屋島登山をしながら屋島の魅力をご紹介~登山道はこちらから。

屋島は香川県を代表する観光地。
過去には多くの観光客が訪れていたのだけど一時かなりの衰退があった。
2018年、ドライブウェイ610円が無料化になり「スカイウェイ」と名称変更。
地元民も含め観光客が増えつつあるようす。

2022年には頂上に展望台ができるので、今後ますます発展するね。

さて、登山道入り口の情報は少なくて困っている方もいらっしゃるようだ。
自動車で頂上まで行くことができるんだけど、歩いて登る方法をご紹介しよう。

▼香川県の公式サイトから登山道説明図をお借りし、登山道に色を付けた。

屋島の登山道

スカイウェイは、自動車・自転車・歩行者が登ることができるように整備された。

以下に「遍路道」(黄緑)、「城門跡ルート」(緑)、「屋島スカイウェイ」(水色)、「北嶺登山道」(青)、屋島少年自然の家から登る「冒険岩場ルート」(赤)、「西古道」(こげ茶)、「西尾根ルート」(オレンジ)、「冠ヶ嶽・経塚ルート」(紫)を掲載するよ。

「屋嶋城跡(浦生:うろ)ルート」(紫)、旧遍路道(黄)は後日レポートする。

※琴電屋島駅から行く「元気YASHIMAルート」、遍路道中にある「加持水」から分岐する「加持水」ルートも存在しているけどマップ上に色付けしていない。
今後レポートするかどうかは未定。

遍路道のところで山頂の様子も詳細にレポートし、他のルートは記事のリンクを掲載している。

遍路道と山頂

舗装されたメジャーな登山道。

道が整備されていて多くの方がこのルートを登るので安全。

遍路道登山道へのアクセス

「遍路道」は途中「城門跡ルート」に分岐し、頂上で合流する。

遍路道ルートの登山道は「遍照院」を目指して行くとスムーズ。

少し登山道を上がったところで自動車も数台はとめられる。

電車でお越しの際の最寄り駅は琴電志度線の潟元駅。

※琴電屋島駅で降りて「元気YASHIMAルート」で行く方法もある。
「元気YASHIMA」ルートはすぐに遍路道や加持水ルートに合流するので今回はレポートしていない。

遍路道登山道入り口

屋島登山道
遍照院から坂を少し登ったところが遍路道ルート登山道入り口だよ。

史跡天然記念物屋島の標識

屋島は史跡天然記念物。

頂上は四国八十八ヶ所霊場第84番札所「屋島寺」があるよ。

遍路道登山道の様子

日差しは遮られているけど、傾斜は急でかなり筋力を使う。

屋島登山道2

前述したけど、自動車・自転車で登る場合はスカイウェイを通ってね。

加持水

加持水の裏から「加持水ルート」があるけど、今回はレポートせず。

加持水
加持水

弘法大師が、仏天を供養し誦呪加寺(呪文を読み仏の加護保持を祈とうすること)をしたといわれる水です。
干ばつで各地の池や井戸水が枯れても、この湧水は絶えることがありません。また、路傍の石碑に字が刻まれていますが、弘法大師の筆跡だと伝えられています。

屋島登山道3

急な坂が続き、ふくらはぎに乳酸がたまる。

屋島城跡までの分岐「城門跡ルート」

毎日登られている年配の方が多数、さらには何回も登られている方がいつもいらっしゃる。
屋島を登られる方々はいつも元気だ。

屋島登山分岐

遍路道ルート登山道途中、「城門跡ルート」の分岐がある。
屋島城跡経由で山頂への道で、急な階段が続く。
年配の方はやめておいた方がいいかも。
山上から平坦な道を通って屋島城跡には行けるので、無理して通る必要はない。
私は下りの際にこちらを通ろう。

休憩所の様子

屋島登山道休憩所

ベンチなどは所々にある。
屋島城跡への分岐点に大きな休憩所がある。
団体の休憩所はここが良いだろう。

不喰の梨(くわずのなし)

