世界で初めてハマチの養殖に成功した安戸池「ソルトレイクひけた」

週末はよくアウトドアで食事をしている。

よく利用するのが東かがわ市の海岸にある「田の浦野営場」

田の浦野営場に行くときにいつも「ワーサン」という看板を見かけて、数年間頭の中に「マトリックスって何だ?」じゃないけど、「ワーサンって何だ?」がずっとリフレインしている。
(すぐに解決しろよ・・・)

で、本日ワーサンが何かということが解決した(笑)

安戸池
東かがわ市引田「安戸池」

海水の池「安戸池(あどいけ)」周辺に3つの施設があり、そのうちの一つが「ワーサン」だったので、ここにご紹介させていただくよ。

暖かい2月中旬、桜が咲きそう。

安戸池の桜

▼ジョウビタキさんがいっぱいいて遊んでいたよ。

安戸池のジョウビタキ

ソルトレイクひけた

「ソルトレイクひけた」は東かがわ市引田にある海水の池「安戸池」の体験施設。

本格的な海釣り体験が可能な「フィッシュフック」、ハマチの養殖や安戸池について学ぶことができる「マーレリッコ」、海産物のお土産、食事などができる「ワーサン」から成り立っている。

以下順を追ってご紹介する。

安戸池

安戸池説明

ハマチ養殖発祥の地・安戸池

安戸池は「池」と呼ばれていますが、波や風によって運ばれる砂が積み重なってできた堤防で海と区切られた潟湖です。
古くは寛政11年(1799)の「讃岐廻遊記」や嘉永6年(1853)の「讃岐国名勝図解」など江戸時代の記録に、安戸池のボラ漁が紹介されており、古くから豊かな漁場でした。
この安戸池でハマチ養殖を成功させたのは、野網和三郎(1908~1969)です。彼は東かがわ市引田(当時大川郡引田町)の綱元の三男として生まれました。若いころから瀬戸内海の沿岸漁業の将来を考えており、海水魚の養殖に着目しました。当時、海水での養殖はノリやカキ、真珠程度であり、海水魚の養殖は事業化されていませんでした。和三郎は海水魚養殖場として、豊かな漁場であった安戸池に着目しました。
和三郎は失敗を重ねながらも、父佐吉の協力を得て、昭和3年(1928)、安戸池でハマチ養殖の事業化に成功しました。これは日本はもとより世界で初めての海水魚養殖の成功でした。彼の「とる漁業からつくる漁業へ」という考えは、世界の海水魚の養殖の道を拓いたともいえます。
昭和20年代には安戸池の観光化が進み、周りには旅館もありました。昭和30年代には1日に1500人もの観光客が安戸池に足を運んでいました。
現在の安戸池には、体験学習館マーレリッコや安戸池釣場などがあります。

東かがわ市教育委員会

東かがわ市の野網和三郎さんが世界で初めて海水魚の養殖に成功させた、ということが書かれてある。

勘のいい方はお気づきだろう(笑)
私もすぐに「ワーサン」が何か分かってしまった。

安戸池周辺を散策してみよう。

安戸池と瀬戸内海
左が安戸池、右が瀬戸内海

2つの水門から海水を引き入れていたよ。

安戸池第1水門
第1水門

安戸池第2水門
第2水門

▼竜のような松を発見!

安戸池の竜のような松

海釣り体験「フィッシュフック」

安戸池にある海釣り体験施設。

入場料は高額だと思ったんだけど、ハマチ、カンパチ、ヒラマサ、タイが釣れるのなら安いものかな。

安戸池フィッシュフック

池の中心まで歩いて行くことができるようになっている。

ここに入場せず、無料で釣りをしている方々を散見した。
外側からのルアー釣りは許されているようだ。

体験学習館「マーレリッコ」

体験学習館マーレリッコ

マーレリッコの入場は100円と書いてあったんだけど、本日は無料だった。

「マーレリッコ」はイタリア語で「豊かな海」という意味。

安戸池の資料などがあり、歴史について学んだり、遊んだりすることができる。
また、タイやハマチの餌やり体験などのメニューもあるよ。

さらに、釣り体験500円で、貸し竿と鯛1匹込みというのは魅力的。

マーレリッコ内部

▼安戸池と海の位置関係がよく分かる。

安戸池外観

▼2階に上がると安戸池をよく見渡すことができる。

マーレリッコ2階

養殖の歴史、仕組みなどのパネル展示が興味深い。

また観光地として賑わっている過去の様子も見ることができた。

マーレリッコ2階から見た安戸池

お、1階から桟橋を歩けるようになっていたよ。
ラッキー。

マーレリッコの桟橋

フィッシュフックの桟橋
フィッシュフックの桟橋

あそこを歩くのは入場料が必要だからね。

▼ここで餌やり体験、釣りができる。

マーレリッコの餌やり

釣れなくても鯛をいただけるってのはいいね(^^♪

レストラン・物産展示販売「ワーサン」

はい、長年の疑問が解けた。
野網和三郎さんのお名前から取った「ワーサン」ね(^^♪

ワーサン

1階は物産展示販売で海産物を販売、2階はレストランだったよ。

フィッシュフックの受付もこちらから。

ゲストハウス「アミーマンボス」

当時賑わっていたころの旅館はリノベしてゲストハウスに生まれ変わっている。

カレーランチも食べられるよ。

アミーマンボスのカレー

まとめ

世界初、海水魚の養殖を成功させた安戸池、その偉大な功績を知らなかったということが恥ずかしい。

香川県って偉大。

魚釣りが趣味の方はもちろん楽しむことができると思うんだけど、安戸池をグルッと散策してワーサンで昼ご飯を食べるというプランがおすすめだ。

カップルでも、お子様連れでも半日楽しむことができるだろう。

マミーマンボスさんのカレーは前日18:00までの予約が必要なのでご注意を。