らなかった・・・
na11-B「角屋 / Sea of Time ’98ほか」宮島達男

内部の写真を公式サイトで見るとやっぱり入りたかったね。
na12-B「護王神社 / アプロプリエイトプロポーション」杉本博司

透明の階段が美しい。

ここは室内展示があって、人気なのか大行列ができていたよ。
立ち寄る際は覚悟して。

na13-B「南寺 / バックサイド・オブ・ ザ・ムーン」ジェームズ・タレル

こちらも少し並んでいる。
藤棚が奇麗。


na14-B「碁会所」須田悦弘

内部の写真はとてもきれい・・・そんなのばっかり・・・
次回はパスポートを買って来るよ!
na15-B「石橋 / ザ・フォールズ / 空の庭」千住博

本日は瀬戸内国際芸術祭2019をまわるにあたっての予行演習だから、外観のみ。
na16-B「はいしゃ / 舌上夢 / ボッコン覗」大竹伸朗

細部にわたっておしゃれ。

もともとは歯医者さんだった。

いろんなスクラップをコラージュしているので、うどん屋さんであったわけではないよ。


中に入るのも楽しそうだ。

見れば見るほどインスピレーションが湧いてくる。
na17-B「きんざ / このことを」内藤礼

予約が必要で月~水曜日はお休みってなかなか厳しいね・・・
前述したけど、na07-B『The Naoshima Plan 2019「水」』とna14-B「碁会所」の間にあるよ。
作品は室内にあり、1名ずつ、15分ずつの鑑賞となる。
上の写真、電柱の向こう側に表札がある。

ベネッセハウス周辺の作品群
地中美術館、ベネッセハウスなど非常に芸術性の高い作品群という印象だった。
na18-B「ベネッセハウス パーク」安藤忠雄
ベネッセハウスパークに泊まらなければ鑑賞できない作品がある。

直島で泊まるならベネッセハウスパークだね。
この周辺は瀬戸内国際芸術祭の作品ではないんだけど、アートの宝庫。
草間彌生さんの「南瓜」がここから見えているものだからそっちに飛びついてしまったんだよね・・・
次回この周辺も散策してみたい。


na19-B「ベネッセハウス ミュージアム」安藤忠雄



さすがに今回、ここだけは入館したよ(笑)
地中美術館に次ぐおすすめスポットだもんね。



館内は写真撮影禁止。
外の風景も素晴らしい。



na20-B「李禹煥美術館」李禹煥

建築は安藤忠雄さんなんだよ。


na21-B「地中美術館」安藤忠雄
地中美術館は3回訪れているし、Web予約された方しか入館できないので今回は外観だけ。

直島で一番の見所だと思うので、早めの予定を立てて直島にお越しを。
ほんとにおすすめの美術館。
前述したけどまた予約サイトのリンクを貼っておく。

外にある「地中の庭」はいつでも鑑賞できる。
今回は睡蓮が咲いていなくて残念。

地中美術館に入館する時は、Web予約をしてチケットセンターで本チケットをもらう手続きをするんだよ。

ここで手続きをせずにいきなり地中美術館に行ってしまわないようにね。

na22「桜の迷宮」安藤忠雄

桜の季節には開催されていないという(笑)
桜の季節に来て仕込みが必要だったか・・・
と思って写真整理をしていたら、あったよ過去写真。

桜が咲き始めた時に行ったので、完全な状態ではないけど・・・
芝桜さんも敷き詰められている。

na23-B「彼方の気配」戸髙千世子
あら、作品がなくなってる・・・

以前来た時は水面のオブジェが風で回っていたと記憶している。

その他のアート
島内はいたるところにアートがあふれている。
とにかく歩いているとすぐに作品が視界に飛び込んでくる。
自動車やオートバイでまわるのはもったいないかも!
「南瓜」草間彌生
ベネッセハウスパーク前の海岸。

黄色いかぼちゃが見えるかな?
「赤いかぼちゃ」とともに有名な「南瓜」は瀬戸内国際芸術祭の作品になっていなかった。
安藤忠雄さんの作品は多数選ばれているのだから、複数だからという理由ではなさそう。

「南瓜」は直島の代名詞みたいになっているからなぁ。

やっぱり存在感ありすぎ。
素敵だね。
「腰掛」ニキ・ド・サン・ファール

ベネッセハウスパーク入り口にあった。
「もうひとつの再生」三島喜美代

分かりにくい場所だけど、地中美術館からna22「桜の迷宮」、na23「彼方の気配」を目指せば発見できる。

「文化大混浴 直島のためのプロジェクト」蔡國強

中心にあるのはジャグジー。
以前は実際にジャグジーに入ることができた。

イサム・ノグチさんとは方向性が違うようだ。

「フォー・ラインズ」ジョージ・リッキー

ベネッセハウスから見える。
写真左側、ひょっこり見えているアンテナのようなものが作品。
ずっとクネクネ動いている。
ベネッセハウスから下りていくと・・・

シーサイドギャラリーがあるよ。
シーサイドギャラリー
安藤忠雄さんデザインのシーサイドギャラリー。

安藤忠雄さん大活躍だね。
この辺りは作品がひしめき合っている。


桟橋にも行ってみよう。

「三枚の正方形」ジョージ・リッキー

ベネッセハウスミュージアムから森を抜けてくるといきなり瀬戸内海の景色が広がってテンションアップ。

「茶のめ」片瀬和夫

「うどん県、それだけじゃない香川県」というフレーズが聞こえてきそうだけどお茶碗ね。
「シップヤード・ワークス 船尾と穴」大竹伸朗

シーサイドギャラリーから海岸に降りていくと発見。
「シップヤード・ワークス 切断された船首」大竹伸朗

街角のアート
島内を歩いていると、島民の方々もアートに参加されている。

いろんなところでちょっとしたアートも多数。

今回アート写真を撮りすぎたためシャッターが追い付かずこれくらいにしとこ・・・

まとめ
「見えて/見えず 知って/知れず」というウォルター・デ・マリアさんの素晴らしい作品、自分が立っていたシーサイドギャラリーの下にあった(笑)
灯台下暗し・・・
皆さんもシーサイドギャラリーではお気を付けを。
とにかく勉強不足を痛感。
今回記事をまとめながらほぼ知識は身に付いた。
今後はパスポートを購入して各会場にのぞみたい。
しかし今回歩きすぎた・・・
ただいま、サンポート高松。

次回は高松港周辺の作品をレポートしてみよう。

▼瀬戸内国際芸術祭2019についてまとめたのでご参考に。