世界遺産『醍醐寺』は「下醍醐」と「上醍醐」から成り立つ!
醍醐寺とは
京都の世界文化遺産「醍醐寺」に行き、「伽藍」、「三宝院」、「霊宝館」を見てコンプリート!と思っていた。
パンフレットでの説明は、この3つエリアの説明しかないのだ。
ところが、醍醐寺公式サイトによると、これらは「下醍醐」と呼ばれ、さらに「上醍醐」もあることを知った。
下醍醐から上醍醐は山道徒歩1時間・・・
▲この上醍醐への入り口(下醍醐の出口)を知った時は、醍醐寺内でまだ詳しく見ていないところがあったし、再入場できないと書いてあった。
「下醍醐」、「上醍醐」で醍醐寺ということも知らなかった。
また、本日は世界遺産「東寺」、「宇治上神社」とまわってきたので、もう歩けず「上醍醐」に行くのは断念したのであった・・・
醍醐寺をすべてまわるには時間と体力が必要だよ。
残念だけど下醍醐のレポートをする。
あ、表札が傾いていたのでなおしたよ。
醍醐寺は、弘法大師空海さんの実弟で弟子「真雅(しんが)」さんのさらに弟子「聖宝(しょうぼう)」さんが開山した真言宗のお寺。
貞観16年(874)の創建。
慶長3年(1598)豊臣秀吉がさん三宝院裏の山麓で「醍醐の花見」(参加者約1300人)を行ったことは有名な話。
北野天満宮でおこなった「北野大茶湯」(参会者約1000人)とともに大きな行事だった。
話がそれるけど、北野天満宮での茶会では、麩焼き煎餅も出されたんだって。
▼北野天満宮にお訪れた時にいただいた梅昆布茶と麩焼き煎餅
北野天満宮梅苑に入苑するとついてくるよ(^^♪
醍醐の花見では、秀吉さんの正室「北政所」さん、側室の「淀殿」・「松の丸殿」・「三の丸殿(織田信長の娘)」・「加賀殿(前田利家の娘)」や前田利家さんの正室「まつ」さんなどそうそうたる面々が参加した。
正室「北政所」さんの次に、側室の誰が次に杯を受けるかをもめたのを、「まつ」さんがうまくまとめた話も有名。
国宝は69420点、重要文化財6521点など文化財の宝庫。
奥が深すぎてまとめきれないお寺。
今まで訪れた京都の寺社で一番レポートの難しいスポット(泣)
下醍醐の見どころ
下醍醐だけでも見どころ満載で、いっぱい写真を撮ったんだけど、かいつまんで掲載するよ。
三宝院
最初に伽藍に行こうと思って先に進んだ。
三宝院の外側から見る国宝「唐門」が見事。
「三宝院」、「伽藍」、「霊宝館」のセット券はこの先では販売していないとの張り紙を見て、戻って三宝院から行くことに。
三宝院の入り口でセット券を購入できるので最初に三宝院を目指すといいよ。
浜田泰介さんの障壁画
三宝院の大玄関には浜田泰介さんの障壁画が広がる。
先日、世界遺産「東寺」の塔頭「観智院」でも浜田さんの障壁画を見たね。
とても素晴らしかった。
葵の間
京都三大祭り(葵祭は、祇園祭、時代祭)の葵祭の様子が描かれた襖絵。
先に進むと、「秋草の間」、「勅使の間」は撮影禁止。
長谷川等伯一派の襖絵などがあり素晴らしい空間。
▼廊下の左側の庭。
名前はついていないみたいだけどなかなかいいね。
国宝「表書院」から見た特別名勝庭園
表書院内部は撮影禁止。
この先にある「純浄観」、「奥宸殿」、「本堂」は通常非公開。
特別拝観時にまた来ないとね。
特別名勝の庭園がとても素敵。
写真左下にある3つの石は「賀茂の三石」という。
奥の石は、賀茂川の「流れの速いさま」を、中の石は「川の淀んだ状態」を、手前の石は「川の水が割れて砕け散る様子」を表している。
こんな複雑でありながら奇麗にまとまっている庭園もなかなかないね。
霊宝館
霊宝館は国宝がいっぱい展示されているんだけど、通常非公開。
残念。
特別拝観時にねらって来たいところ。
仏像塔は常時拝観できるけど撮影禁止。
しだれ桜
霊宝館と仏像塔の間にはしだれ桜があるよ。
春に見に来たいね。
伽藍
伽藍は金堂と五重塔が国宝。
仁王門をくぐると両サイドには森が広がっていたらしいけど、台風で木々がなぎ倒されていた。
世界遺産「高山寺」も襲ったあの台風か~
残念だ。
落ちた楓の枝を拾ってプロペラを撮影。
国宝「金堂」
すぐに「金堂」が見えてきたよ。
中には醍醐寺の本尊「薬師如来坐像」が安置されている。
醍醐寺に来て感じたことは、緑がとても綺麗な事。
国宝「五重塔」
五重塔は初層の内部に両界曼荼羅や真言八祖が描かれていて、日本密教絵画の源流をなすものといわれている。
京都で最も古い木造建築物なのだ。
高さは38メートル。
庭園「無量寿苑」
▼日月門をくぐって「無量寿苑」を目指す。
弁天堂が見えてくる。
朱色の橋を渡り、弁天堂の横から奥に進むと「無量寿苑」に行けるよ。
陽が遮られていい感じ。
奥には滝もあるよ。
紅葉時も奇麗だろうね。
まとめ
醍醐寺のすべてまわろうと思ったら、まず「三宝院」でセット券を購入し、「霊宝館」、「伽藍」の順番に行くといいよ。
そして「伽藍」を下から巡り、「上醍醐」を目指す。
※「下醍醐」を出ると戻れないのでご注意を。
醍醐寺は面積も広いし奥が深い。
国宝の多さからも分かる。
行けば何とかなる、先入観を持たず予備知識を持たずに行こう、という奇麗事で行ってしまい後悔・・・
下醍醐だけでももちろん十分満足できるけど、せっかく訪れるなら上醍醐もご検討を。
春季(3月20日〜5月15日)、秋季(10月15日〜12月10日)の特別拝観で「霊宝館」や霊宝館のしだれ桜などを狙って訪れたいところ。
また2019年は「ICOM京都大会開催記念 夜間特別拝観」が9/6(土)~9/8(日)の3日間行われた。
夜間特別拝観などの情報も要チェック。
▼京都世界文化遺産を巡っているので応援をよろしく!