瀬戸内国際芸術祭2019!「沙弥島」編

瀬戸内国際芸術祭2019!「沙弥島」編

瀬戸内国際芸術祭2019の春の部「ふれあう春」が開催中。
今年全ての作品を鑑賞しようと思っているのだけど、「沙弥島」会場は春(4/26~5/26)のみなので、早速行ってきた。

「沙弥島」は島だったのだけど、1967年埋め立てられて地続きとなっている。
今回は船に乗らなくても行けるのだ。

沙弥島には「瀬戸大橋記念公園」があって、本日は「さかいで塩まつり」が開催されていることもあり大賑わいだった。
「瀬戸大橋記念公園」は1988年「瀬戸大橋記念博覧会」が行われた跡地なんだよ。

瀬戸大橋記念公園

ここには流政之氏のアートもある。

沙弥島の海岸「ナカンダ浜」はもともと香川県を代表する観光スポット。

ナカンダ浜
ナカンダ浜

また、柿本人麿さんが立ち寄って歌を詠んだ場所。

1936年(昭和11年)、坂出市出身の作家「中河与一」さんがナカンダ浜に「柿本人麿碑」をつくった。
現在はナカンダ浜からオソゴエの浜に移設されている。

沙弥島の柿本人麿碑

さらに、「中河与一」さんの「愛恋無限文学碑」もある。

愛恋無限文学碑説明

愛恋無限文学碑

東山魁夷さんの美術館もあるし、アートが展開される場所として申し分のない場所だよね。

沙弥島の東山魁夷美術館

では早速見ていこう。

沙弥島の花
ハマダイコンの花

2019、2022ともに、このハマダイコンの花がいつも咲いていたよ(^^♪

sm01「階層・地層・層」ターニャ・プレミンガー

「階層・地層・層」ターニャ・プレミンガー

「香川県立東山魁夷せとうち美術館」の側にある。
のぼることができて楽しいアート。

沙弥島のシャリンバイ
シャリンバイ

沙弥島のサクランボ
サクランボ

sm02「ヨタの漂う鬼の家」Yotta

「ヨタの漂う鬼の家」Yotta

これは製作中の工程を見せることもアート。
それで屋外展示でありながら「営業時間」が掲載されているわけだね。

「ヨタの漂う鬼の家」Yotta2

製作中のyottaさんに階段を上がってもいいか聞くと「どうぞ」とのこと。
上がらせていだたいた。

家にもなるし、船として航海もできるようにするんだって。

▼「ヨタの漂う鬼の家」からの眺め。

「ヨタの漂う鬼の家」からの眺め

sm03「そらあみ<島巡り>」五十嵐靖晃

「そらあみ」五十嵐靖晃

カラフルな漁網でできたアート。

天候の移り変わりと潮の満ち引きによって見え方が刻一刻と変化する様子を鑑賞者は網越しに眺める。

と公式サイトでは解説されている。

「そらあみ」五十嵐靖晃正面

青空と海に映えるね。

さらに、

漁網を編むことで、人と人、海や島の記憶をつなぎ、網の目を通して土地の風景をとらえ直す。
秋会期では本島に渡り、新たに本島、牛島、広島、手島、小手島、さらに西の高見島、佐柳島、志々島、粟島でつくられた漁網を連結し、島から島へ海のつながりを編み広げていく。

とのこと。

瀬戸内国際芸術祭でいろんなつながりが広がって、香川県の活性化につながって欲しい。

沙弥島の花2
ノースポール

sm04「フードクラブ」アナヒタ・ラズミ

ここからsm04からsm05の3作品が続くよ。

坂出市立沙弥島小中学校

元「坂出市立沙弥島小中学校」の校舎を利用している。

「フードクラブ」アナヒタ・ラズミ

「フードクラブ」アナヒタ・ラズミ説明

「フードクラブ」アナヒタ・ラズミ2

sm05「一雫の海」南条嘉毅

「一雫の海」南条嘉毅

塩田を想起させるインスタレーション作品。
塩の結晶でできている。

本日は「さかいで塩まつり」が開催されているけど、坂出は過去に塩田で栄えた土地。

sm06「月と塩をめぐる3つの作品」レオニート・チシコフ

沙弥島の上にかかる月と太陽

沙弥島の上にかかる月と太陽

学校の施設をアート化しているから面白い。

ソルヴェーグ 記憶の風景

ソルヴェーグ 記憶の風景

画面がオーロラのように揺らぎ、池にリフレクションしている。

月の舟 柿本人麻呂に捧ぐ

月の舟 柿本人麻呂に捧ぐ

月の舟 柿本人麻呂に捧ぐ2

表記は「人麻呂」、「人麿」どちらでもいいそうだ。
一瞬、字が・・・と思うんだけど、「レオニート・チシコフ」さんはロシアの方。

sm07「ピボット」マデライン・フリン+ティム・ハンフリー

「ピボット」マデライン・フリン+ティム・ハンフリー

いわゆる「シーソー」。
(諸説あるらしいけど、「見る(see)」、「見えた(saw)」で「シーソー」って知ってた?)
このアートは人気があったよ。

「ピボット」マデライン・フリン+ティム・ハンフリー2

話しかけるとお話をしてくれるからだよ~

「ピボット」マデライン・フリン+ティム・ハンフリー3

取っ手のところに話しかけると、中心にあるスピーカがしゃべってくれる(笑)
意外にも会話が成立して面白い。

sm08「大岩島2」大岩オスカール

エアドームに入ると・・・

「大岩島2」大岩オスカール

ぬお、素敵なアート!

「大岩島2」大岩オスカール天井

ビニールシート貼り合わせ、油性マジックだけで描いているんだって。

「大岩島2」大岩オスカール入り口

絵画に包まれている気分。

「大岩島2」大岩オスカール2

皆さんとてもウットリ。

「大岩島2」大岩オスカール3

sm09「12島と港の物語 回遊式アニメーション」蓮沼昌宏

「12島と港の物語 回遊式アニメーション」蓮沼昌宏

パラパラアニメが12個。

「12島と港の物語 回遊式アニメーション」蓮沼昌宏2

誰でもうまく回せるようになっていて楽しいアニメーション。

sm10「八人九脚」藤本修三

「八人九脚」藤本修三

カラフルなベンチ。

「八人九脚」藤本修三3

座り心地、眺め最高。

「八人九脚」藤本修三4

そばにツツジが咲いていた。

沙弥島のツツジ

実はこの建物の中では結婚式が行われていて、写真を撮る私を滑稽に思われたかと・・・(笑)

沙弥島の景色

沙弥島の景色

沙弥島の景色2

沙弥島の景色3

沙弥島の景色4

沙弥島の景色5

沙弥島の景色6

沙弥島の景色7

沙弥島の景色8

沙弥島の景色9

まとめ

沙弥島は瀬戸内国際芸術祭が開催されていなくても美しい場所。
そこにアート作品が展示されているのだから訪れる価値大、見所満載。

個人的にsm08、大岩オスカールさんの「大岩島2」が一番の見所ではないかと思う。

香川県の玄関、坂出市で行われているのでぜひ多くの方にお越しいただきたいと思う。

▼瀬戸内国際芸術祭2019についてまとめたのでご参考に。