八栗山(五剣山)登山で見つけた完全手作りのよもぎ餅「樫原福善商店」

身体を鍛えようと登山を始めた。

本日はその登山中に見つけたよもぎ餅屋さんのお話。
前置き長くなりそう・・・

本日の登山は八栗山(五剣山)にしようと考えた。

以前に登った記憶では、四国八十八カ所霊場第85番札所「八栗寺」から登れたはず。

香川県では唯一のケーブルカーのあるスポットで、ケーブルカーに乗りたければここに来ると良い。

自宅から自転車で移動開始。

ケーブルカー乗車口手前に観光客に人気の「うどん本陣山田家」さんがある。

立ち寄ろうかと思ったんだけど、今回は五剣山登山が目的。

あそこまで登るとなると、今日は時間がかかるな。
坂道なので自転車を押して歩く。

ケーブルカー乗り場に到着。

▼ホテイアオイが咲き乱れ

側に魅力的な蕎麦屋さんが・・・

食堂もある。

降りてきたらかき氷を食べようか。
トコロテンでもいいね。
「トコロ天」になっているけど、本当は漢字で書くと「心太」と書く。
※「心天」とも書くから間違いではない。

ケーブルカーに乗ろうかな・・・

■ケーブルカー料金
【大人(中学生以上)】
往復930円(上り560円・下り460円)
【小学生往復】
460円(上り280円・下り230円)
※小学生未満は乗車券1枚につき1名無料
※その他団体割引あり
■公式サイト:八栗ケーブル

身体を鍛えるため今日は歩いて登ろう。
ケーブルカー乗り場に自転車をとめて歩く。

五剣山は昔は5つの起伏がある山だった。
写真を見ると4つの起伏なんだけど、過去に右端の山が崩れたのである。
「五剣山」という力士がいたね。

魅力的なお店。
しかし今回は登山が目的・・・

▼お遍路休憩所「仁庵」

四国遍路、世界遺産登録が進行中。
お遍路さんの無料休憩所は四国内でどこでも見られるんだけど、世界遺産に相応しいと思う。
私は四国八十八ヶ所霊場を4回まわっている。
現地の方々から親切にしていただいたことが思い出になっている。

登山道は最初だけ日陰がないんだけど、すぐに樹々で日差しは遮られている。

▼お迎え大師展望台からの眺め

屋島が見える。

ここまで来ると汗だく・・・
途中老夫婦が涼しい顔して普段着で降りてくる姿を見てびっくりした。

八栗寺に到着。
ケーブルカーを使わずここまで20分。

のどが渇いた・・・

八栗山まではまだかかりそうだね。

八栗山は八栗寺本堂の左側から登って行く。

この先には「中将坊」がある。

中将坊は讃岐三大天狗のひとつ。
格好が登山家で凛とした年配の女性に「どこから来たのですか?」と尋ねられた。
中将坊の説明や、他の讃岐三大天狗は白峯寺 「白峰山相模坊」と金刀比羅宮 「象頭山金剛坊」だとも教えてくださった。
話の上手な賢い方だった。
「五剣山に登りに来たんですよ」と言うと、現在入山禁止だと教えてくれた。

入山禁止!

がけ崩れなどで危険だからとのこと。

しかし山で出会う年配の方々はいつも若くて元気。

健脚のご利益があるそうだ。
膝を痛めた私にはご利益がある場所だったわけだ。
良かった。

目的を失いがっかりしながら、下山。
途中、我慢してきた魅力的なグルメを堪能しよう。

さっきのよもぎ餅屋さんの前で立ち止まってモジモジしていた。
(確かによもぎ餅はおいしいけど、この暑い季節になぜよもぎ餅?さっきのかき氷だろ~ざるソバとかもおいしいだろうし・・・)

よもぎ餅を丸めている店主と目があった。

店主:「食べていく?」
私:「あ、はい。」
店主:「普通より大きめの作ってあげる。」

手を動かしながら、

店主:「どこから来たん?県外やろ?」
私:「高松、地元ですよ。」
店主:「だけど生まれは違うやろ?」
私:「なぜ分かるのですか?」
店主:「何となく・・・」

その「何となく」、が後になって少しずつ自分の中で分かってきたような気がする。

▼よもぎ餅120円

目の前で作ってくれた。

食べてみてよもぎの香りが広がる。

サービスで氷たっぷりの麦茶を入れたくださった。

私:「めちゃくちゃ美味い!よもぎの香りがすごい。」
店主:「さっき採ってきたよもぎだからね。」
私:「アンコもしっとりですごく新鮮な感じ。」
店主:「今朝煮込んだアンコだからね。」
私:「きな粉もめちゃくちゃ香ばしい。」
店主:「さっき炒ったからね。」
私:「餅もモチモチ」(餅なんだから・・・)
店主:「つきたてだからね」

店主は、そんなの当たり前じゃん、とサラリ。

つまり完全手作りでたった今、目の前で何もかもが新しく生み出されたよもぎ餅だった。

いろいろ話をしていると、以前取材を受けた時、お客さんが相当来て大変だった、とのことだった。

私:「儲かって良いじゃないですか」
店主:「ダメダメ、身体が持たない。身体あっての仕事、人生やで。それにお得意さんにいいものが出せなくなるからね。」

儲けより、商品へのこだわり、お客さんへの細やかな配慮、さらにカウンセリング、その上こんなおいしいよもぎ餅だなんて。

こんな説得力のある価値観があるなんて思いもしなかった。
だけど、それは理想であって、結局は何も変わらず大変な毎日を過ごすことになるのだろうけど、樫原福善商店のよもぎ餅と、店主に出会えたことで新しい価値観を自分の中に生み出すことができた。
他の人間が同じことを私に言えば耳を貸さないだろうけど、店主の話は素直に入ってきた。
そして、言う人間が違うと聞かないという自分にも気が付くことができた。

よもぎ餅が食べたくなったらまた行こう。

▼香川県のグルメまとめ

▼樫原福善商店の場所はコチラ

場所
【住所】:香川県高松市牟礼町牟礼3366
Googleマップ

八栗ケーブルの駐車場に自動車をとめて徒歩2分だよ。