少し難解なエピソード・・・

空海(弘法大師)が屋島に登ったとき、梨がおいしそうに熟していたので1つ所望をなさいました。でも持ち主は「うまそうに見えてもこれは食べられない不喰の梨です」と、嘘を言ってことわりました。
その後、この梨はほんとうに石のように固くなってしまったと伝えられています。

屋島喰わずの梨のお地蔵さん


空海さんのご機嫌を損ねると恐いよ、というエピソードとして受け止めるべきなのだろうか・・・

日差しが強くなってきた・・・
もう少しで山頂。

屋島登山道頂上前

屋島登山道から見える空

山上まで200メートルの標識

200メートルと聞くともうすぐって感じなんだけど、坂道の200メートルってのは結構きつい・・・

屋島登山道頂上まで200M

山頂

屋島寺
屋島寺仁王門

山頂に到着。
▲ここを右に曲がれば「城門跡ルート」で屋島城跡に行くことができる。
先ほどの分岐ポイントに行くことができる道。
屋島城跡については後述する。
またその先には冠ヶ嶽・経塚ルートにも接続でするよ。

屋島寺の裏門
四天門

今回ここからは屋島寺に入らず、商店街を通って反対側から入ることにする。
屋島寺を参拝する時にはここから入ると手水場(ちょうずば)がすぐにあってスムーズだけどね。

屋島寺の手水

獅子の霊厳(ししのれいがん)までの山頂商店街

屋島山頂商店街

魅力的なお土産屋さんが続く。

屋島の狸
野生のタヌキ

逃げずにじっとしている。

お土産屋さんから抜け出してきたのかな。

屋島タヌキの置物

屋島商店街

暑い時期なのでおでんはやっていない。
ここではイイダコのおでんを食べられる。
(イイダコおでんは山上の売店のどこでも食べられる)

屋島のイイダコ
冬に来た時に食べたイイダコ

1年中食べられるんだけど、夏場は冷凍物なので是非冬のイイダコを。

獅子の霊厳(ししのれいがん)

れいがん茶屋

お土産屋さんのれいがん茶屋。
食事もできるし香川県のお土産を買うことができる。

れいがん茶屋のおでん

ここから高松市を一望。

れいがん茶屋からの高松

れいがん茶屋からのサンポート

れいがん茶屋からの眺め
右側に見える島は女木島

屋島からの女木島

夜景もきれいだよ。

屋島から見た高松シンボルタワー

やしまーる

2022年、獅子の霊厳に展望台ができた。

瓦投げ

屋島山頂では厄除けなどの瓦投げをすることができる。
数カ所のお土産屋さんで瓦を売っている。

屋島の瓦投げ

屋島の瓦投げ

屋島の瓦投げ説明

「かわら投げ」のいわれ
源平合戦で戦いに勝った源氏が陣笠を投げて勝鬨(かちどき)をあげました。この言い伝えにならい素焼きのかわらけを展望台から海に向かって飛ばすのが「かわら投げ」です。戦勝にちなみ受験の合格祈願にもなります。

※源平合戦は最近「治承・寿永の乱」と変更されている。

屋島の瓦投げ的
瓦投げの的

丸いリングが的。
あの的の中を投げた瓦が通過するとさらにご利益が。
これがなかなか難しい・・・

新屋島水族館

眺めを楽しんだら屋島水族館へ。

屋島水族館

新屋島水族館のカワウソ
仲良く昼寝するカワウソ

新屋島水族館のアザラシ
アシカ

新屋島水族館のカサゴ
カサゴ

新屋島水族館の魚
トランスルーセント

新屋島水族館のチンアナゴ
チンアナゴさん

新屋島水族館の魚2
アジとイワシの水槽

ジュゴンやイルカもいるので・・・(なぜ撮影していない・・・)

