高松国際ホテルにある流政之氏の作品「おむすさん」と黒澤明監督の「夢」

流政之氏の美術館が2019年に開館して行こうと思っていたら新型コロナウイルスによる自粛生活が始まってしまった。

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだ美術館に行くのは先送りかな。
(予約制なので密ではないから大丈夫とは思いつつも)

さて、そういえば高松国際ホテルには流政之氏の作品があると聞いていた。
住まいから近いので行って来たよ。

国際ホテルに到着し、フロントで写真を撮らさせていただきたい旨を伝えると、丁重に作品まで案内していただいた。

高松国際ホテルの神対応には脱帽で、さすが流政之氏の作品を展示されているホテルだなと。

高松国際ホテルは1964年に創業し、香川県初の本格的ホテルとしてずっと地元に愛されてきた。
レストランや会合などではよくお世話になっているので、地元民としても愛着のあるホテル。

親会社の経営破綻により、2003年から穴吹エンタープライズが事業を受け継いでいる。
伝統がしっかり続いていることを実感。

流政之氏「おむすさん」
おむすさん

きれいな場所に飾られている。

流政之氏「おむすさん」2

流政之氏「おむすさん」説明
おむすさんの説明

讃岐の方言で、すてきな娘さんのことをおむすさんという。

知らなかった・・・

1987年の作品。

流政之氏「おむすさん」3

流氏の作品はいつも削っている箇所が見られることが特徴。

流政之氏「おむすさん」4

イサムノグチ氏にインスパイアされたような削りもあるんだけど、この作品はそれを感じない。

流政之氏「おむすさん」5

勝手な推測だけど、女性も1つや二つくらいの傷があるから素敵になれるんだ、という主張を感じた。

流政之氏「おむすさん」6

流政之氏の作品が香川県にいっぱい存在していることを本当にうれしく思う。

同じ室内に他にもアート作品があるようだけど・・・

▼奥のガラス工芸は岩田糸子作「瀬戸の風景」。

高松国際ホテル岩田糸子「瀬戸の風景」

岩田糸子さんは旧三井物産最終の社長となる山本正男氏の長女で、1922年のお生まれ。
(2008年没)

着色の仕方がすてき。

高松国際ホテル岩田糸子「瀬戸の風景」3

岩田糸子さんはご主人様とご主人様のお父様を含めガラス工芸一家。

糸子さんは倉敷芸術科学大学の創設にも参加、客員教授としてもご活躍されていた。

そして以下の作品を見てビックリした。

▼穴吹興産のイニシャル「A・K」をデザインしたモニュメント。

高松国際ホテル黒澤明作品

タイトルは「夢」と書かれてある。

高松国際ホテル黒澤明作品説明

「夢」
私の書いた映画の画コンテが世界的に反響を呼んでいるそうです。
その結果が今回の穴吹興産のモニュメントのデザインを私が考える起因になったのではないかと思っています。
これも私が映画と共に歩んできた賜と感謝しています。
奇しくも、私のイニシャルであるA・Kと穴吹興産のイニシャルとが同一であったというのも
何か因縁めいたものを感じモニュメントのアイデアは一気に出ました。
私の名前明は、日と月が合致してできています。それは1日の始めと終わりであり、宇宙の運行を表しています。
その宇宙摂理がAに輝き、Kには、明日を表す美しい雲が描かれています。
この宇宙摂理に法って、明日という未来は約束されるのです。
私は、このモニュメントを「夢」と名付けました。いつ迄も、明日という未来に希望と勇気が湧くように。
そして、いつ迄も夢を見捨てぬように。そんな願いを込めてデザインいたしました。
どうかこのモニュメントを見る度に、夢と希望を持って共に生きる喜びを噛みしめて頂ければ幸いです。
Akira.Kurosawa
平成10年(1998)1月吉日

と普通に読んでしまったんだけど、あの世界的に有名な黒澤明監督じゃないよね?と何回も読み直す(笑)

え?映画のことを謙虚に書いているし・・・
写真を見たらやはり黒澤明監督だね!

Aの左側面には太陽、雲、月が表現されている。

高松国際ホテル黒澤明作品2

Kの右側面には「明日を表す美しい雲」が表現されている。

高松国際ホテル黒澤明作品3

黒澤明さんは世界の映画監督なので説明不要だね。

1998年9月にお亡くなりになっている。
この作品は同年1月の作品だから、亡くなる直前なんだね。
かなりレア~。

近所のホテルにフラッと来て、貴重な作品をこれだけ見ることができてインスピレーションが刺激されっぱなし。

実に素晴らしいスポットだ。

高松国際ホテルさんにはまたレストランなどでお世話になろうと思うのであった。

高松国際ホテルの皆様、ありがとうございました。