さぬき市長尾東「極楽寺」の重要文化財
さぬき市長尾東にある極楽寺は真言宗嵯峨大覚寺派の寺院。
絹本著色両界曼荼羅図(東京国立博物館)、木造薬師如来立像は国の重要文化財。
木造薬師如来坐像、鉄錫杖(さぬき市寒川町旧極楽寺跡出土)は県指定有形文化財。
県道10号線(さぬき東街道)を通っていて極楽寺に近づくと大きな社叢が目を引く。
すごく立派な門。
社叢といい山門といい、やはり重要文化財を所蔵するお寺は素晴らしいんだよね。
手前に極楽寺の由来があった。
極楽寺
由来
天平元年(729)行基菩薩が石田に開基したが大同4年(809)火災で焼失、弘仁12年(821)弘法大師が鴨部東山に再興しもとの法相宗を改めて真言秘密灌頂の道場とした天長元年(824)4月七堂がらん整備同年8月勅願所となり紫雲山宝蔵院の号を賜った。9月清竜権現を勧請して境内鎮守とした。当寺には、国の重要文化財に指定の本尊薬師如来立像や旧小倉寺本尊であった県指定の重要文化財の薬師如来のほかに数多くのすぐれた仏画や仏像がある。
※「七堂がらん」とは「山門」、「本堂(金堂)」、「塔」、「講堂」、「食堂」、「僧坊」、「鐘楼」、「回廊」等、寺を構成する基本の建物のこと。
※書かれた時期により文化財の指定が現在と違うようで、県指定の重要文化財とは有形文化財のこと。
山門の装飾が美しい。
上を見上げる。
複雑な構造だ。
境内はとても広い。
とてもきれいに手入れされているし、花もきれい。
本堂の内部を覗かせていただいた(^^♪
どなたかがガラスを拭き拭きしてよく見えるようにしていた。
考えることはみな同じ(笑)
▼讃岐三十三観音霊場大8番でもあるんだ。
▼ソテツも立派。
国指定重要文化財(明治34年3月27日指定)
本尊 薬師如来立像
この仏は藤原時代の作で、桧材寄木造り、像高164センチメートル、矧目(はぎめ)を布ばりとし、漆を塗ってある為、内部については詳ではない。
頭は二段に細かい螺髪(らほつ)を規則正しく刻み出し、肉髻(にっけ)の中央、白毫(びゃくごう)は共に水晶、丸顔に切れ長の細目、唇も小さく作られている。左手は垂れて肘を曲げ、手首をやや内に向け、指を軽く上げて薬壺を載せ、右手は肘を曲げ施無畏の印を結んでいる。納衣は両肩を覆い、やや太って重々しい感じの体躯に、彫の浅い技法で、衣文を纏(まと)うさまを表現するなど、肉付のよいかからだを、すんなり見せている。又、女性のような優しい手には指の間に水掻様の縵網相をつけ、衆生をもれなく救う意味をあらわしている。
この外、国の重要文化財として昭和41年6月11日指定を受けた、絹本著色両界曼荼羅図がある。
又、収蔵庫内には、昭和37年4月14日香川県有形文化財指定をうけた薬師如来坐像、鎌倉時代作と伝えられる不動明王立像も安置されている。
※不動明王立像は指定を受けていない。
あ、住職に境内でお会いしたのに、文化財の公開時期などをお聞きすれば良かった・・・
でもこの文化財を巡る旅は、文化財そのものに出会うことができなくてもいいんだよ。
文化財を所有する施設はすべていいところ、パワースポットなのだ(^^♪
でも情報が入ればまた更新していくね。
極楽寺のお隣に古墳があったことを知らなかった・・・
また最初の極楽寺があった場所(極楽寺廃寺跡:さぬき市寒川町石田東)について調査中。
またリベンジだね。