もう一つの瀬戸内国際芸術祭2022「瀬居島」編

瀬戸内国際芸術祭2022が開催中だ。

春、夏、秋の3期に渡って行われる。

公式サイトを見ていたら、沙弥島は春しかやらないので急いで鑑賞してきた。
その時に、瀬居島でも神戸芸術工科大学主催「瀬居島アートプロジェクト」が行われていることを知った。
これも瀬戸芸2022の春の会期中に合わせているので、急いでい行かないとね。
(瀬居島は瀬戸芸の関連イベントで、公式の会場ではない)

瀬居島には、3月に訪れていた。

瀬居島には4作品が展示されているんだけど、かわいひろゆきさんの作品「祝福の音」と実は事前に出逢っていたんだ。

ちょっと嬉しい過去(^^♪

さて、瀬居島の作品をご紹介するよ。

アクセス

まず会期中はJR坂出駅から瀬居島までシャトルバスが出ている。
バスは作品間もまわってくれる。

マイカー、レンタカーで瀬居島まで行く場合、臨時駐車場があるのでそこに駐車しなければばらない。
(島内のマイカー・レンタカー移動は禁止)
徒歩もしくはシャトルバスで移動することになるね。

作品間は微妙な距離だけど、バスの待ち時間によっては歩いてしまった方がいい場合もあるね。
(作品間は徒歩平均15分~20分くらい)

作品

瀬戸芸2019の時も同じく瀬居島でやっていたそうなんだけど知らなかった・・・
以後気を付けよう。

さて作品は4つ。

「2祝福の音」は山の中の風鈴を発見しながら瀬戸内海の眺めや風、音を楽しむという作品。

1「ボタン曼荼羅」戸矢埼満雄

「ボタン曼荼羅」戸矢埼満雄

ボタンを並べて作品をつくってるんだ。

「ボタン曼荼羅」戸矢埼満雄2

▼ご一緒した方が、国鉄時代のボタンがあるといって感動されていた。

「ボタン曼荼羅」戸矢埼満雄3

中心にある、電車の車輪のようなボタンね。

曼荼羅の語源は「丸い」を意味し、完全なる宇宙を表す。遠くインドから伝播された仏教に思いを馳せ、チベットの砂曼荼羅を想起しながら、瀬戸内の瀬居島に新たに現代の曼荼羅を描く。衣服に使う「Button」の語源は「花の蕾(つぼみ)」。不用品を集めた大量の五色のボタンを使い、島民と共に瀬居幼稚園の遊戯室床面に並べ、一つの大きな円形(直径6m)の曼荼羅を出現させる。

2「祝福の音」かわいひろゆき

サヌカイトとは香川県坂出市などでとれる石で、叩くとカンカンといい音がする。

それが風鈴になっている。

とても優しい音。

瀬居島の山越えの道など、数カ所で風鈴が鳴るようになっている。

山の中で、風鈴の音、風を感じると、何とも心が温かくなってくる。

「祝福の音」かわいひろゆき

疲れて下を向いていても・・・

「祝福の音」かわいひろゆき2

風鈴が鳴っているとニンマリ。

「祝福の音」かわいひろゆき3

見上げて風鈴を探しちゃうね。

「祝福の音」かわいひろゆき4

時々瀬戸内海が見える。

「祝福の音」かわいひろゆき5

とても楽しいアクテビティだ。

「祝福の音」かわいひろゆき6

フリージアもいっぱい咲いていて、周辺に癒しの香り漂う。

「祝福の音」かわいひろゆき7

「祝福の音」かわいひろゆき8

「祝福の音」かわいひろゆき9

▼たぶんこの標識は機能してないね(笑)

「祝福の音」かわいひろゆき10

「祝福の音」かわいひろゆき11
七五三御埼神

「祝福の音」かわいひろゆき12

この道は3「海の家」と4「しましまのうみ2022」を行き来できる道だよ。

そして4「しましまのうみ2022」の前にはバンブードームがある。

「祝福の音」かわいひろゆきバンブードーム

「祝福の音」かわいひろゆきバンブードーム2

天井にはサヌカイトの風鈴。

「祝福の音」かわいひろゆきバンブードーム3

さぬき特産の石「サヌカイト」でつくった風鈴240個を、瀬居島を東西に貫く山越えの道にインスタレーションする。山越えの道は、島を一周する島八十八カ所「信仰の道」に守られた「人の道」であり、東の浜に生を受け西の海に没する、島人の生が堆積した道である。その空間をたどりながら島風に耳を澄ますと、サヌカイト風鈴が奏でる古の記憶に包まれる。

3「家の海」藤山哲郎

瀬居島「家の海」藤山哲郎

民家の部屋が「大洋の間」、「砂浜の間」、「深海の間」に分けられている。

2013年、沙弥島に海の家を制作したが今回は瀬居島に家の(中の)海をつくる。ありふれた生活用品である「ふとん」を素材に、大洋の風景、深海の風景を表出させた非日常的なインテリア空間である。ただ、思えばかつては人は布団の上で生まれ、布団で亡くなった。今は住む人のいない民家に敷かれた布団は、人間を包み込む海の、自然の命の潮流を考えさせる。

瀬居島「家の海」藤山哲郎大洋の間
大洋の間

瀬居島「家の海」藤山哲郎砂浜の間
砂浜の間

砂浜には落書きしてもいいみたい。

楽しそう(^^♪

瀬居島「家の海」藤山哲郎深海の間
深海の間

係の方にこの作品のことをお聞きすると、深海の間の解釈がよく分からないとのこと。

また作者の藤山哲郎氏が来場されるそうで、その時にお聞きするとおっしゃっていた。

4「しましまのうみ2022」中山玲佳

「しましまのうみ2022」中山玲佳

すごい長い絵だ~

「しましまのうみ2022」中山玲佳2

見応えある~

そういえば、ボタン曼荼羅の係の方が、向こう側にも出て見てくださいっておっしゃっていた。

「しましまのうみ2022」中山玲佳3

逆光だったのが残念。

「しましまのうみ2022」中山玲佳の裏側

お、いい眺め(^^♪

「しましまのうみ2022」中山玲佳の裏側2

教えていただきありがとうございます。

”しましま”とは歴史が連なってできる層また縞柄(しまがら)を意味している。前回多くの方にご協力賜り好評だった本作品、2022年は延長して描く。今回のモチーフは海が舞台の秋祭り、船や踊りと人々の様子及び今春閉校の瀬居小学校等とし、そこに暮らす住民と共働で描くことで従来の景色を取り戻す。
協賛:ターナー色彩株式会社

まとめ

瀬戸内国四阿芸術祭2022は、本格的に始まるのは夏(8月5日~9月4日)。

春は沙弥島と与島、そして瀬居島、直島をおさえておくと夏を迎えやすい。
(直島は夏にやらない作品もあるし)

小豆島が広範囲で攻略が難しいので、夏になれば小豆島攻略を優先すべきかな。
アクセスがしにくい牛島も優先すべき。

とにかく、瀬居島は作品はもちろんのこと、風景もしっかり鑑賞していただきたいね。

天空のお稲荷さん「法楽稲荷大明神」もお忘れなく(^^♪

坂出市瀬居町法楽稲荷大明神2