瀬戸内国際芸術祭2022「犬島」編
瀬戸内国際芸術祭2022、岡山県「犬島」の作品をレポートするよ。
犬島へのアクセス
高松港から直接行くことができるフェリーはないんだけど、豊島、小豆島を経由して行くことができるよ。
私は本日岡山県の宝伝港から行った。
7分の船旅なので少し物足りなかったんだけどね。
他には岡山京橋港からも出ている。
JR岡山駅から最寄りの港になるのでご参考に。
運行時間は決まっているんだけど、しきりに臨時便が出ていたので、人がたまると出てくれるようだ。
到着。
男木島の半分くらいの大きさ、作品数は10点。
すぐにまわることができそうだ。
私は方向音痴で、すごく能率の悪いまわり方をしたんだけど全作品の鑑賞をして2時間かからなかった。
作品を紹介していくよ。
作品
in01-B「F邸/Biota (Fauna/Flora)」名和晃平、妹島和世、長谷川祐子
犬島「家プロジェクト」の一つ。
室内にすごいエネルギーを感じるね。
建物の両サイドには別室があった。
in02-B「S邸/コンタクトレンズ」荒神明香、妹島和世、長谷川祐子
犬島「家プロジェクト」の一つ。
これもすごい作品だ。
一つひとつがレンズ。
よく見ると、レンズがそれぞれ違う風景を映し出している。
反対側から見るのもまた楽しい。
in03-B「A邸/Yellow Flower Dream」ベアトリス・ミリャーゼス、妹島和世、長谷川祐子
犬島「家プロジェクト」の一つ。
ポップなカラーが元気にしてくれる。
中の椅子に座りたいけど、入ることができないんだ。
※入る場所があることを確認・・・
動植物や自然をモチーフにした絵だね。
いろんなイメージが頭を刺激する。
in04-B「C邸/無題(C邸の花)」半田真規、妹島和世、長谷川祐子
犬島「家プロジェクト」の一つ。
室内に木彫の大きな花が飾られている。
犬島で唯一写真撮影禁止の作品だった。
しばし見入る。
撮影ができなくて残念。
in05-B「I邸/Self-loop」オラファー・エリアソン、妹島和世、長谷川祐子
犬島「家プロジェクト」の一つ。
あ、向かい合った鏡が反射しあって無限空間をつくっている。
こんなのつくってみたかったと思っていたから先を越されたって思った(笑)
in06-B「石職人の家跡/太古の声を聴くように、昨日の声を聴く」淺井裕介、妹島和世、長谷川祐子
これも犬島「家プロジェクト」の一つ。
ゴム素材を焼き付ける手法で描かれている。
in07-B「犬島精錬所美術館」柳幸典、三分一博志
さて、犬島で最大のアート、すごく楽しみ。
ここはパスポートを持っていても一度チケットセンターで受付をしなければならない。
私は島に来て一番最初に来て受付をしたよ。
帰りは大行列ができていたのでご注意を。
いざ、入館。
1909年から1919年までの10年間、銅の精錬所だった。
この煉瓦(レンガ)はカラミ煉瓦という。
銅の精製に伴い生じる廃棄物から作られた煉瓦なんだ。
外観が素敵すぎてなかなか入館できず(笑)
強制的に美術館に誘われている。
館内は写真撮影禁止。
ここからの作品、圧巻の景色の連続!
完全にヤラれた・・・
圧倒的なアート、錯視の極み。
ふ~感動。
豊島美術館の衝撃と同じくらいあったね。
さて、外観を楽しみましょ(^^♪
要塞のよう。
瀬戸内海の景色になじむ。
というかやっぱり瀬戸内海は美しいね。
ジブリ感も少しあり。
n08-B「中の谷東屋」妹島和世、長谷川祐子
あの椅子、島内に点在しているんだ。
撮ろうかなって思って座ると、撮るのを忘れてしまう。
不思議な椅子。
n09-B「犬島 くらしの植物園」妹島和世、明るい部屋
いろんな植物があって楽しい植物園。
鶏さんが数羽いて、とてものんびり過ごしていた。
こんなに可愛い生き物だとは知らなかったかも。
いっぱい花を撮ったんだけど、写真が増えるのでこれくらいにいておこう。
in10-B「INUJIMAアートランデブー」大宮エリー
ちびっこ広場にある作品。
ここでは盆踊りが行われるんだ。
その他
犬島の島犬
犬島の名前の由来は、菅原道真さんが遭難した時、以前飼っていたワンちゃんの鳴き声を頼りにこの地に避難して助かったというお話が残っているんだって。
犬石様と呼ばれる石は犬島のすぐ隣にある「犬ノ島」の山頂に祀られているそうだ。
そして横目で犬石様の様子を伺う犬島の島犬さんがいるんだ(^^♪
このワンちゃんは造形家・川埜龍三氏の作品。
表面をよく見ると、かなり精巧につくられている。
すっご!
定紋石
n08-B「中の谷東屋」の近くに「定紋石(じょうもんせき)」があった。
犬島は良質な花崗岩(犬島みかげ)を産出する石の島と知られています。岡山城、京都の二条城、江戸城をはじめとする各地の城の石垣や鎌倉の鶴岡八幡宮の大鳥居などにも犬島の石が使われています。
徳川期の大阪城(現・大阪城)再建にあたり、築城を割当てられた各大名は自分の定紋を一つ一つ石に刻みました。これを定紋石といいます。
犬島には、佐賀の鍋島藩の定紋と思われる「左三つ巴」が刻まれた定紋石が残っています。鍋島藩から注文を受け、大阪に運ぶために犬島で切り出された石のようです。
三つ巴が刻まれているね。
島のグルメ
小さな島だけど、飲食ができる場所は6カ所ある。
▼trees INUJIMAさんでカレーをいただいた(^^♪
めっちゃ美味しい!
まとめ
犬島の景色がとにかく美しかった。
▼やはりハマダイコンが咲いている。
今年、私の中での瀬戸芸テーマはハマダイコン(^^♪
さて帰るよ。
ありがとう犬島。
瀬戸内国際芸術祭って、船に乗っていくという行為がとても重要。
自分のフィルターや肩書、価値観、偏見を一旦外されるというか。
あ、船に乗らずに鑑賞できる作品もあるね。
それらの作品を対比させて鑑賞してみるのもまた楽しいかも。