瀬戸内国際芸術祭2022「本島」編

瀬戸内国際芸術祭2022「本島」編

瀬戸内国際芸術祭2022の秋会期が始まっている。

秋は西讃の4つの島が加わる。

・観音寺市の伊吹島(いぶきじま)
・仲多度郡の高見島(たかみじま)
・三豊市の粟島(あわしま)
・丸亀市の本島(ほんじま)

本日は本島をご紹介しよう。

本島案内図

本島はとても広い島なんだけど、「泊(とまり)/甲生(こうしょう)」、「笠島(かさしま)」、「その他(丸亀港周辺)」と小規模になっているので巡りやすい。

小豆島は瀬戸内海で淡路島に次いで2番目に大きく、全域に作品が点在するから攻略が難しい。
(小豆島は元々、観光スポットがありすぎるのでそうなっちゃったんだろうね)

本島さんは親切だ(^^♪
島の方々、案内板や係の方もすごく親切。
前回(2019)は踊りや和楽器の演奏をしてお見送りをしてくださったけど、今回は新型コロナウイルスの件でさすがにできないよね。

本島へは丸亀港から行くよ~

丸亀港
大人往復1,070円(往復割引)

高松港発のフェリーでは、切符自体が領収書になっていた。
でも丸亀港では領収書を請求しないといけないみたい。
領収書が必要な方は注意してね。

丸亀港から本島へ
行ってきます、丸亀(^^♪

上真島
上真島

クーラーの効いた客室よりも、美しい瀬戸内海を見る方がいい。

飯野山とゴールドタワー
太陽を反射する光がまぶしい

しかし出発の時、屋上にいると汽笛がすごい音量なのでご注意を(笑)
死ぬかと思った・・・

本島フェリー屋上
早起きは三文以上の徳、得だわ(^^♪

さて、作品No.順に紹介していくよ。

泊(とまり)/甲生(こうしょう)の作品

本島港を降りるとすぐにho01から始まるよ。

ho01『Vertrek「出航」』石井章

ho01『Vertrek「出航」』石井章
咸臨丸の彫刻

咸臨丸は日本で初めて太平洋を横断した船。

本島の方がたくさん乗船されていたんだ。

ho05「漆喰・鏝絵かんばんプロジェクト」村尾かずこ

7個あるんだけど、2019では5個しか探すことができなかった。

今回はがんばってみよう。
公式サイトに7つのマップができているので探しやすかった(^^♪

ho05「漆喰・鏝絵かんばんプロジェクト」村尾かずこ1

ho05「漆喰・鏝絵かんばんプロジェクト」村尾かずこ2

ho05「漆喰・鏝絵かんばんプロジェクト」村尾かずこ3

ho05「漆喰・鏝絵かんばんプロジェクト」村尾かずこ4
前回これを2個とカウントしていた。
これは2個で1個の作品~

ho05「漆喰・鏝絵かんばんプロジェクト」村尾かずこ5

ho05「漆喰・鏝絵かんばんプロジェクト」村尾かずこ6

ho05「漆喰・鏝絵かんばんプロジェクト」村尾かずこ7

公式サイトでそれぞれの場所を示してくれている。
ありがたかった。

実はフェリー内に8個目があるんだ(^^♪
探してみてね。

ho05「漆喰・鏝絵かんばんプロジェクト」村尾かずこ8
これはフェリー内で発見

ho06「咸臨の家」眞壁陸二

ho06「咸臨の家」眞壁陸二

男木島でも「眞壁陸二」氏のアートに感動した。

ho06「咸臨の家」眞壁陸二内部
手持ち撮影ISO3200

しかしこれが一番の大作だね。

ho06「咸臨の家」眞壁陸二内部2
置いてISO100で撮影

見応え十分!

