慈照寺銀閣と庭園の美しさに癒される。
銀閣寺こと慈照寺は、金閣寺、真如寺とともに相国寺の山外塔頭(たっちゅう)寺院。
苔寺で有名な西芳寺(さいほうじ)と、鹿苑寺(金閣寺)を模して創建された。
室町時代の東山文化を代表する建築と庭園を持ち、「古都京都の文化財」の一部として世界遺産に登録されている。
金閣寺に対して銀閣寺とは江戸時代くらいから呼ばれ始めた。
銀閣は国宝でもある。
銀色ではないのになぜ銀閣寺というのだろうと思っていたけど、これがとても静かで奥ゆかしいたたずまい。
銀閣寺がもし本当に銀色だったなら興ざめしているところだろう。
さて、塔頭寺院(たっちゅうじいん)とは何かということは金閣寺の記事で触れた。
いざ銀閣寺へ。
京都市内の観光は市バスが便利。
1日券600円で指定範囲内ならば乗り放題。


銀閣寺橋の横には哲学の道が続いている。

銀閣寺参拝の後に歩いてみよう。



奥に見える竹垣は銀閣寺垣という。
金閣寺垣は隙間があるのに対し、銀閣寺垣は向こう側を見えないようにしているんだね。
視界を遮断する工夫なのかな。

他の庭園と違って溝が深いね。

盛られた白砂は銀砂灘(ぎんしゃだん)と呼ばれている。
月の光を反射させ、方丈を照らす目的のためにある。



屋根は杮葺(こけらぶき)といって、サワラの薄い割り板を3cmずつずらしながら重ね、竹釘でとめていく工法にて葺かれている。

銀砂灘と同じく白川砂(しらかわすな)の盛り土でできている。
月を見るための展望台ではないかと言われている。
銀砂灘と向月台は江戸時代にできたもので、慈照寺創建当時からあったものではないそうだ。


錦鏡池を中心とする庭園美も素晴らしい。







現存する最古の書院造の東救堂。
最古の茶室でもあり、通常非公開。
特別拝観時にまたリベンジ。
(写真の東救堂左に袈裟型手水鉢があったそうだ・・・これもリベンジ)
香川県の高松城址がある玉藻公園では銀閣寺手水鉢がある。

似ているんだろうね。

この池の波が、映し出された月を洗っているように見えたところから洗月泉と呼ばれる。

実際はお金を洗っているようだ(笑)

金閣寺に弁財天さんの使い、白蛇さんの塚があったね。



展望台から銀閣を。

いい空気を感じながら境内を散歩することができた。

あ、そうそう鳳凰さんも撮っておこう。



平等院では「雄雌1対で鳳凰」ということを学んだんだけど、金閣も銀閣も1羽(と数えるのかな)だから、金閣銀閣で1対かな?
銀閣の鳳凰は翼を少し閉じているという違いがあった。

それぞれちょっとずつ違ってかわいいね。

華やかな鹿苑寺金閣に対して、落ち着いた慈照寺銀閣も癒しの散歩ができて良かった。
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