坂出市の庭園「香風園」
坂出市は以前の廃れていた状態とは違いイオンやジョイフル、コンビニなどが立ち並び少し衰退が止まっている。
商店街はシャッター街となったままだけど、ラーメン・中華そばなどは名店も多い。
クリスマス時にも訪れたけど、イルミネーションに力を入れているし、屋台が出て盛り上がっていた。
少し活力を取り戻しつつある坂出市を散歩してきた。
JR坂出駅から徒歩3分で行ける庭園、「香風園」に行ってみよう。
▼香風園の説明書き
香風園(こうふうえん)の歴史は古く、坂出市が生んだ実業界、政界の重鎮鎌田勝太郎氏が明治41年より43年にかけ、南方にそびえる名峰飯野山(讃岐富士)、笠山、角山等を借景(しゃっけい)に取り入れ鎌田家別邸として築庭される。
築庭の設計者は宮内庁庭園技師市川之雄と東京大学本郷高徳の両氏によるものであり、施工にあたっては、一木一石にいたるまで施主淡翁の思いが名工岡田伊三郎によって形作られた。
園の構成は、西部域に池泉廻遊式(ちせんかいゆうしき)の日本庭園、東部域は芝生広場を中心とした洋風庭園にまとめられており、日本庭園は変化に富む汀線(なぎさせん)を持った池泉に豪快な中島を配し、汀の石組は荒磯の景に見立てつつ、中島に架かる橋は庭園のどの位置からも実に優美な姿を見せるなど多くの大名庭園をも凌ぐものであった。
一方、築山とその外周域には見事な自然形仕立てのクロマツとウバメガシが適所適所に植栽され、木々の間には大きな滝が落ちていた。
時代も移り、昭和30年2月、この香風園を鎌田家より坂出市が買受け、児童公園として、また街なかの公園として広く市民に開放されることとなった。その後、平成元年培工の鉄道高架化事業に伴い、公園の南側一帯が市道坂出宇多津線の道路敷地として利用されることとなり、築庭当時の姿は大きく様変わりした。市では、坂出駅周辺主要プロジェクト事業の一環として、平成11年度から2ヵ年をかけ香風園を築庭当時の名園に復元し、市街地中心部の公園として広く市民に利用頂けるよう大規模な修復工事を行い、滝組の復元、西門や庭門、休憩所、園路の新設、遣水の開設、東屋、水飲み場など便益施設を設置した。
この園は和風と洋風の庭を併設した地割りであり、日本庭園は池泉を廻遊しながら一歩一景を楽しむ事が出来、なかでも茅費きの時雨亭と茶亭からの眺めは昔時の借景は見られないものの、茶亭の目前には所々に配置された、雪見灯籠、手水鉢、池に浮かぶ見事な亀石、反りをもった土橋、雄大な滝 の水落ち、趣のある見事な景石、池泉の汀石、庭内の一木一石にいたるまで築庭当時の景を可能な限り復元整備したものである。
!?・・・帰宅してこの説明を文字起こししながら、これをしっかり読んで鑑賞すればもっと楽しめたのにと反省。
こういう説明書きはちゃんと読んだ方がいいね。
「香風園」は鎌田醤油さんが運営する「鎌田ミュージアム」の施設のひとつ。
土橋は通行禁止。
冷暖房完備で夏も冬も快適に休憩することができる。
せっかくの庭園も背景がマンションでは・・・
時雨亭の撮影ベストポイントはここだ。
水面ギリギリ。
時雨亭は1日2,500円で借りることができる。
コスプレ撮影の方が使用していた。
香風園、また来たいね。
鎌田ミュージアムの「四谷シモン人形館 淡翁荘」と「鎌田共済会 郷土博物館」にも行ってきたよ(^^♪