ho08「産屋から、殯屋から」古郡弘

少し遠い場所にある。

ho08「産屋から、殯屋から」古郡弘
作品No.、必要だけど近いと写り込むのでアカンね~

ho08「産屋から、殯屋から」古郡弘2
作品No.を外して撮る工夫が

ho08「産屋から、殯屋から」古郡弘3

赤いテルテルボウズさん、オシャレなんだけどさ、朝一で誰もいないんだよね・・・

少し怖い・・・

ho08「産屋から、殯屋から」古郡弘4

ho08「産屋から、殯屋から」古郡弘5
奥の部屋に入るの怖い・・・
イノシシさんがいたり、霊的な何かがいたりしたら心臓マヒで死んでしまう。

ho08「産屋から、殯屋から」古郡弘6
まあ、イノシシさんのようでもあるし、霊的なものの何か?みたいではあった。

ho17「遠くからの音」DDMY STUDIO

これも面白かった(^^♪

ho17「遠くからの音」DDMY STUDIO
光っているのは昆虫ロボット

ho17「遠くからの音」DDMY STUDIO2
蛍のように光り、お尻の木琴で音を出す。

ho17「遠くからの音」DDMY STUDIO3

さらに面白いのは、近くに行くと静かになってしまうところ。

ho17「遠くからの音」DDMY STUDIO4

だから「遠くからの音」なんだ。

ho17「遠くからの音」DDMY STUDIO5

可愛いいと思うようになってくる。

さて、笠島に向かって歩くよ。
20分くらいになるかな。

移動中、立派なザクロを発見。

ザクロ

またローゼルも。

ローゼルの花

ローゼル

笠島(かさしま)の作品

笠島には「重要伝統的建造物群保存地区」がある。
香川県では唯一の文化財なので魅力をたっぷり感じながら作品を鑑賞していただきたい。

No15の前で周辺の作品受付をやっているので、まずはNo15を目指してね。
(例えばNo10に初めて行くと、No15に行くように受け付けてくれないということ)

