第75番札所「善通寺」参拝

第75番札所「善通寺」参拝

善通寺市には、その名前のもとになった四国八十八箇所霊場の第75番「善通寺」がある。

第88番の大窪寺があるさぬき市は大窪寺市とは呼ばないわけなので、善通寺がいかに影響力が強いお寺か分かるね。
(そういえば観音寺市も第69番観音寺がある。)

善通寺は弘法大師空海さんの生誕地であり、和歌山県高野山と京都府東寺とともに弘法大師三大霊場である。

私は弘法大使空海さんの大ファンなので何回も来ているんだけど、記事化していなかった。
ちょっと思いが強すぎてなかなかレポートをすることができなかった。
本日は肩の力を抜いてライトにレポートしてみるよ。

善通寺は国宝を2点所蔵し、境内は国の史跡、そして国の重要文化財・登録有形文化財、県指定の有形文化財・天然記念物など文化財の宝庫なのだ。

善通寺は伽藍[東院]と誕生院[西院]のふたつから成り立つ。

まずは東院から。

善通寺南大門
南大門(国の登録有形文化財)

「五岳山・誕生院・善通寺」が正式名称。

善通寺境内案内図
案内図

善通寺五重塔
五重塔(重要文化財)

何回か焼失したんだけど、明治35年にできたもの。
それでも重要文化財なんだ。

▼善通寺の大クス(国指定天然記念物)

善通寺の大クス

空海さんがお生まれになった時からあるクスノキさん。

すぐそばにもクスノキさんがいらっしゃる。

善通寺の大クス

立派だね。

善通寺足利尊氏利生塔
善通寺足利尊氏利生塔(りしょうとう)

足利尊氏・直義が、暦応元年(1338)、南北朝の戦乱犠牲者の菩薩を弔い国家安泰を祈念し、国ごとに一寺・一塔の建立を命じたことに由来する多層塔。製作は鎌倉時代前期~中期ごろとされる。

京都で尊氏さんのことを学んできたけど、尊氏さんならやりそうだ。

善通寺法然上人逆修塔
法然上人逆修塔(ぎゃくしゅうとう)

法然さんは讃岐に流された時、尊敬する空海さんを慕ってこの地に来られた。

善通寺釈迦堂
釈迦堂(登録有形文化財)

善通寺金堂
金堂(重要文化財)

東院はこれまで。

まだ文化財はあるのだけど、ここまでにしとくよ。

誕生院[西院]に行こう。
西院は空海さんがお生まれになった場所なんだ。

▼中門(登録有形文化財)をくぐる。

善通寺中門

西院までの途中「観智院」がある。

京都府東寺の塔頭寺院にも「観智院」があったな。

善通寺観智院
善通寺仁王門
仁王門(登録有形文化財)

善通寺廻廊
廻廊(登録有形文化財)

善通寺親鸞堂
善通寺親鸞堂

さきほど東院に法然さんの塔があったけど、親鸞さんは法然さんのお弟子さん。
親鸞さんは法然さんが善通寺を訪れたから、ご自身も訪れたかったんだって。
でもその願いはかなわず。
その想いを木造に込めてここに送った。

▼御影堂(登録有形文化財)

善通寺御影堂

戒壇めぐりができる御影堂。
そのまま宝物館に行くことができるので後で行くよ。

善通寺護摩堂
善通寺護摩堂(登録有形文化財)

善通寺聖霊殿
聖霊殿(登録有形文化財)

さて、宝物館の国宝を見に行こうか。
戒壇めぐりと宝物館入館料がセットになって500円(単品の設定はなくセットね)。
小人(小・中学生)は300円。

善通寺御影堂2

善通寺御影堂内観
御影堂内観(写真撮影は外からならいいと許可をいただいた)


この真下が迷路みたいになっていて「戒壇めぐり」ができるんだ。
公式サイトには「真っ暗な中を進み自己を見つめなおす精神修養の道場」と解説がある。

少し怖いけど、達成感があるので是非挑戦していただきたいね。
私は閉所恐怖症で幽霊とか暗闇が怖いんだけど、ここに空海さんがいらっしゃると思うと安心して暗闇を歩くことができた。
歩数を数えたんだけど、70歩で空海さんの説法が流れる部屋まで。
そして70歩で外に出たよ。
クネクネと迷路みたいになっているから(^^♪

空海さんのお話は、まとめると命を大事にしてねってこと。
命より重いものはないからってさ。

さて、宝物館に。

善通寺宝物館

国宝が2点(一字一仏法華経序品・金銅錫杖頭)、重要文化財が3点(木造地蔵菩薩立像・木造吉祥天立像・金堂の棟札1枚)、県指定有形文化財(木造毘沙門天立像)を始め多くの文化財が展示されている。

弘法大使産湯の御水
弘法大使産湯の御水

ここからまた写真撮影禁止。

善通寺宝物館

国宝以外は本物が展示されてあった。

善通寺宝物館出品リスト

国宝は複製だけど素晴らしかった~
毎年ゴールデンウィーク中に本物をここで展示するんだって。
タイミングが合えば見に来よう。

ふ~四国八十八箇所霊場はいつどこのお寺に行っても癒されるけど、善通寺は別格。
(そりゃ空海さんの生誕地だもんね)

善通寺線香

まだ文化財はいっぱいあるので、下調べして訪れるともっと楽しむことができると思う。
(もちろん参拝する場所であり、「楽しむ」とは不謹慎な感じがするけどその方が歴史に触れられていい)

・公式サイト
【電話】0877-62-0111
【住所】香川県善通寺市善通寺町3丁目3−1