桃太郎茶屋

宿泊施設の桃太郎さん。

屋島山頂のお店1

すぐ隣の桃太郎茶屋さんは香川県の郷土料理、あん餅雑煮のお店。

屋島の桃太郎茶屋

白味噌に餡餅、意外に思えるかもしれないが絶対クセになるよ。

後日いただいた(^^♪

山上駐車場前

屋島山上駐車場前

小豆島が見える。

▼山上の駐車料金
・普通車300円
・2輪車200円
・バス1,200円
※ドライブウェイのところでも書いたけど、22:00に閉まるので注意。
※駐車券を取っても20分以内なら無料。

屋島物産館

屋島物産館

香川のお土産を販売している。
ソフトクリーム、かき氷、おでんもあるよ。

遊鶴亭(ゆうかくてい)

屋島の北に位置する場所。
屋島は南北に分けられ「北嶺」と「南嶺」と呼ばれているけど、「遊鶴亭」は「北嶺」にある。

屋島山上の駐車場にから徒歩数十分で行くことができる。

北嶺遊鶴亭標識

山上駐車場から2.3kmの距離だけど、平坦でアスファルトの道、さらに木々のトンネルで覆われており、日差しを避けながら散歩することができる。

屋島北嶺遊鶴亭までの木々のトンネル

▼途中分岐があるけど、どちらからでも遊鶴亭にはいく事ができるよ。

屋島北嶺遊鶴亭までの分岐

この辺りに「千間堂跡」があり、鑑真さんが建てた屋島寺(後述)があった。

ウリ坊に出会ったんだけど・・・

屋島のウリ坊

キャー可愛い(^^♪

しかし・・・ということは、お母様も付近にいらっしゃるのでは?
そそくさと逃げる!

かわいい葉っぱ

ハートの葉っぱが可愛かった。

ハートの葉っぱ

到着寸前で少しだけ階段がある。

屋島北嶺遊鶴亭までの最後の階段

遊鶴亭に到着。

遊鶴亭2

320度の視界があり、見応え十分。
屋島に来たらここまで歩いていただきたいね。

ここまでくると、北側のルート「北嶺登山道」を通って降りることも可能。

北嶺登山道は後述するよ。

山上駐車場まで戻る。

血の池(瑠璃宝の池)

後述の屋島寺の「東大門」手前には血の池があって、スイレンがきれいに咲く。

屋島血の池

源平合戦(治承・寿永の乱)の武士たちが刀についた血を洗ったという池。

屋島血の池

屋島血の池(瑠璃宝の池)

四国八十八ヶ所霊場第84番札所「屋島寺」

屋島寺の門
東大門

序盤で屋島に登頂したときの入り口とは反対側の入り口。
自動車で来るとこちらから入ることになる。

かの有名な「鑑真」さんが開基で、754年頃創建。

屋島寺内部

最初は屋島の北側(前述の「遊鶴亭」近く)に建てられ、その後「屋島城址(後述)」に移される。

そして815年嵯峨天皇の勅願により、弘法大師空海さんが現在の場所にお堂を移した。

四国八十八ヶ所霊場としての屋島寺は今も昔もかわらず多くのお遍路さんが訪れる。

屋島寺のお遍路さん

お遍路さんはいろいろな意味で四国八十八ヶ所霊場を巡る。
人それぞれに理由がある。
お遍路さんに出会うと「頑張って!」と思う。

屋島寺

宝物館

屋島寺境内には宝物館がある。

屋島寺宝物館外観

入場料は500円。

屋島寺宝物館

館内には浜田泰介氏の絵が掛けられている。
京都の世界遺産「醍醐寺」や東寺の塔頭「観智院」にも飾ってあったよ。

また、徳川家康さんから高松藩初代藩主「松平賴重」さんに贈られた刀、重要文化財で本尊の「十一面千手観音座像」などが展示されていて見どころ満載。
(館内写真撮影禁止)