新型コロナウイルスの件で人材不足なので理解してあげてね。

笠島「重要伝統的建造物群保存地区」

ここに来るだけでも楽しい(^^♪

笠島「重要伝統的建造物群保存地区」2

笠島「重要伝統的建造物群保存地区」3

ho09「善根湯×版築プロジェクト」齊藤正×続・塩飽大工衆

あ、この作品は「泊/甲生」から「重要伝統的建造物群保存地区」までの途中にある作品ね。

ho09「善根湯×版築プロジェクト」齊藤正×続・塩飽大工衆

建築好きの私はこの作品がすごく好きだ。

ho09「善根湯×版築プロジェクト」齊藤正×続・塩飽大工衆2

ここから見る瀬戸内海もいい。

ho09「善根湯×版築プロジェクト」齊藤正×続・塩飽大工衆3

ho09「善根湯×版築プロジェクト」齊藤正×続・塩飽大工衆4
10月だけど今日も暑い。
海に足を浸けたい。

ho09「善根湯×版築プロジェクト」齊藤正×続・塩飽大工衆5

「重要伝統的建造物群保存地区」までもう少し、頑張って歩こう。

本島から見る瀬戸大橋
瀬戸大橋も美しい。

途中、展望台があるよ。

笠島地区展望台

ho10「Moony Tunes」ツェ・スーメイ

ho10「Moony Tunes」ツェ・スーメイ

ho10「Moony Tunes」ツェ・スーメイ1
石と月、海と宇宙をイメージ

ho10「Moony Tunes」ツェ・スーメイ2

ho10「Moony Tunes」ツェ・スーメイ3

ho12「レボリューション/ワールドラインズ」アリシア・クヴァーデ

古民家に2つの作品を創作。

ho12「レボリューション/ワールドラインズ」アリシア・クヴァーデ
こちらはレボリューション

ho12「レボリューション/ワールドラインズ」アリシア・クヴァーデ2

係の方が、よく「どうやってこの部屋に入れたのか」ということを聞かれると。

ho12「レボリューション/ワールドラインズ」アリシア・クヴァーデ3

室内でつくった説が濃厚だと睨んでる。

ho12「レボリューション/ワールドラインズ」アリシア・クヴァーデ4
こちらはワールドラインズ

手前(右下)の赤いスリッパ、向う側(左上)にも赤いスリッパがあるように見えるけど、実は鏡になっている。
スリッパが鏡に映っているわけね。

でも・・・

ho12「レボリューション/ワールドラインズ」アリシア・クヴァーデ5

現実には青いスリッパ(写真中央)が置かれてある。

その上の対になっているスリッパも同じ現象が起こっている。

茶筒やたたまれた服などもあるんだけど、掛け軸のトラップに前回気が付いていなかった。

ho12「レボリューション/ワールドラインズ」アリシア・クヴァーデ6
あの掛け軸、鏡に映ったものなんだ。

▼反対側にあるこの掛け軸が鏡に映っていた。

ho12「レボリューション/ワールドラインズ」アリシア・クヴァーデ7

▼でも、鏡の世界でない、現実の世界にも存在しているわけね(^^♪

ho12「レボリューション/ワールドラインズ」アリシア・クヴァーデ8
現実世界の掛け軸

すごく面白い作品。

いつか真似してみたい。

ho13「水の下の空」アレクサンドル・ポノマリョフ

この作品だけ離れた場所にある。

ご飯を買って行こう。

本島の島まんま
島まんまさん

本島の島まんまメニュー
たい飯400円とたこの天ぷら500円を購入

作品を鑑賞しながら食べましょ。

ho13「水の下の空」アレクサンドル・ポノマリョフ

もう少しで到着。

ho13「水の下の空」アレクサンドル・ポノマリョフ
到着~

ho13「水の下の空」アレクサンドル・ポノマリョフ2
下が鏡になっている。

ho13「水の下の空」アレクサンドル・ポノマリョフ3

さて、美しい場所で美味しいご飯を。

島まんまのたい飯
香川県の郷土料理「しょうゆ豆」付~

島まんまのたこの唐揚げ
う、うま、うまい!
食感だけ楽しむのではなく、きちんと海の味と香りがする!

ho14「無二の視点から」藤原史江

この作品も超大作で感動したよ。

ho14「無二の視点から」藤原史江
サンドペーパーに、石などで削りながら描くんだ。

▼しかも、この作品はそこに落ちていたガラスの視点で描かれたんだ!

ho14「無二の視点から」藤原史江2
「白いガラスが見ていた風景」

ho14「無二の視点から」藤原史江3
すんげ~

ho14「無二の視点から」藤原史江4
「私たちはここで地球にくっ付いていた」
感動して死にそう。
今日はよく死にそうになる。

ho14「無二の視点から」藤原史江5

作品が1階と2階、たくさんあったので、是非ゆっくりと鑑賞していただきたい。

ho14「無二の視点から」藤原史江6

ho14「無二の視点から」藤原史江7

ho15「SETOUCHI STONE LAB」川島大幸

作品を見る前に石の切断方法解説を。

ho15「SETOUCHI STONE LAB」川島大幸
石の右側、一番昔の切断方法。
上面(700と書いてある)はダイナマイトでの切断方法。

しかし面白いことに、石の下に石の台があるよね?

