神戸北野異人館街を散策
北野異人館街とは
居留地時代、居留地には外国人のみが生活したんだけど、日本人と外国人が雑居した南京町、北野異人館街は旧雑居地として大別される。
北野の異人館街はレトロな建物が建ち並び、神戸の観光スポットして大人気。
16棟の異人館があるよ。
また、異人館街の山本通は「伝統的建造物群保存地区」なのだ。

今回は北野異人館街をレポートするよ。
アクセス
シティ・ループバスならダイレクトに「北野異人館」というバス停がある。
※1日乗り放題で680円
最寄りの駅は地下鉄西神・山手線の「三宮駅」か、「JR三ノ宮駅」で、山の手通りまで徒歩約15分。
私は中央区の旧居留地を散策した後、徒歩で北野まで行った。
トアロードを北上しようと思ったんだけど、途中、生田神社にも立ち寄った。

※年始に向けて忙しそうだったので、今回はレポートせず。
生田神社から山本通りまでは徒歩約20分くらい。
旧居留地の北限からは徒歩で25分くらいかなと。

歩くのも楽しかったので、神戸の中心部から歩いて行くことをおすすめするよ。
北野坂を北上していると、見どころがいっぱいでなかなか現地に到着しないけど(笑)


お得なまわり方
施設と料金をうまくまとめた「神戸異人館ネット」さんの表が非常に分かりやすい。
セット券は以下①~③があるよ。
①「うろこの家」、「山手八番館」、「北野外国人倶楽部」、「坂の上の異人館」、「英国館」、「洋館長屋」、「ベンの家」の7つのセット券が3,000円(各チケット単品の合計5,350円で2,350円のお得)
②「風見鶏の館」、「萌黄の館」の2つのセット券が650円(各チケット単品の合計850円で200円お得)
③「香りの館オランダ館」、「ウィーン・オーストリアの家」、「デンマーク館」の3つのセット券が1,300円(各チケット単品の合計1,700円で400円お得)
※ラインの館は無料
上記①~③の12館(無料の「ラインの館」を入れると13館)をセット券で購入すると4,950円となり、単品の合計より2,950円のお得となる。
以下の館はそれぞれ単品で購入する必要がある。
④プラトン装飾美術館(イタリア館)(700円)
⑤神戸北野美術館(500円)
⑥神戸トリックアート・不思議な領事館(800円)
ここで朗報。
「Feel KOBE」さんのサイトによると、「神戸街遊券」は上記②、③、④、⑤に適用されるんだけど、まわる施設によってはお得になる場合がある。
※①と⑥には適用できず、⑥「神戸トリックアート・不思議な領事館」はどうしても単品購入となる。
すべてをまわるおすすめの購入の仕方は、①~③のセット券を購入し、神戸街遊券1冊1,300円(1,500円分)で購入して④と⑤(合計1,200円)に使用、残った300円分を他の観光スポットにまわす。
そして⑥「神戸トリックアート・不思議な領事館」800円を単品で購入するという流れになる。
まとめると、①~③のセット券4,950円、④と⑤の神戸街遊券1,300円、⑥単品800円の総額は7,050円となり、100円損をした状態だけど300円分のチケット代が手元に残る。
この100円を損したくない場合は神戸街遊券を購入する必要はないね。
ただ、神戸街遊券も神戸観光では広範囲に使用することができる。
また神戸街遊券は現金と併用もできるし、損をするという購入にはなっていないと思うので公式サイトで確認してお得になるように使用してね。
さて、北野偉人館街をご紹介していこう。
英国館
シャーロックホームズの部屋が再現された館。



17:00からはBAR「KING of KINGS」が営業する。

2階に上がる。


シャーロックホームズさんの部屋。

あ、ちなみにシャーロックホームズさんは架空のお方だからね。
(夢のないことを言うもんじゃない・・・)
外に出るとイングリッシュガーデン。



洋館長屋(仏蘭西館)
英国館のお隣は「洋館長屋(ようかんながや)」。

最初、洋館長の館という意味で読んだ(笑)
左右対称の建物が特徴的なんだって。


普通にエミール・ガレさんの作品が置かれてあったので、思わず目を疑った(笑)

少しヒビが入っているから普通に置いてあるのかな?


エミール・ガレさんの作品、ここはガラスケースに入っていたよ。

ルイ・ヴィトンのトランクの写真を撮るのを忘れたよ・・・
ベンの家
冒険家ベン・アリソン氏のコレクションを置いている家。

剥製はちょっと苦手なのだ・・・

最初にまわった2つの館とまるっきり違う雰囲気がいいね。


ラインの館
ここは無料の館。

トイレ休憩もできるよ。

北野異人館や旧居留地、旧雑居地のことを動画で分かりやすく学ぶことができるので、ここは立ち寄り必須かなと。


入り口から裏側にまわってみる。

煙突がかっこいいね。
外回りも奇麗に手入れされている。

まわり疲れた気持ちをリセットできた。
うろこの家・展望ギャラリー
神戸で最初に公開された異人館で、国登録有形文化財。

イノシシさんは「ポルチェリーノ」といい、ルネッサンス後期の彫刻家ピエトロタッカさんの作で複製。
オリジナルはフィレンツェにあるよ。
鼻を触ると幸運になるんだって。

しかし座り方がセクシーでないかい?

