そろそろおでん。高松市瓦町「かけあし」にて
餃子とビールで大満足したものの、おでんも食べたかった。
まだ9月だけど今日は風があるし少し肌寒い。
そろそろおでんの季節。
わくわくするね。
次なる安息の地を求め、瓦町の路地を彷徨う。
辿り着いたのは、高松市瓦町おでん屋「かけあし」。
銘酒の誘惑と、湯気越しに見つめる四角い小宇宙

カウンターに腰を下ろすと、木枠の棚には「伝匠」や「森嶋」など全国の銘酒が並ぶ。

視線を落とせば、見事な仕切りが施された四角いおでん鍋。
いい香りでうっとりする光景だ。
岩手の冷酒と、出汁が沁みた琥珀色の具材たち

おでんのメニューを見ながら悩む。
前回何を食べたんだろう?
そんなことは考えずに、今食べたいものを注文しよう。
↓前回の記事

いただいたお酒は岩手県の「浜千鳥」。
赤い受け皿の上のグラスに、表面張力ギリギリで持ちこたえる透明な液体。
キリッとすっきり。
さっき食べた餃子をリセット。

おでんがやってきた。
大根、玉子、焼き豆腐、こんにゃく、車麩、そして牛すじ。
※いつも同じようなものを注文してしまうもんだな・・・
上品で透明感のある出汁をたっぷりと吸い込んだ具材たちは、どれも深く、そして果てしなく優しい。
箸でスッと切れる大根、ジュワリと広がる熱い旨味。
すり減ったサラリーマンの冷えた心をあたためる。
あ、高知県の酔鯨も飲んだんだけど撮るのを忘れた・・・
酔い覚ましの風と、不意に突きつけられた哲学
すっかり満ち足りた心と腹を抱え、琴電瓦町駅へと向かう。
餃子とおでんで身体がポカポカ。

そんな帰り道、ふと駅の構内で目に飛び込んできた言葉に足が止まった。
「いつだって前向き。ところで どっちが前?」
思わず、ふっと笑い声が漏れた。
これを考えた人は間違いなく天才だ。
日々、ただ盲目的に「前向きに頑張ろう」と自分を鼓舞して生きる大人の心に、この言葉はあまりにも鋭く、そしてユーモラスに突き刺さる。
果たして、私の向かっている方向は「前」なのだろうか。
こんな風にユーモアを皮肉に、皮肉をユーモアに描いているものがあるだろうか。
明日からの連休。
歩き出す方向は、この心地よい酔いが覚めてから、ゆっくり探すとしましょ(^^♪



