【徳島うだつ巡り】脇町・阿波池田・貞光。特色が違う3つの「うだつの町並み」を撮り歩く

【徳島うだつ巡り】脇町・阿波池田・貞光。特色が違う3つの「うだつの町並み」を撮り歩く

「うだつが上がらない」ということわざを、一度は耳にしたことがあるのではないかな。

「うだつ(卯建)」とは、もともと隣家との境界に設けられた土造りの防火壁のこと。

それが時代とともに、富や成功の象徴として立派な装飾が施されるようになった。
つまり、うだつが上がっている家は「大成功した証」なのだ。

徳島県でうだつといえば美馬市脇町が全国的に有名だけど、実は徳島には他にも、全く異なる歴史と魅力を持つ「うだつ」のスポットが存在する。

今回は、カメラとバイクをお供に巡った徳島県の「3つのうだつ」の町並みをまとめてご紹介するよ。

それぞれに違った良さがあるので、ぜひ徳島ツーリングやドライブの参考にしてみてね。

観光地として完成された王道の美しさ「美馬市脇町・うだつの町並み」

脇町うだつの町並み

まずは、うだつ巡りの基本とも言える美馬市脇町。

ここは国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されており、綺麗に整備された通りに最古級のうだつがズラリと並ぶ圧巻の景色が楽しめる。

電柱も地中化されており、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのようなゆったりとした時間が流れている。

お土産屋さんやカフェも充実しており、初めてうだつを見に行くなら絶対に外せない「王道」のスポット。

正月など人が多い時期でも、不思議と心が落ち着く安心感がある。

幻のたばこ王が築いた圧倒的な建築美「阿波池田・うだつの家(たばこ資料館)」

阿波池田うだつの家 たばこ資料館

次にご紹介するのは、三好市池田町にある「阿波池田うだつの家(旧真鍋家住宅)」。

ここは町並みが連続しているわけではないだけど、建物の中に入るとそのスケールに度肝を抜かれる。

かつて「阿波刻みタバコ」の製造で巨万の富を築いた豪商の邸宅で、手作りのガラスや紫檀・黒檀の棚、美しい欄間など、贅の限りを尽くした意匠がそのまま残されてる。

さらに、香川県の粟島(北前船)と繋がっていた歴史のロマンも。

単なる装飾ではなく「歴史の重み」をファインダー越しにじっくりと味わえる、知る人ぞ知る名所。

生活の息吹と珍しい意匠が同居するディープな町「貞光・二層うだつの町並み」

貞光二層うだつの町並み3

最後は、美馬郡つるぎ町にある貞光の町並み。

ここの最大の特徴は、全国的にも珍しい「二層(2段)のうだつ」。

豪華な装飾が施された二層うだつは、脇町とはまた違う独特の重厚感を放っている。

また、観光地化されすぎていないため、古き良き庄屋屋敷(旧永井家庄屋屋敷)の静寂や、地元の人々の生活の息吹がリアルに感じられるのがたまらない。

ふらりと立ち寄った地元の食堂でいただく「アツアツの半田素麺」と、気まぐれな猫との出会い。

これぞ旅!というディープな面白さが詰まった場所だったね。

まとめ

同じ徳島県の「うだつ」でも、

  • 脇町:藍染めで栄えた【王道の美しい町並み】
  • 阿波池田:タバコ産業で栄えた【豪商の圧倒的な建築美】
  • 貞光:【珍しい二層うだつ】と生活の息吹が残るディープな空間 というように、成り立ちも景観も全く異なる。

脇町で「うだつ」の基本を知り、阿波池田で富のスケールに驚き、貞光でリアルな歴史の深みと温かさに触れる。

この3つを巡ることで、徳島の奥深さがより一層立体的に見えてくる。

香川県からもアクセスが良く、吉野川沿いを走るルートは風も心地よい最高のツーリングコース。

次の休日は、ぜひカメラを持って徳島の「うだつ巡り」に出かけてみない?