多数の塔頭寺院を有する日本最大の禅寺「妙心寺」に行ってきた
妙心寺に行こうと思ってGoogleマップを開くと戸惑う。
塔頭寺院(たっちゅうじいん)が多くて困惑するのだ。
多数の塔頭寺院群からなるお寺、それが妙心寺。
塔頭とは高僧の墓で、弟子がその近くに小庵を建てて寺になっていき、増えたわけね。
公式サイトによると46か院とのことだ。
公式サイトにマップがあったのでお借りしよう。
私は「南総門」から入って「龍泉庵」(通常非公開)に立ち寄り、「三門」、「仏殿」、「法堂」と歩き、「寝堂」で「法堂」の「雲龍図」、「浴室」の拝観手続きをした。
その後「退蔵院」(これも後日記事にする予定)を見学したんだけど、これで半日くらいの所要時間がかかる。
塔頭寺院を含めた妙心寺すべてを見学しようと思ったら近くに滞在して3日くらいかけないといけないね。
しかし前回訪れた石庭で有名な世界遺産「龍安寺」は妙心寺の塔頭寺院だったとは知らなかった。
勉強不足だなぁ。
いざ。
法堂に有名な雲龍図があるよ。
この先にある寝堂が受付。
受付の寝堂から大方丈が見えるのだけど、受付を済ますとよく見ぬままガイドツアーが始まる。
拝観は20分おきに行われている。
拝観については、公式サイトは「1時間コース」、「2時間コース」、「半日コース」とおすすめのコースが掲載されているが、基本的に拝観料500円の内容は法堂と浴室を見学することになる。
残念ながら写真撮影は禁止で、パンフレットの写真を撮影したもの。
しかし天井図は他のお寺で新しい年代の作品を何点か見たが、やはり300年も前に描かれたものは迫力が違ったね。
架空の龍なので、口はワニ、ヒゲはナマズ、角は鹿、身体は蛇、手は鳥、眼は牛を参考にしたと説明があった。
「八方睨みの龍」と言われており、見る角度によって表情が変わるらしいがどうだろう?
そう言われれば確かに。
妙心寺はこの歴史深い雲龍図を見るというところに一番の価値があると感じた。
さて、浴室に行ってツアーは自由解散。
浴室内は撮影可。
浴室と言っても蒸し風呂。
▼蒸し風呂の前は洗い場になっているんだけど、中心に向かって傾斜があり水が流れやすくなっている。
▼ここから水を運び込む。
下には水を貯める浴槽がある。
▼ここでお湯を沸かす。
お湯を沸かしてスチームサウナを作り上げるわけだね。
(そのままお湯につかりたいけど・・・)
妙心寺は大きいから、たくさんの人間のお湯を沸かすには大変だったからかな?
これにて拝観終了。
妙心寺はまたゆっくり訪れたい。
訪れる時は近くに泊まろう。