さらに「雪の庭」を少し見ることができる。

屋島寺雪の庭
雪の庭

屋島は安山岩ばかりなのに、凝灰岩が出ているのは珍しく、四季を通して白く見えるので「雪の庭」と呼ばれる。

ここで生まれ育った猫ちゃんもいるよ(^^♪

屋島寺の猫

モモちゃん(メス)っていうお名前。(2020年1月撮影)

城門跡ルート

頂上から城門跡ルートを通って降りる方法を掲載する。
最終的に遍路道に合流する。

屋島城跡(城門跡)

屋島寺を南に抜けると、遍路道で登頂した時のポイントに到着。

ここから城門跡ルートを通って下山するよ。

屋島城跡までの分岐

※最終的に遍路道ルートに合流する。

途中に眺めの良い涼しい休憩所がある。

屋島休憩所

屋島城跡標識

標識があるので分かりやすい。

屋島は南北に「南嶺」と「北嶺」に分けられているけど、ここは「南嶺」。
屋島城が閉鎖された時、一度ここに屋島寺が移されている。

屋島城跡
屋島城跡

ここから下って遍路道ルートに戻ることができるけど、急なので自信がない方は屋島寺方面にもう一度戻り、遍路道ルートで下山すると良い。

屋島城跡登山道

屋島城跡急な階段

さて、他のルートを以下に紹介するよ。

スカイウェイ

屋島ミステリーゾーン

前述したけど、以前はドライブウェイといって610円の通行料だったけど無料となりスカイウェイと名称変更した。
終始アスファルトで自動車・自転車でも登頂可能。

▼以下スカイウェイにあるミステリーゾーンをご紹介しておく。

北嶺登山道

長崎屋島北嶺線から見える瀬戸内海

最北端「長崎の鼻」から「遊鶴亭(ゆうかくてい)」を目指すルート。

以下にまとめたのでご参考に。

屋島少年自然の家から登る「冒険岩場ルート」

屋島少年自然の家

屋島の東側から登るルート。

以下にまとめたのでご参考に。

屋島古道と西尾根ルート

西側から登る屋島古道は登りやすいけど、道を見失いそうになるので注意が必要。

そして、西尾根ルートは西尾根展望台と地蔵寺を結ぶルート。
山頂から西尾根展望台にすぐに行けるよ。

西尾根展望台
西尾根展望台

ここはなかなか発見できない場所。
行きやすいので、西尾根ルートを降りずとも見ていただきたい景色だ。

西尾根ルートはここから降まっすぐ降りるんだけど、かなり体力と運動神経が必要だ。

冠ヶ嶽・経塚ルート

屋島ケーブルの山頂駅

屋島神社から入り、旧屋島ケーブルの線路に沿って登るルートになる。

かなり急なのでトレッキングシューズは必須。

夏は草が茂るので難しいかも。

浦生(うろ)ルート(浦生の石塁)

浦生ルートで頂上まで行くことができなかった・・・

浦生ルート12
屋島城址(浦生の土塁)

夏はヤブコギ(草木をかき分けて移動)になるので、冬がおすすめ。

ただ、装備が必要。

また頂上ルートを目指すよ。
石垣の景色は圧巻なのでとてもおすすめのスポット。

まとめ

マリタイムプラザ高松の8階展望デッキから見た屋島
サンポート高松「ホール棟」から見た屋島(南側から)

こうやってサンポート高松から屋島を見ると、昔は「島」だったということがよく分かる。
あ、今は陸続きだから大丈夫。

屋島は地元の方にもおすすめしたい観光スポットだ。

登山としては急な坂道で、トレーニングとしても最適な場所。
自分は年配の方達に負けないよう(追い越されないよう)しっかり体力をつけようと思った・・・

他のルートもまた登ってレポートするよ。

残りは東側から登る旧遍路道、そして3つ目の屋島城址「北斜面土塁」を目指すよ(^^♪