鳴門市「妙見山公園」散策
妙見山公園
妙見山公園は徳島県鳴門市の妙見山にあり、撫養城址周辺を整備してできた公園。

夜桜ではとてもにぎわう公園なんだよ。
冬はツバキがいっぱい咲いている。

妙見山公園には以下3つの観光スポットがあってとても魅力的な公園だ。
妙見神社
天之御中主神を祀っている神社。

平安時代には北辰(北極星)信仰の影響で妙見社として祀られ、1830年には妙見神社として再建された。

耳を澄ませば街の喧騒が静かに聴こえてくる。
撫養城址「トリーデなると」
1585年、蜂須賀家政さんが阿波(徳島県)に入国し、9カ所に城塞を設けた。
撫養城はそのうちの一つ。
1638年の一国一城令により廃城となった。

もとの名前は「岡崎城」で、岡崎城として市指定史跡に指定されている。

そもそも撫養城には天守閣がなかったんだけど、やっぱり天守閣があると存在感があっていいね。
(わが香川県も高松城の天守閣、はやく作ってくれないかなぁ。)
入城は無料。
▼施設概要によると3階建てで庭園もある。

ドルメンって何?あ、庭園ね。

ドルメンを調べると「支石墓」とのこと。

庭園の中心にある石がドルメンで、庭園=ドルメンではない。

もともと、撫養城天守閣は人類考古学者「鳥居龍蔵」さんの業績をたたえ「徳島県立鳥居龍蔵記念博物館」として建てられた。
「徳島県立鳥居龍蔵記念博物館」は現在徳島市の徳島県立「文化の森」総合公園に移転している。
奥様のきみ子さんはモンゴル語が堪能で、女性ならではの視点で龍蔵さんの研究を支えたそうだ。

そして2016年「トリーデなると」として再出発したわけだ。
ん?もしかして「トリーデ」とは「砦(とりで)」のことかな?
城塞として撫養城は存在していたから、「砦」で間違いないか。
内部は近代的。

インスタ写真が貼られてあったよ。


天井が少しレトロ仕様で安心したよ。

最上階は展望施設になっている。

▼東側から見える海。

▼ドルメンを見下ろす。

▼北側からは撫養橋が見える。

鳴門ガレの森美術館
エミール・ガレさんの作品をおもに展示してある。

弘法大師空海さんの美術館と兼用のようだけど、本日は空海さんの展示はないと説明を受けた。

入館料は大人800円、休館日は木曜日。
営業時間は10:00~15:30なのでご注意を。

神戸市の北野異人館「洋館長屋」でガレさんの作品を見たね。


ガレさんについての説明書きがあったよ。
「エミール・ガレとジャポニズム」
19世紀末にヨーロッパ世界に熱く迎えられたにもかかわらず、20世紀初頭にはいともたやすく捨てられた悲運の造形様式=アール・ヌーヴォー。
この造形様式の流行と衰退ほど奇異な、芸術現象はないでしょう。遺された作品群はその運命の儚さゆえに私たちの興味を強くひきつけてやみません。当美術館では、パリとならんでフランスにおけるアール・ヌーヴォーの一大拠点となったフランス東部ロレーヌ地方のナンシーにおいて、アール・ヌーヴォーの《ナンシー派》として活躍したエミール・ガレを中心に、ドーム、ミューラーの作品を収蔵展示しております。
展示されています作品を目にする時、私たちはその作品の中に親しみを覚え、どこか懐かしい気持ちになります。
自然を自然の中の生物の主題とするこれらの作品はどこか東洋の面影を感じさせます。
それは当時ヨーロッパで大流行した「ジャポニズム」日本趣味が大きく影響しています。特にガレの初期の作品では、日本画の花鳥画(浮世絵、伊万里等)と融合した作品が見られます。しかしそれ以上にガレにジャポニズムの影響を与えた日本人がいたことも見逃せない事実であります。その日本人とは1885年から1888年にかけて農商務省より派遣されナンシーの森林学校で学んでいた、高島北海(1850年萩~1931年東京)です。
画家でもあった高島は、ガレをはじめ、エルネスト・ビュシエール、ヴィクトール・プルーヴェと多くのナンシー派芸術家たちと親交を結び、1886年にはヴィネールの店のショウウインドーを使って個展を開き、又翌年ナンシーの美術展にも参加しナンシーの美術界と密接に関係し、ルイ・エストーやカミーユ・マルタンらに大きな影響を与えたのです。
東洋の香り、懐かしさ、どことなく近い距離・・・
日本の美術精神を通した自然界との共鳴、造形様式の摂取、これらを作品の中に取り込み、主題となる草花、昆虫、自然簡素大胆にあしらったガレの作品は「究極のガラス」と賞賛されるまでに発展を遂げることになります。
それは高島北海という一人の日本人がジャポニズムの時代にはるばる海を越え異国フランス・ナンシーに降り立ち、ガレとの交流の中で美術、園芸の両面からエミール・ガレのガラス芸術の中に大きな痕跡を残したことを私たち日本人は忘れてはならないでしょう。




素敵な作品たちだね。
▼蝋(ろう)でできた花

作者は徳島県美馬郡にお住いの「中野慶子」さんというお方。
ろうですべてできているのではなく、和紙や布地で花を作ってロウで質感や透明感を出しているんだって。

元マスコットキャラクターの猫ちゃん。

もう引退したんだって。
現役のころは業務で忙しく、嫌でも連れ出されていたんだけどのんびり自由になった。
本人はとても安心して生活しているんだって(笑)
お疲れさまでしたね(^^♪
まとめ
妙見山公園はどのスポットも楽しいんだけど、一番は妙見神社からの眺め、音がとても印象的。
夜桜ライトアップ時に来たことがあるんだけど、春にまた来たい。