イサム・ノグチ庭園美術館に行ってきた。

イサム・ノグチ庭園美術館に行ってきた。

イサム・ノグチについて

香川県高松市にあるイサムノグチ庭園美術館に行ってきた。
イサム・ノグチ氏は、彫刻家、画家、インテリアデザイナー、造園家・作庭家、舞台芸術家の日系アメリカ人。
香川県高松市牟礼町のアトリエをそのままを残した美術館なのだ。

イサム・ノグチ氏の解説を少ししよう。
(マイナーネタは割愛する)

北大路魯山人に陶芸を学ぶ。
イサム・ノグチ氏のデザインが広島県の平和記念公園の慰霊碑に選ばれたとき、アメリカ人のデザインだということで却下された。
丹下健三氏と親交もあったことで、採用された丹下氏の慰霊碑にはそのデザインが生かされているのだとか。

さらに、丹下氏の推挙もあり平和大橋・西平和大橋はイサム・ノグチ氏がデザインを手がけた。

イサム・ノグチ氏のユネスコ庭園作品では香川県の庵治町、牟礼町で産出される花崗岩の「庵治石」が使用された。
それがきっかけで庵治町にアトリエができたわけだ。

香川県では猪熊弦一郎氏、流政之氏、ジョージ・ナカシマ氏と並んでよく耳にするアーティストだね。
やっと美術館に行くことができたよ。

庭園美術館

受付で手続きを済ませる。
駐車場は受付の建物の横になる。

イサム・ノグチ庭園美術館受付
受付

美術館は「彫刻庭園」、「石壁サークル内」、「イサム家周辺」という構成で、すべてにおいて写真撮影不可。
約1時間のガイドさんによるツアー形式。

イサム・ノグチ庭園美術館ツアー

写真左の石材は違う方のアトリエなので・・・

▼ここだけ撮影可。

イサム・ノグチ庭園美術館写真撮影可の作品

石壁サークルの壁だけ・・・
五剣山を背景に素敵な景色なんだけど、写真を撮らせて欲しかったぁ。
手前にある作品?も素晴らしいのだけど、サークル内にある作品とはレベルが全然違うから(泣)

くやしいからパンフレットでも撮っておこう。

イサム・ノグチ庭園美術館
パンフレット表

石壁の向こう側は別世界!

石壁サークル内で解散し、30分後に再集合。

サークル内に並べられた石は、常にこだわって配置しなおしていたそうだ。
その一つ一つが素晴らしいこと!

他のアーティストさんの石のオブジェは庵治町をはじめ香川県ではよく見かけるけど、まったく別格のアート。

いや、今回は香川県のアートを知るにはイサム・ノグチさんも知っておいた方がいいよな的なノリで来たんだよ。
石のオブジェ一つ一つを見るたびに感動を呼ぶ。
本当に見るべき価値のとても高いアート。

石を削った面、掘った面などのそれぞれの色合い、質感がどれも独特で、一つの石ごとに感動した。
光の当たり具合で表情が刻々と変わる。

どの作品も雨ざらしで、劣化が心配になった。
ガイドさんに聞くと、「イサム・ノグチ氏曰く『時間が作品を仕上げてくれる。』」とのことだ。
もう絶句。

イサム・ノグチ庭園美術館パンフレット
パンフレット裏

それぞれの石の作品を見て思ったんだけど、いろんな石の芸術家の方々はイサム・ノグチ氏からインスピレーションをいただいてるのだなと。
しかしまったく次元が違う。(失礼)

制限時間30分で再集合。
これで終わりかと思っていたのだけど、「彫刻庭園」、「イサム家」の見学で自由解散となる。
作品に感動して放心状態の私は「まだあるの?」と心躍る。

イサム家はパンフレット裏の左下の写真。
古民家を持ち込んで建てられた。

アメリカの生活スタイルのイサム・ノグチ氏には畳が合わなかったらしい。
床を一段下げ、掘り炬燵の様な床になっていて畳に腰掛ける作り。
古民家なのにモダン~

石壁サークルの作品は触ってはいけないという事だったけど、彫刻庭園の石は全て自然石で触っても良いとのこと。

細部に渡って何回も納得いくまで作り込まれた彫刻庭園も素晴らしかった。

桜の木の下のベンチがあった。
座って花見がしたいので、桜が咲く季節にまた来ようと思った。

最大1時間の制限時間が来た。

次回桜の季節に。

まとめ

往復はがきのみの予約についてだけど、京都の苔寺、西芳寺もそうなんだよね。
京都「桂離宮」はネット予約も可能だったので、何とか庭園美術館もネット予約を可能にしていただければありがたいなぁ。

館外で発見したイサム・ノグチの作品

香川県立ミュージアムでイサム・ノグチさんの作品を発見。

香川県立ミュージアムのイサム・ノグチの「アーケイック」

香川県立ミュージアムのイサム・ノグチの作品アップ

また岡山県、倉敷市の美観地区にある大原美術館内にもあったよ。

大原美術館のイサム・ノグチ作品「山つくり」
「山つくり」

そして実はもっと身近に作品があったことに気が付いた。

高松市の中央公園に作品が3つあるんだよ。

高松中央公園のイサム・ノグチの作品「プレイスカルプチュア」
プレイスカルプチュア(左)と「オクテトラ」(右)

離れた場所には「シーソー」があった。

高松中央公園のイサム・ノグチの作品「シーソー」

高松中央公園のイサム・ノグチの作品「シーソー」2

▼作品の説明。

高松中央公園のイサム・ノグチの作品説明

高松空港にも作品があるのを知ったけど、そういえば見たことがあった。
(あの作品がそうだったのか・・・)

今度撮影してこよう(^^♪

▼撮影してきたよ。

札幌大通り公園にもあるらしいけど、行ってきたのに意識していなかった・・・
リベンジだ。

しかし無料で見られる作品は愛着がわく作品が多いと感じるんだけど、やはり庭園美術館に並ぶ作品は一味も二味も違うという印象。

ぜひ庭園美術館の作品を鑑賞することをおすすめする。