東かがわ市「ランプロファイア岩脈」与治山公園周辺散策
東かがわ市の鹿浦越(かぶらこし)、与治山公園
香川県東かがわ市松原、鹿浦越岬(かぶらごしみさき)はランプロファイア岩脈が見られる。
白黒ストライプの断層が見られるとても珍しいもので、国の天然記念物に指定されている。
日本ではここでしか観測できないので一見の価値あり。
「ランプロファイヤー」で検索すると「もしかしてランプロファイア?」とGoogleさんに問い返される。
鹿浦越のランプロファイヤー岩脈
国指定天然記念物・岩脈の算出状態
(昭和17年7月21日)これより海岸線を約70m行けば、岸壁に白色と黒色のストライプ模様が現れます。
それがランプロファイヤー岩脈です。
白色にみえるものは黒雲母花崗岩(くろうんもかこうがん)で、黒色のものがランプロファイヤー(Lamprophyre-煌斑岩(こうはんがん)と訳しわが国での産出はまれです。)で、花崗岩の烈隙(れっしょう)に煌斑岩が併入(へいにゅう)したものです。岩脈は約50度南に傾斜して、ほぼ北西から東南に走りその数は大小合わせて20数条もあって、厚さは2センチ前後の薄いものから、2メートルにも達する厚いものまであります。
ランプロファイアーは黒緑色細粒(こくりゅうしょくさいりゅう)の岩脈岩であって、含有する鉱物は斜長いし(しゃちょうせき)・角閃石(かくせんせき)・石英(せきえい)等からなる石基中(せっきちゅう)に角閃石・斜長石の斑晶(はんしょう)を認めることができます。
北方海上に浮かぶ一子島(ひとごじま)・双子島(ふたごじま)にも同じ傾斜、同じ走向の煌斑岩が露出しています。白鳥町
確かに「ファイヤー(火)」ではない。
いや、fire(火)もほんとは「ファイア」なんだ・・・マグマが冷えてできた岩だから何となく「火」をイメージしていたけど違うんだ・・・そう心に言い聞かせる。
ランプロファイヤ岩脈手前の展望台には立ち入り禁止になっている。
(ここでは「ランプロファイヤ」・・・)
案内図通り「蕪越狼煙場(かぶらこしのろしば)」、「遠見展望台」には行くことができるよ。
さて、周辺散策いってみよう。
案内図上「現在地」に自動車をとめることができるよ。
この岬の公園は「与治山公園」とGoogleマップでは表記されている。
蕪越狼煙場跡
まずは蕪越狼煙場跡を目指す。
とても傾斜がきつい階段。
秋の七草ハギが咲いていた。
最初の階段とは対照的に傾斜の緩い坂で、トレッキングにおすすめの場所だね。
案内図では表記のなかった展望台。
心配しなくても「蕪越狼煙場跡」方面に進むと遠見展望台があるから。
進むぜ。
蕪越狼煙場跡に到着。
案内図や説明では「蕪越狼煙場跡」と表記があったけど、木には「鹿浦越し狼煙台」と書かれてあるね。
昔は「蕪越」で現在「鹿浦越」になったんだろうね。
遠見展望台
狼煙場跡を通り過ぎると遠見展望台がある。
遠見展望台に到着。
▼小さく見えている島は丸亀島(右)、女島(左)。
丸亀島と女島は干潮時に陸続きになる。
小豆島のエンジェルロードのようなものなんだけど「ドラゴンロード」と名付けられている。
絶景だ。
明神展望台(薦展望台)
さて帰ろうと思って歩いていると「薦展望台」という案内図にはない標識を発見。
こういう意外性、大好きだ。
Googleマップで調べてみると「明神展望台」となっている。
緑のトンネルを抜けると・・・
ここも絶景!
双子島が見える。
ランプロファイヤー岩脈
駐車場から少し歩くよ。
満潮時はランプロファイヤー岩脈は見られないのでご注意を。
デイサイト岩脈
鹿浦越のランプロファイヤ岩脈へ向かう遊歩道沿いでは、基盤の花崗岩に黒雲母デイサイトが貫入しています。このデイサイトは、赤褐色のザクロ石を含み、板状節理が発達していることから、瀬戸内火山岩類(讃岐層群)に属する約1400万年前の岩脈と推定されます。これはランプロファイヤよりはるか後の時代のものです。
東かがわ市教育委員会
1400万年前のものも美しいけど、所詮ランプロファイヤの足元にも及ばないという前菜的な説明、とても食欲をそそられるね。
ん?何か風が強く前に進めない(笑)
心なしか潮が満ちてきているんじゃない?
先を急ごう。
到着。
やはり海面上昇してきていて、撮影場所を制限されちゃったよ(´・_・`)
ストライプが見えたのでいいか。
勇気ある撤退を。
まとめ
ランプロファイヤー岩脈(郷に入っては郷に従え、東かがわ市ではランプロファイヤー岩脈なのだ。)を見に来たら、いろんな散策ポイントがあって楽しいよ(^^♪
また、「天才!志村どうぶつえん」でもおなじみの「しろとり動物園」のすぐ近くにあるので立ち寄ってみてね。