アヤメ科の花の違いを比較してみよう。

アヤメ、ハナショウブ、カキツバタ、アイリス、キショウブ、イチハツはよく似ていて混同する。

違いについてはまったく理解できずにいた。

アヤメ科の花を発見すると、目を背けていたんだけど(笑)今回はその違いについて説明してみるよ。

ジャーマンアイリスとイチハツ、アヤメ(菖蒲)について

アヤメ科の違いはまずこの3つの説明から入ると分かりやすい。

ジャーマンアイリス

▼まず花に網目模様があるこの花はアヤメかジャーマンアイリスかイチハツ。

ジャーマンアイリス

そして写真には花の中心部から綿毛が出ているのでジャーマンアイリスと言える。
(雌しべの手前側、少しボケていて申し訳ない。)

▼これなら綿毛が分かるかな。

ジャーマンアイリス

ジャーマンアイリスの和名は「ドイツアヤメ」。

ジャーマンアイリスには網目模様のないものもあるので注意が必要。

▼白いジャーマンアイリス
アパートに咲くジャーマンアイリス

綿毛があるからジャーマンアイリスと判断。
(白いから分からないけど、よく見ると網目が分かる場合もあるよ。)

ジャーマンアイリスの学名は「Iris germanica」。

花言葉は「素晴らしい結婚」、「炎」、「使者」、「優雅」、「恋の便り」、「情熱」など。

4月17日、5月23日、5月26日、5月29日、6月8日、6月29日の誕生花。

イチハツ

イチハツの学名は「Iris tectorumIris tectorum」。

画像がなくて申し訳ない・・・

ジャーマンアイリスの綿毛部分が、鶏のトサカの様にヒラヒラ状態になっているとイチハツなのだ。

画像準備中(汗)。

花言葉は、「火の用心」、「使者」、 「知恵」 、「付き合い上手」、「火炎」。

4月19日、4月30日、6月6日の誕生花。

アヤメ

網目模様があっても綿毛、トサカがなければ「アヤメ(菖蒲)」だね。

▼アヤメ
直島のアヤメ

アヤメの学名は「Iris sanguinea」。

▼網目模様が見えるかな。

白いアヤメ2

ジャーマンアイリス、イチハツ、アヤメは網目模様があるということでしっかり覚えてね。

後述するけど、アイリスには網目模様はないよ。

花言葉は「愛」、「朗報」、「優雅さ」、「気まぐれ」、「優雅な心」、「希望」など。

5月3日、5月6日、5月12日、5月18日、6月1日、6月6日の誕生花。

さて、他のアヤメ科の比較もどんどんいってみよ~

カキツバタ(杜若・燕子花)

カキツバタは湿地のみに生える。

学名は「Iris laevigata」。

▼湿地に咲くカキツバタ
津筏梁(しんばつりょう)のカキツバタ2

栗林公園で咲いていたんだけど、「カキツバタ」という標記があったので自信を持ってカキツバタと断言(笑)

ハナショウブと見た目がほぼ同じなんだけど、中心部から花びらにかけて細い線があるというところがポイント。

▼カキツバタの細い線
津筏梁(しんばつりょう)のカキツバタア3

ちなみに漢字の「杜若」、「燕子花」は中国では違う花のことなのでご注意を。

津筏梁(しんばつりょう)の白いカキツバタアップ

花言葉は「幸運」、「幸福が来る」、「気品」、「色香」、「贈り物」、「高貴」、「思慕」など。

4月17日、4月29日、5月10日、5月13日、5月14日、6月10日、6月20日、7月3日の誕生花。

ハナショウブ(花菖蒲)

ハナショウブの学名は「Iris ensata var. ensata」。

▼亀鶴公園の花しょうぶ園
亀鶴公園の紫の花しょうぶ

亀鶴公園の「花しょうぶ園」で咲いていたから絶対にハナショウブ(笑)

