瀬戸内国際芸術祭2022「宇野港周辺」編
瀬戸内国際芸術祭2022、宇野港周辺の作品をレポートするよ。
岡山県の作品は犬島と宇野港周辺の2カ所。
高松港周辺、沙弥島とともに船に乗らなくても鑑賞することができる作品。
un13「本州から見た四国」アイシャ・エルクメンとun14「S.F. (Seaside Friction)」金氏徹平は夏に公開する作品なので今回はレポートしていない。
JR宇野駅周辺の作品をすべてまわると徒歩で1時間程度だ。
案内図を持った時、どうやってまわろうかと一瞬悩む。
会場周辺には係の方がいっぱいいてすごく親切に声をかけてくださる。
おすすめしていただいた通りのまわりかたでスムーズにまわることができた。
un05→un03→un11→un12→un10→un08→un02の①→un04→un02の②の順ね。
このページを見ながらまわるといいんじゃないかなと思って、今回はその順番に掲載するよ。
un05「JR宇野みなと線アートプロジェクト」エステル・ストッカー
JR宇野みなと線の4駅(常山駅、八浜駅、備前田井駅、宇野駅)が白と黒のラインで装飾されている。

本日は宇野駅のみね。

総合案内所になっているので、ここをスタート地点にするといいよ。

un03「終点の先へ」小沢敦志
放置自転車に鉄くずを溶接している。

JR宇野駅横にある作品。

レンタサイクルとして利用可能なんだ。

不要なものが、またおしゃれに生まれ変わって有用になる。
やっぱり芸術家の方々はすごいなって思う。
un11「時間屋」長谷川仁
JR宇野駅から少し歩くよ。

上から塩が降っている。
ただそれだけではなくて、室内にはいろいろメッセージがある。


時間屋 Time shop
上から一筋の塩が落ちています。瀬戸内の海から作られた塩です。地球ができた46億年前からずっと海に溶けている塩。人はそれを少しずつ取り出して生活の糧としてきました。この作品は延々と落ちてくる塩を通じて遥か昔から続く時間の流れを表現しています。
流れ落ちてくる塩をコップで10秒間受け止めてみてください(心の中で10秒数えます)。時間屋では作品の一部を購入することができます。
10秒の時間を小瓶に入れて持ち帰ることができます。46億年のうちの10秒を切り取って持ち帰るという趣向です。詳しくはスタッフまでお尋ねください。
長谷川仁(Jin.hというサイン)
なんてロマンチックなんだろ。
un12「赤い家は通信を求む」片岡純也+岩竹理恵
▼グリーンの装置がグルッグルまわっている。

ゴロゴロとすごい音が聞こえてくるおうち。

地球儀のほぼすべてが高速でまわっている。

地球儀が接触しあってギアのように、まわされた地球儀が他の地球儀をまわしている。

柱は何だろう?と思っていたら、後で分かったけど上の作品を動かしてもいるんだ。
すべてが機械仕掛けで、何かしら動いている。
地球儀だけではなくて、すべての装置から何かしら伝わってくるものがあるね。
▼ウキもグルグル動いていた。

一輪車のタイヤも動く。

電灯のヒモが振り子になっていて、その先にレーザーが。

レーザーの軌跡が残像になって、アートを生み出す。
2階に上がると2部屋。

▼海面の絵かな?

地球儀の部屋にあった柱はここに繋がっているんだ。

絵がゆっくり波のように動いている。
押し入れには鏡があって、上を映している。

押入れの上部にはまた海面の絵。

▼ここにもレーザーが。

とても右脳を刺激される作品だ。
un10「実話に基づく」ムニール・ファトゥミ
以前は内科・小児科だった病院。

ちょっとだけホラーなイメージ。

すべての部屋には映像が映し出されている。

レトロな内観。

すべてビルが壊されている映像。



2階に上がる。


un08「海の記憶」内田晴之

御影石の上に乗っかった三日月状の彫刻。
その中には海水が入っているんだって。

un02「舟底の記憶(いかり)」小沢敦志
「舟底の記憶」は作品が離れた場所に2つあるのでご注意を。
一つ目は「いかり」。
フェリー乗り場すぐ近くにあるよ。

旧大日本帝国海軍で使用されていた錨(いかり)。
瀬戸内国際芸術祭2013で出品された作品。
un04「宇野のチヌ/宇野コチヌ」淀川テクニック
宇野港周辺で採取したゴミと不用品でできている。

コチヌは滑り台になっているんだ。


親子そろって。

瀬戸内国際芸術祭2010で出品された作品。
un02「舟底の記憶(スクリュー)」小沢敦志
作品巡りも終わりに近づくころ、海がきれいに見える。

「舟底の記憶」2つ目の作品。

ノルウェーの船で使われていたスクリュー。
こちらも瀬戸内国際芸術祭2013で出品された作品。
un13「本州から見た四国」アイシャ・エルクメン
夏・秋の公開作品。
un14「S.F. (Seaside Friction)」金氏徹平
夏・秋の公開作品。
この作品だけポツンと少し離れた玉野競輪場にできる予定。
宇野港から徒歩20分ほどになる。
でも宇野港周辺は景色がいいし魅力的なスポットやショップもあるので大丈夫(^^♪
まとめ
商店街を歩いていると、新しいものと古いものがうまく融合している港町だと思った。
潮風を感じながら作品を探しているとちょっとワクワクする。
高松港周辺の作品とはまた全然違ったイメージだった。
宇野港と高松港を結ぶフェリーはなくなってしまった。
高松港には宇野港に向かうフェリー乗り場が残っていて、いつも寂しい思いで見ている。
心配しながら来たんだけど、少し安心した。

いい香りがしたので思わず入店。
アイスコーヒーをテイクアウト。
ドリップバッグも2種購入。

おかしをサービスでいただいた(^^♪
ありがとうございます。
美味しいコーヒーだった。
▼そしてゴールデンウィーク最終日にアウトドアでいただいたよ(^^♪

夏公開の作品ができたら、それを理由にまた訪れ、宇野の港を散策したいね。