高松市玉藻町「玉藻公園(たまもこうえん)」は高松城址
JR高松駅から徒歩数分で行くことができる玉藻公園には、高松城址がある。
ビルが並ぶ街中にあり、公園に入ると一気に江戸時代にタイムスリップ!
また、松平家の別邸「披雲閣」があり、披雲閣の庭園は国指定の名勝である。
JR高松駅を出るとサンポート高松があって、そこも観光スポットではあるのだけれど、玉藻公園は最初の観光スポットとしておすすめだ。
近くにはレトロな商業集合施設「北浜アリー」や、「香川県立ミュージアム」もあるし、「日本一長いアーケード」にも立ち寄ることができる。
JRで香川県に訪れたなら玉藻公園を中心に計画すると楽しい1日になるよ。
※もちろん自動車でお越しの方も。
※琴電高松築港駅(終点)で降りると入り口は目と鼻の先。
高松城について
1884年に高松城の天守閣は老朽化が原因で取り壊され現在に至る。
天守閣を復元することを視野に入れた、天守台の修復工事が行われ石垣だけは復元されている。
日本の三大水城ということなのでぜひ天守閣復元が実現されて欲しい。
(日本100名城でもある)
高松城(玉藻城ともいう)を築城した生駒氏の治世は4代54年間続きました。寛永17年(1640年)に出羽の国の矢島1万石(秋田県由利本荘市矢島町)に移封されました。その後、寛永19年(1642年)松平賴重公(水戸黄門の兄)が東讃岐12万石の領主に封ぜられてこの城に入って以来、明治2年(1869年)まで11代228年間、松平家の居城であり、日本三大水城の一つに数えられています。
ちなみに三大水城とは高松城(香川県)、今治城(愛媛県)、中津城(大分県)である。
さて、玉藻公園をご案内しよう。
アクセス
JR高松駅改札を出て徒歩3分。
琴電高松築港駅下車で徒歩1分。
▼ちなみに園内から琴電高松築港駅が見えているよ。

普通車57台収容可能の駐車場があり、玉藻公園利用者は無料となる。
入り口
JR高松駅、琴電高松築港駅からなら西門、自動車で無料駐車場にとめれば東門(大手門)が入り口となる。
以下、西門から入園してご案内するよ。
松ぼっくりツリー
時期に寄よるんだけど、園内の松を拾い集めて作った松ぼっくりツリーがお出迎え。

松ぼっくりを集めるボランティアに参加しよう。
城舟体験&鯛のえさやり体験
高松城の堀の水は海水なのだ。

「大願成就」にかけて「鯛願城就」というノボリ。
「対岸の城」が復元されるようにとの願いも込められている。
▼泳いでいるのは鯉(コイ)ではなくて鯛(タイ)。

ここから城舟体験もできるよ。
月見櫓・水手御門・渡櫓
この3つは並んでいるのでまとめて説明するよ。



以下に3つの建物の説明を掲載する。
月見櫓は、松平氏入封以後新たに海面を埋立ててつくられた郭(くるわ)の隅櫓(すみやぐら)として延宝4年(1676年)2代賴常公の時代に、完成されたものです。ことに渡櫓は生駒氏築城による海手門を改修して建てられました。かつて、これらの櫓の外まで海であって、船からこの水手御門を経て、直ちに城内へ入れるようになっていたところからみて、この櫓は海手出入りの監視防衛のための隅櫓であったものと思われます。
月見櫓の特色としては、内部に初層から三層の屋根裏まで通じる4主柱が中央に通っていて、それに梁をかけて組立てていることや外壁に装飾的な黒い長押(なげし)を廻していること、軒は垂木形を塗り出さず一連の大壁としていること、月見櫓より渡櫓に至る一連の建築構造美などが挙げられます。これらの諸建物は松平家から松平公益会に移管され、さらに昭和29年(1954年)1月に高松市が譲り受け、翌年3月から国庫・県費補助を得て解体復元工事に着手し、約1700万円を費やして同32年(1957年)3月に竣工しました。
なるほど。
▼反対側から見た写真。

今日は水位が浅いね・・・
以前はここまで海で、小舟で水手御門を出入りしていた。
海上に向かって開く海城独特の門で、唯一の現存例。
披雲閣・庭園

披雲閣の中には普段は入ることができない。

有料で借りることはできるんだけどね。


年始に3日間だけ無料公開する時があるよ。


枯川だね。


銀閣寺にある手水鉢を真似て作ったんだって。
銀閣寺に行ってきたのに確認しなかったよ・・・

以前から素敵だと思っていたよ。
名勝になって納得。

披雲閣外観を鑑賞しながら庭園を歩くだけでも価値あり。
桜御門跡→桜御門

2022年7月、修復されたんだ。

門の2階は現在(2023年1月現在)見学可能。
(土日祝の午前・午後の限定公開:公開期限あり)

桜御門は、御殿である披雲閣の正門にあたる櫓門(やぐらもん)です。節句や行事の際には桜の幔幕(まんまく)が架けられました。
築城当初から数回建て替えを経て、明治維新以降も残存した城郭建造物で、昭和19(1944)年には国宝(現在の重要文化財)に指定されることが内定してましたが、翌昭和20(1945)年の高松空襲で焼失してしまいました。
高松市では、発掘調査や文献・古写真を基に復元研究を進め、消失から約80年の時を経て現地に復元整備しました。
陳列館
高松城の資料が展示されている。

写真右上に「TAMAMON」と書かれてあるけど、お見知りおきを。

松平賴重さんは栗林公園を整備されたお方。
▼高松城の絵を見ると期待が高まる。

あ、TAMAMONだ、違うか。

賴重さんは本当は生まれる予定ではなかったお方。
(ちょっとその話をすると長くなるので次回にするよ・・・)
現在の香川県の発展に大きく貢献され、現代でも県内にいれば賴重さんにまつわる話は多い。

玉藻公園と栗林公園はセットで観光していただきたいね。


その他、高松城や松平家に関する歴史資料、香川県の特産物についていろいろとお勉強ができるよ。

讃岐三白とは、「砂糖」、「塩」、「綿」だよ。
瀬戸内国際芸術祭2019が開催中だけど、北浜アリーにある作品に「讃岐四白目」と言われる「希少糖」の作品があったのでご参考までに。
艮櫓(うしとらやぐら)
東門から入るとすぐにあるよ。

北東の方角、丑寅(うしとら)なので艮櫓(うしとらやぐら)といわれている。
鞘橋
鞘橋(さやはし)を渡って天守台に行くよ。


鞘橋から天守台を見る。

天守台・展望デッキ


瀬戸内を眺める。

赤灯台「せとしるべ」も見えているんだけど分かるかな?
▼通って来た鞘橋。

桜の馬場
桜の咲く時期ではなかったので・・・

桜の咲く季節、お弁当を持ってピクニックに来よう。
夜桜ライトアップ時は無料で開放され、閉園時間が延長されるんだよ。
東門(大手門)
自動車で来て無料駐車場にとめたらここから入ることになる。

右(北側)を見ると。

左(南側)は艮櫓。

まとめ
高松城天守閣の復元が望まれる。
※丸亀市にある丸亀城も石垣が崩れて大変なことになっているからね・・・
天守閣はまだないんだけれど、散策するととても楽しい公園。
陳列館で松平家や香川県の特産物のお勉強をしたら栗林公園へもぜひ。
