讃州井筒屋敷母屋がひな人形で飾られる。
香川県東かがわ市引田では「引田ひな祭り」が例年2月末から3月初めに開催される。
それに先駆けて「讃州井筒屋敷」の母屋が多数のひな人形で飾られている。
2020年の開催期間は2月1日~3月22日。
讃州井筒屋敷の情報は以下をご参考に。
前回は讃州井筒屋敷の母屋は前回「新平翁まつり」というイベントで無料だったけど、今回は300円で入場。
前回は豪華絢爛な母屋に圧倒されたけど、今回はまたまたひな人形の多さ、華やかさに圧倒されたよ。

向かって右がお内裏様なので、一般的な関東雛ではなく、京雛と分かる。
日本古来の考え方は左が上位。
京雛は昔の並びをしている。
明治時代に西洋の右が上位という考え方になって表れたのが関東雛。
※関東雛の並びは後で出てくるよ。
写真はお雛様が建物の中にいるけど、これは引田の特徴で「御殿飾り」というもの。
京都御所の紫宸殿(ししんでん)になぞらえたもの。
▼1940年開催予定だった東京オリンピック仕様のお雛様!

2020年は東京オリンピックが開催される。
1964年には東京オリンピックが開催されたんだけど、1940年に開催予定だったことをご存じだろうか?
このお雛様は1940年の時に用意されたお雛様なんだよ。



白寿(88歳)のお祝いに、子供から両親に贈られるひな人形。

3月3日の桃の節句では物足りず、お祝いに適している9月9日重陽の節句に合わせて再び飾る風習が江戸時代にあった。
※一般社団法人日本人形協会などが重陽の節句での後の雛を復活させようと運動を行っている。

コンセプトがたくさんあるんだけど、特に感心したのは女性は7つの節目があり、それを乗り越えて頂点に立つとのことから7段になっているところ。
また市松人形は早く美しく育つように思いが込められている。
引田のひな飾りは豪華さがあまりに過剰になり、自治会で自粛するよう申し合わせが行われたほど。
確かにすごい。

ひな人形は京都の御所文化を背景に生まれた。
しかし江戸後期には江戸好みの古今雛が生まれ、浮世絵美人のような頭、有職故実に基づく衣装や宝冠の華麗さで人気を集め、京都のひな人形にも影響を与えた。

しかしたくさん飾ってあるけど、この豪華な母屋全部屋に飾ってあるのかな、すごい~
▼お、また御殿飾り(^^♪

最近のひな人形がダメというわけではないんだけど、昔のひな人形はビンテージ感があっていいね。



▼そして白寿雛再び。



▼こんな美男美女のひな人形を最近見たことないよ。

好みの問題でもあるけどさ。
唯一お内裏様が左の並びの関東雛。

実はこの並びが違うことで関東雛と京雛のことを学んだんだよね。
並びの説明については、ここではなかった。

無料の梅昆布茶をいただきながらすりガラス越しに庭を眺める。



ただのひな人形展ではなく、引田ならではのひな人形だからこそ見る価値があると思った。
これから行われる「引田ひな祭り」にも来てみたくなった。
夜はロウソクで街が灯されるらしいしワクワクするね。
さて、ホルトノキさんにご挨拶して帰ろう。





今日はそもそも梅を探しながら移動したんだけど、やっと出会えたよ(^^♪
