姫路の美味しいお酒!「灘菊酒蔵」を見学
旅行先で地酒を飲むということが最近の楽しみ。
姫路で酒蔵見学ができる場所を検索すると灘菊酒蔵さんが見学可能ということで行ってみた。
灘菊酒蔵さんは1910年創業。
女性杜氏がプロデュースする「MISA」というお酒が最近話題になっている。
見学、試飲は無料。
メジャーな銘柄たち。
試飲は半自由。
(受付の人がお酒を注いでくれる)
灘菊酒蔵へようこそ
手柄山に鎮座する生矢(いくや)神社の神様はお酒の神様です。
その門前でお酒を造って100年。明治43年創業の灘菊酒蔵です。
この酒蔵の敷地は、軍師黒田官兵衛の筆頭家老栗山善助の屋敷跡です。
【旧字名:飾西郡栗山村字古屋敷318番地の1】
善助は幼少のとき、生矢神社で遊びました。
明治・大正・昭和と3代にかけて建てられた母屋と酒蔵が立ち並んで懐かしい酒蔵の佇まいを見せております。
NHK朝の連続ドラマ「甘辛しゃん」の原風景です。
良い酒を造るには、工程順にふさわしい環境の酒蔵を必要とします。
だから数棟の蔵が群立し、これが酒蔵の風景をつくります。
灘菊酒蔵は、昔懐かしい酒味に、若い女性杜氏の溌剌(はつらつ)とした完成が生み出した瑞々し(みずみずしい)風味を合わせた酒を造っております。
播州姫路の地酒です。
灘菊酒蔵は酒造の膳「秀吉の大返しめし」でお持て成しをいたしております。
羽柴秀吉天下取りへの快挙「中国大返し」の故事に因んだ(ちなんだ)食膳です。
地元産の旬の食材を使った賄い(まかない)料理は播州姫路の味です。
日本酒・酒蔵・酒蔵の膳・・・・・・・三位一体の灘菊の味わい・・・・・・・
とくとご堪能ください。
平成25年1月吉日
灘菊酒蔵蔵元 敬白
あ、酒蔵の横には料理屋さんがある。
灘菊のお酒と合う料理が出るのだろうね~
お酒を料理と一緒にプロデュースしている酒蔵さんの、お酒に対する意気込みを感じられる。
さて、酒蔵を見学。
搾った酒は瓶詰めして、商品に仕立て、直売店や酒販店に向けて出荷します。
精米し、洗米・浸積を甑(こしき)で蒸して蒸米をつくります。早朝にかまどの石炭に火を入れて、大釜で湯を沸かし、蒸気を甑に通して米を蒸します。良い香りがしだすと、石炭を足元にかき出します。蒸気が止まると一人が甑の中に入って蒸し上がったお米を取り出します。
蒸しあがった酒米をござに均等に広げて冷まします。一番温度の高い蒸米は酛蔵(もとくら)へ、中温の蒸米は麹室(こうじむろ)へ、よく冷ました蒸米は発酵蔵へ運びます。西蔵、東蔵で仕込みを終え、ほどよく発酵したもろみを酒袋に入れ、酒槽(さかぶね)に積み重ね、押しぶたをし、重みをかけ搾ります。酒と酒粕に分かれます。
大きな仕込桶にまず酒母を入れて、麹、蒸米、水を混ぜて発酵させます。仕込みは、添、仲、留の三回に分けて仕込みます。三段階仕込です。
大事にお酒をつくられている酒蔵さんだ。
試飲をいっぱいしておいしいお酒たちだった。
おいしいそうなスイーツを発見。
甘酒入りソフトクリームに、10年熟成された手柄山本みりんをかけたもの。
これはおいしい。
みりんがソフトクリームのグルグルをつたい底までやってきていて、口の中に麹の風味がずっと広がる。
湧き水があった。
万葉の清水
むかしむかし、この地は大川の中州でした。
万葉集に「わだつみの海にいでたる飾磨川たえぬ日にこそわが恋あやめ」と歌われた古代の大川「飾磨川」は姫路城の築城と共に姿を消しましたが、今もこの伏流水がかつての大河のごとく脈々と流れておりこの豊かな「万葉の清水」が灘菊の酒造りに命を与えています。
又、「手柄」の地はこの地方で最も早くから稲作が行われたところで「手柄」の名も「手刈」(石バサミで稲穂の先をすき取る古代の稲刈りの方法)から名付けられたと伝わっております。
灘菊酒蔵でお酒の勉強をした。
夜はまた灘菊さんのお酒をどこかで飲もう。