ho15「SETOUCHI STONE LAB」川島大幸2
実は同じ石で離れていない。
削って置いているように見せている。

ho15「SETOUCHI STONE LAB」川島大幸3
こちらはドリルで切断する方法。

一番昔の方法が綺麗だったというお話。

ho15「SETOUCHI STONE LAB」川島大幸4
石のイメージだと、たったこれだけで1000グラム?みたいな感覚に。

ho15「SETOUCHI STONE LAB」川島大幸5

この作品について聞こうと思ったら、係の方々がすごくお忙しそうだった。

本島にはもう一度来る用事があるので、また聞こう(^^♪

ho15「SETOUCHI STONE LAB」川島大幸6

ho15「SETOUCHI STONE LAB」川島大幸7

ho16「石が視力を失っていないように、盲人も視力を失っていない。」アリン・ルンジャーン

ho16「石が視力を失っていないように、盲人も視力を失っていない。」アリン・ルンジャーン

ho16「石が視力を失っていないように、盲人も視力を失っていない。」アリン・ルンジャーン2

ho16「石が視力を失っていないように、盲人も視力を失っていない。」アリン・ルンジャーン3
風鈴になっているんだけど無風で音ならず。

2階も大作~

ho16「石が視力を失っていないように、盲人も視力を失っていない。」アリン・ルンジャーン4

さて、本島は作品以外でもまだまだいろんな魅力的スポットがあるんだけど、本日はここまで。

また来るからいっぱいご紹介するよ(^^♪

ひとまず丸亀港、JR丸亀駅に戻り猪熊弦一郎現代美術館に行こう。

さらば本島。

本島を後に

本島を後に2
本島大きい~

その他(丸亀港周辺)

JR丸亀駅から徒歩2分かからずの場所、「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」が2022に加わった(^^♪

今回は今井俊介さんの企画展が作品ね。

ho18「スカートと風景」今井俊介

猪熊弦一郎現代美術館

猪熊弦一郎現代美術館の3階でやってるよ。

猪熊弦一郎現代美術館2

ho18「スカートと風景」今井俊介

ho18「スカートと風景」今井俊介2

色使いが神懸かっている。

ho18「スカートと風景」今井俊介3

ho18「スカートと風景」今井俊介4

いっぱい撮ったんだけど、少しだけアップしよう。

ho18「スカートと風景」今井俊介5

ho18「スカートと風景」今井俊介6

しかしどうやって描いたのか気になってきた。

ho18「スカートと風景」今井俊介7

私の想像では、マスキングテープを貼って、カッターで薄く切りながら色を入れていくのではないかと考えたんだ。

ho18「スカートと風景」今井俊介8

ho18「スカートと風景」今井俊介9
あ、鉛筆の下書きが残っている。

係の方に聞くと、手で描いて手で塗っているとのこと。

すんごい・・・

帰ろうと思ったら迷子になり(意外に猪熊さんの美術館複雑なんだよ・・・)偶然作品ができる過程をまとめてらっしゃる。
このコーナー知らずに帰っている人いると思うよ・・・

ho18「スカートと風景」今井俊介10

まずイラレで表面的な絵をつくる。

ho18「スカートと風景」今井俊介11

ho18「スカートと風景」今井俊介12

曲げて壁に貼り、写真で撮影。

ho18「スカートと風景」今井俊介13

それをプロジェクターで映し出す。

ho18「スカートと風景」今井俊介14
ここがすごい!
フリーハンドだ。

ho18「スカートと風景」今井俊介15

いろんなアートがあるもんだね~

まとめ

前回(2019)にて東光寺にある国の重要文化財「木造薬師如来坐像」を鑑賞させていただいた。

しかし、今回は閉まっていた。

東光寺
東光寺は瀬戸内国際芸術祭に合わせて3日しか開かないんだって・・・
前回どんだけラッキーだったんだよ・・・

東光寺「木造薬師如来坐像」
東光寺「木造薬師如来坐像」(国の重要文化財)2019年撮影
無計画に来たら開いていて、普通に写真を撮ったよ・・・

2022の東光寺の公開は調べると3日のみ。
10月9日(日)、10月23日(日)、11月3日(木・祝)の9:30~15:30に公開されるって。

また、丸亀城近く、「丸亀市市民交流活動センター マルタス」でも瀬戸内国際芸術祭2022の作品が展示されている。
そこもおさえないとね。

さて、本島の作品に触れ、とても頭が柔らかくなった気がする。

また来るので、次回は作品以外の本島の魅力をレポートして追記するね。

塩飽勤番所(国の史跡)
塩飽勤番所(国の史跡)は今回立ち寄らず。
次回ね。

秋会期がようやく始まってとにかく嬉しい。

粟島、高見島、伊吹島に早く行きたい。