瀬戸内国際芸術祭2022「伊吹島」編
伊吹島は観音寺市に属し、有人島で香川県最西端の島。
観音寺港から約10kmに位置し、フェリーに乗り35分で行くことができる。
父母ヶ浜や有明浜からも見えているよね。
7:50観音寺港発をめがけて高松市からはるばるやってきた。
まだ朝焼け色だ。

はまんどさんの支店「伊吹いりこセンター」が観音寺港の前にあって、早朝6:00から営業してんのね。
それでフェリーの始発6:10ではなく7:50を目指して来たんだよ・・・
そしたら何と!
はまんどさんは祭で臨時休業・・・
かなりショック。
瀬戸内海に癒してもらいましょ。

同じくショックを受けて列に並んでいる方々と慰め合う。
かなりの人が傷ついて列に並んできた。

と思ったらガラガラで並ぶ必要もなかった・・・



例によって、いろいろリセット。
さて、作品を紹介していこう。
私は8:15に上陸。
受付が必要な作品は9:20から開始で、それまでに屋外展示を制覇した。
ib05「伊吹の樹」栗林隆を目指すと時間に関係なく鑑賞できるib01、03、06(複数作品)を鑑賞することができるよ。
私は9:20から受付が必要な作品を鑑賞し、10:10伊吹島発のフェリーで観音寺港に戻った。
粟島も行くことができたと思うけど、本日は大人しく帰宅。
ib01「トイレの家」石井大五
旧伊吹小学校にあるトイレの作品。


ib03「イリコ庵」みかんぐみ+明治大学学生



前回は後から気が付いたんだけど、靴を脱いで上がってもいいんだよ

ib05「伊吹の樹」栗林隆

お、外側の板が劣化していい感じ。

中が空洞になって鏡になっている。

穴が3つあってそれぞれ覗くといろいろ楽しい。



いっぱい撮った。

早起きのおかげだ。
午後になったら人がいっぱいでこんなに撮ることはできないだろう。





ib06「パサング」メラ・ヤルスマ + ニンディティヨ・アディプルノモ
この作品は島内に点在するのでご注意を。

ふなだま(船霊)さんというお守りのオブジェ。
漁師さんが昔、船に乗せていたもの。
実際は小さくて手に乗るくらいの大きさなんだ。








この作品はサブタイトルがあった。
しかも「パサング」ではなく「パサングー」。
謎だ。

前回もあった作品、今回は世界観全開。

迷わないように?
便利なものが2つあっても意味がない、というのか、備えあれば嬉しいな(憂いなし)、なのか解釈が分かれる。

パサングとはインドネシア語で「潮流」、「ぺア」という意味。
ib07「レクイエム」ジョアン・カポーテ
本作品については、新型コロナウイルス感染症並びにウクライナ情勢などによる国際物流問題の影響を受けたため、出展を中止しました。
とのこと。
残念だ。
ib08「ものがみる夢」KASA/KOVALEVA AND SATO ARCHITEC…
2つの作品からなる。

ガッツリ撮った写真のデータが壊れていてイマイチな写真で申し訳ない・・・

漁で使用する網を使用している。


急須、鍋。


階段でイメージした絵を発見した。


ib09「つながる海」ゲゲルボヨ



インドネシアと日本の類似性を作品にしたとのこと。
すごい世界観で、しばし見入る。

インドネシア6人のアーティスト集団で、伊吹島に滞在して作品をつくられた。


これは今回用意されたものではなく、昔からあるものなんだって~


素敵な作品だった。
ib10「浜辺の歌」マナル・アルドワイヤン

日本の童謡「浜辺の歌」ではなく、サウジアラビアの「浜辺の歌」だ。
漁に出た男性の安全を祈るため、女性がヤシの葉を編んでつくった篭(かご)を燃やすという儀式がある。
その時の歌がBGMで流れている。



200本もあるんだ~
その他
猫ちゃん

佐柳島は猫の島で有名で、男木島も猫が多いとされる。
佐柳島ほどではないけど、男木島より猫ちゃんが多いね。


観音寺総合高等学校機械科の生徒作品

テーブルにイリコをかたどった穴が開いていて、太陽が昇ると白い床にイリコの影が現れる。
素晴らしい。

正面から見ると太陽。

少し海を入れてあげたかったので、月のようにはならなかった・・・
申し訳ありません。
旧伊吹島小学校「いぶき島づくりラボ」みかんぐみ+明治大学学生
旧伊吹島小学校にはib01「トイレの家」、ib06「パサング」、ib08「ものがみる夢」があるんだけど、他にも作品があるよ。
2016年の作品。

伊吹島を立体的に見ることができる。


まとめ
島内はこじんまりしていて移動距離は少ないものの、ほぼ坂道なので体力を削られた。

スニーカーなど動きやすい靴がいいね。
早朝に来て24時間鑑賞可能の屋外展示を見る作戦はいいんだけど・・・

讃岐うどんをつくるにはほぼ欠かせない伊吹島のイリコ。
香川県人、うどんを愛する者にとってすごく重要な場所に来たという実感が湧いてきて感動。
瀬戸内国際芸術祭の期間中でない時に、ゆっくり島内をまわってみたいなと思った。