黄色の線が細くないところがポイント。

カキツバタは湿地のみに生えるのに対し、ハナショウブは湿地でも乾燥地でも咲く。

完全に乾燥地で咲いていればハナショウブと言えるわけだね。

花言葉は「優しさ」、「優雅」、「うれしい知らせ」、「心意気」、「信頼」

5月5日、5月8日、5月10日、5月20日、5月31日、6月8日の誕生花。

ダッチアイリス(球根アイリス)

ダッチアイリスの学名は「Iris × hollandica」。

さて、4月上旬に早々と畑に咲いていたので以下はアイリス。

▼ダッチアイリス(球根アイリス)
アイリス

他のアヤメ科が5月になって咲き出すのに対して、時期で判断することもできる。

アヤメ、カキツバタ、ハナショウブは和風なのに対し、少し洋風。

並べてみるとアイリスは他のアヤメ科と少し違うのが分かる。

ジャーマンアイリスに綿毛があるのに対して、ダッチアイリスには綿毛がない。

花言葉は「愛」、「希望」、「良き便り」、「吉報」、「あなたを大切にする」、「使命」(ダッチアイリス)、「伝令」(ダッチアイリス)

3月5日、3月18日、3月28日、4月5日(ダッチアイリス)、4月10日、4月11日(ダッチアイリス)、4月17日、5月2日、5月3日、5月6日、5月10日、5月14日、5月16日(ダッチアイリス)、6月6日の誕生花。

キショウブ(黄菖蒲)

キショウブの学名は「Iris pseudacorus」。

▼中津万象園(丸亀市)に咲いていたキショウブ
中津万象園のキショウブ

黄色だから分かりやすい(^^♪

キショウブ1

これは説明不要だね(^^♪

キショウブ2

花の模様が黄色で被っているけど、よく見ると黄色のハナショウブと言えるのかな。

ハナショウブには黄色の花がない。
なぜいつもキショウブだけで固まっているのだろう?

キショウブは帰化植物でとても強く、「要注意外来生物」に指定されている。

ハナショウブさんと一緒に育てるとキショウブさんだらけになってしまうからなんだ。

花言葉は「消息」、「友情」、「音信」、「復讐」など。

4月17日、4月19日、5月4日、5月6日、6月6日、6月24日の誕生花。

黄色のハナショウブはないといいつつ、発見してしまったよ。

▼黄色のハナショウブ
亀鶴公園のハナショウブ黄色薄い黄色で、明らかにキショウブさんとは違う。

キショウブさんはやはり外国から来たというイメージだ。

混同する「ショウブ」のお話

ショウブ科の「菖蒲(ショウブ)」というまったく見た目の違う花がある。

アヤメ科のアヤメも「菖蒲(アヤメ)」という漢字なんだよね。

また、古文にでてくる「あやめ」はショウブ科のショウブのことで、現代と逆になっている・・・

さらに、広義では「ハナショウブ」をアヤメ類の総称として「アヤメ」と呼んでも間違いではない。

まったくややこしい話だね(苦笑)。

まとめ

いつも学名は記載していないんだけど、全部「Iris」だよってことが言いたかった(笑)

日本以外ではすべて「アイリス」と呼んでも間違いではないんだ。

アヤメ科の違いを知ると、これからは目を背けず鑑賞することができるね(笑)

とはいえ、分かりにくいものもまだまだあるので、次回は葉っぱでの見分け方も記載していこう。

違いを探りながら、春から夏を楽しもう。

▼見分け方まとめ
■アヤメ(菖蒲):花に網目模様がある。
※花に綿毛があればジャーマンアイリス。
※花にトサカがあればイチハツ。
■カキツバタ(杜若・燕子花):花の中心部に細い線がある。
■ハナショウブ(花菖蒲):乾燥地~湿地に咲く。
■アイリス:4月上旬から咲き、少し洋風。
■キショウブ:黄色のハナショウブ。
■ショウブ(菖蒲):ショウブ科のまったく違う花。