▼天然石スレートの形状から「うろこの家」と呼ばれる理由。

二つの棟からなり、繋がっていなくてそれぞれ入り口があるよ。



1階までおりて隣の棟に行こう。
展望台があるんだよ。

神戸市内を見渡すことができてここでもリフレッシュ(^^♪
山手八番館


ロダン、ルノワール、ベルナールの作品などが展示されてあった。
特にルノワールさんの作品が印象的だった。

ルノワールさんは絵で有名なお方と思っていたけど、彫刻の作品もあるそうだ。
どの館もそうだけど、すべてゴージャスに飾られているね~


ありゃ、願いがかなうという「サタンの椅子」の写真を撮り忘れているよ・・・
知っていたのに撮っていないとは、疲れかな(苦笑)。

北野外国人倶楽部

「うろこの家」っぽいのが見えるけど、そうじゃないんだよ。
震災で非公開になった建物だと聞いた。

ここはプレミアムパスを購入するとドレスに着替えて撮影してくれるサービスがある。
私は着替えなかったのだけど、着替えない場合の特典も欲しかったなぁ。


▼ドレスに着替えると、あのソファーに座って撮影する。

坂の上の異人館

ここも「うろこの家」みたい。

今までまわってきた異人館はすべて洋館だったけど、唯一東洋の異人館。

洋館にそろそろ飽きてきたので、タイミングがちょうど良かった。



ここで7つの館をコンプリート。
▼食事タイム
7つをめぐってかなり疲れた(笑)
でも以下2つは食事をした場所から近かったから、力を振り絞って行ったよ。
萌黄の館
萌黄の館は国指定重要文化財。



2階に上がると分岐。

階段を左に行くと4部屋、真ん中は廊下への道。

右に行くと、ユニットバス。


廊下(ベランダ)がまたお洒落。

説明ではベランダとあったけど、ベランダだったのかな?

▼現所有者小林家の家紋、橘のステンドグラス。

外に出て裏側にまわる。


風見鶏の館
萌黄の館と同じく国指定重要文化財。

この館が一番オーラが漂っているね。
内部も素敵。




この風見鶏がみんなに愛されている。

書斎の天井がユニーク。

あ、風見鶏がいい感じに向いてくれた(^^♪

行くことができなかったスポット

「プラトン装飾美術館(イタリア館)」、「神戸北の美術館」、「神戸トリックアート・不思議な領事館」、「香りの家オランダ館」、「ウィーン オーストリアの家」、「デンマーク館」の6つはめぐらなかったのが非常に心残り。
最初に7館のプレミアムパスを購入したことにより、まず最初にそこをまわって元を取らないといけないと思って優先してまわってしまったんだよね・・・
「風見鶏の館」と「萌黄の館」は7施設をまわったあと、そこから近かったからまわったんだけど、他の施設は少し坂道を歩かなければならなかったので断念(苦笑)。
きちんとチケットのことを理解した上で訪れれば、館はきれいに並んでいてくれているので迷うことなく1日でまわることが可能だと思う。
しかし、なぜそれぞれ会計が違うのかというと管轄が違うそうなんだけど、今後は少しまとめていただくことをここで提案させていただくよ。
※運営上難しいとは思うんだけど・・・
確かに「すべてまわることができるチケット7,000円」という設定がもしあったら購入者の心理としては高額で躊躇するよね・・・
北野天満神社
異人館ではないけど、北野天満神社ははずせないスポットだね。
北野町という地名は、この北野天満神社が由来。

平清盛による福原遷都の計画の時(1180年)、京都の北野天満宮を勧請して社殿を造営したことにはじまる神社。
※福原遷都は計画のみに終わる。
北野天満宮と同じく菅原道真公を祀っている。

鯉にかけて、恋愛成就のスポット。


水をかけて恋愛成就を祈願(^^♪

本殿や透塀(すきへい)、燈籠は神戸市の伝統的建造物として文化財に指定されている。

ここからは風見鶏の館、神戸市を見渡すことができて絶景だよ。

お、風見鶏さんいい恰好だね(^^♪
その他のスナップ写真
北野町は異人館だけでなく、レストランや雑貨店、お土産屋さんが豊富で、街並みに自然に溶け込んでいる。
▼北野ガラス館

花もいっぱい植えられていてきれいな街。


▼手仕事雑貨ちいさなアトリエ蕾


北野町を堪能しようと思ったら1日では足りない。
おすすめの館はどこか?
すべてまわりたいところだけど、時間がない場合はどこだろう?
「うろこの家」と「風見鶏の館」は内部も外部もともに美しく、はずせないかなと。
無料の「ラインの館」で異人館について学ぶこともおすすめだよ。
「風見鶏の館」のお隣「萌黄の館」も時間があれば。
北野天満神社や、異人館の外観だけ楽しみながらグルメスポットを散策するのもアリだと思う。
まとめ
神戸に来たら、旧居留地と旧雑居地である南京町と北野異人館街は必須の観光スポット。
神戸の観光はシティ・ループバスを利用してもいいと思うんだけど、ポートタワーから北野まで歩いても45分もかからないので、徒歩が中心になるかなと。
どの館も同じようでいてそれぞれが個性的。
またまわっていない館に来ようと思った。
帰りは異人館通りを西にトアロードまで歩いた。

歩道と道路を区切っているポストが面白かった。

ラインの館と、風見鶏の館がずっとローテーションしていたよ。
そしてトアロードから旧居留地まで歩いた。
1日楽しく過ごすことができた。